Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)のGuetteur

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「農協記念日」だそうです。

すっかり新米が美味しい季節になりましたが、

十数年前、私が農協の請負で米運びのバイトをしてた時、現代でも米泥棒がいることに衝撃を受けましたね。

もしかすると米泥棒を、教科書で習った米騒動のイメージで考えてたかもしれないですけど。

 

私も祖父の代までは農家で、米、栗、野菜などの畑がありました。

俺が産まれる直前まで豚も飼ってたり。

豚を飼うのはやめたけど、俺みたいなブタが産まれたり。

だからじいちゃんばあちゃんが丹精込めて収穫した作物を泥棒するなんて、絶対許せません。

みんなで守ろう、明るい農村。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

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【ブランド】Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)

【アイテム】Guetteur

【価格】 ¥19,980-(税込)

【コメント】

最近すっかりハマっているフィルーズダルボー。

今後こちらのブランドのアイテムはどんどん増えていくと思いますが、今季分はひとまずこれで最後。

見た目はシンプルですが、フィル―ズらしさが詰まった独特のニットです。

 

ゴリ押しダメ押しのブランド説明を、まずはご覧ください。

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Fileuse d’Arvor(フィルーズダルボー)は、1927年にフランス北西部ブルターニュ地方の大西洋を望む港町

Quimper(カンペール)にて、Pierre BrestとMarie Brestにより設立されました。

およそ一世紀に渡り、Fileuse d’Arvor社は地元に根付いた経営を続け、今でもMade in Franceにこだわり続けています。

創業当初より幅広くマリンウェアを展開しており、中でもボートネックのマリンセーター「マリニエール(=バスクシャツ)」は、

同ブランドを象徴するアイテムです。

Cut&Sawn(丸編み)のバスクシャツは本場フランスでも様々なメーカーで展開されていますが、

「バスクシャツ」の名称は、その発祥の地であるスペイン・バスク地方手編みニットセーターが元となっている説があります。

そしてFileuse d’Arvorのコットンマリニエールは、ニットの手法を用い作られており、

よりオリジナルのバスクシャツに近いアイテムと言えるでしょう。

またマリニエールという名称は、フランスではブルトンシャツ(=ブルターニュ地方のマリンシャツ)と呼ばれることも多く、

ブルターニュ地区最古のマリニエールサプライヤーであるFileuse d’Arvorは、

フレンチマリンウェアのルーツを語る上で最重要ブランドの一つと言えます。

上質なコットンをたっぷりと使用し、丁寧に編み上げられたFileuse d’Arvorのマリニエールは、

丸編み機では再現できないニット特有の質感と優しい肌触りと耐久性を備えています。

中でも、Fileuse d’Arvorの製品の特長である、伸び止めと補強のために2重に縫製されたショルダーは

同社のオリジナルとして商標登録されており、他のメーカーではマネができない普遍的な縫製仕様となっています。

海外に生産拠点を移すブランドが多い中、実直にMade in Franceを守り続け、

フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績などもある

歴史と確かな技術に裏付けされたフレンチマリンワークブランドです。

裾口に付くワッペンは、海軍のユニフォームを支給していたフランス海軍の空母、

JEANNE D’ARC(ジャンヌダルク)号の旗章であり、オフィシャルサプライヤーとして正式に使用を受諾されています。


 

キーワードはマリンとミリタリー。

 

そして本日ご紹介するニットは、ミリタリーニットがベースとなっています。

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お分かりいただけますでしょうか?

肩と肘の部分だけ、生地が切り替えられているのが。

これはコマンドセーターなどと呼ばれるミリタリーウェアのニットのディテール。

通常は補強用に別生地が縫い付けられます。

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で、この画像がまた分かりやすいのですが、

このフィルーズダルボーの商品名がGUETTEURと言いまして、日本語にするとウォッチャー(監視員)とかスナイパーなんて言いがあります。

恐らくデザインソースに最も近いのが、こんな感じのシチュエーションかな~?

 

そしてこのコマンドセーターのようにパッチを貼るのではなく、

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編みを変えているだけというのが面白いと思います。ボディは天竺編みで、パッチ部分はポップコーン編み。

さらに実際に手に取ってみると分かるのですが、パッチのようにボディの上にさらに生地を編み込んでいるわけでもなく、

さらには編み目を切り替えているわけでもなく、この部分を3本張りミシンで縫い合わせているというニットメーカーらしからぬ作業工程!

繋げよ!と言いたい所ですが、この「ニットなのにミシン目が目立つ」というアンバランスさが天邪鬼で好きになっちゃいました!!!

ウチはニット屋だからと肩肘張るのではなく、この遊び心が「着て楽しい服」に仕上げてくれてると思います。

 

 

 

とまあこのように、分かりにくいウチらしい説明から入りましたが、見た目で気になるのはやっぱりここですよね。

 

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ザ・マリンセーターです。アンカーボタン。もちろんちゃんと開きます。

これは随分と盛りましたね。

コマンドセーターなのにさらにマリンセーター。欲張りだな~!!!

ホント何考えてるんだろうと、見れば見るほど楽しくなるニットだと私は思います。

 

もちろん中にシャツを着たときは、ボタンを1コ開けてチラ見せしたり、着こなしとしても楽しいですよ!

 

そしておなじみの、オフィシャル(公式)で使用を許されている旗章「ジャンヌダルク」。

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先ほどのポップコーン編みの部分同様、リブもダブルステッチのミシンで縫い付けられているのも注目です。

 

シンプルなのに、よく見ると盛られているアイテム。これは合わせが楽しみです。

カーゴパンツと合わせてもミリタリーすぎないし、(カーゴパンツにコマンドセーターなんて、普通に着たらコスプレかサバゲ―です。)

もちろんマリンルックとしてもハマります。

 

マリンといえば、このフィルーズダルボーの品質表示タグを見てて、気になったことがありました。

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え・・・ちょっ、コレマジ!?なんでアメリカ???と思ったら、

なんとこのアメリカの国旗みたいなやつは、ブルターニュ地方の旗なんだそうです!

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メイドインフランス、その中でもさらにブルターニュ地方産なんだよという郷土愛を感じざるを得ません!

 

そう考えると、今回のニットのような「盛る」という行為も、あれもこれも知って欲しいという愛から来ているのかもしれませんね。

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ちなみに残すサイズはXXS(レディースのS程度)、SとM(割と小さ目で日本人サイズのS/Mで考えて大丈夫です。)が1着づつです。

寒くなって来たので、お早目にどうぞ~!

 

 

FILEUSE D’ARVOR|Guetteur|Marine

それではまた。お店で会いましょう。