Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)のRessac

Indian Jewelry Fair開催決定!!

日時:7/22(土)~7/23(日)12:00~20:00

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「たけのこの日」だそうです。

元々うちの家は農家でして、田んぼに畑、豚小屋までありました。

竹林もありまして、子供の頃はこの時期毎日たけのこ料理が食卓にならび、うんざりしてましたね。

タケノコの刺身とか、やっと今になって美味しいと思うようになりましたよ。

それがまさか、大人になったらタケノコがこんなに貴重なものになるなんて。

 

僕ら人間はいつもそう。失ってから大事なものに気づくんです。

カールだって。

そして今度は、下北沢のアンゼリカが今月いっぱいで閉店。。。

大阪屋みたいに復活してくれねーかな。

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)

【アイテム】Ressac

【価格】 ¥14,904-~16,200-(税込)

【コメント】

けっこう力を入れてプッシュしてます!でも認知度はまだまだ!

なんでですかね?名前が長いかな~?フィールズじゃなくてフィル―ズですよ!フィル―ズダルボー!!!

 

改めまして、ブランド紹介からいきますよ!


Fileuse d’Arvor(フィルーズダルボー)は、1927年にフランス北西部ブルターニュ地方の大西洋を望む港町

Quimper(カンペール)にて、Pierre BrestとMarie Brestにより設立されました。

およそ一世紀に渡り、Fileuse d’Arvor社は地元に根付いた経営を続け、今でもMade in Franceにこだわり続けています。

創業当初より幅広くマリンウェアを展開しており、中でもボートネックのマリンセーター「マリニエール(=バスクシャツ)」は、

同ブランドを象徴するアイテムです。

Cut&Sawn(丸編み)のバスクシャツは本場フランスでも様々なメーカーで展開されていますが、

「バスクシャツ」の名称は、その発祥の地であるスペイン・バスク地方手編みニットセーターが元となっている説があります。

そしてFileuse d’Arvorのコットンマリニエールは、ニットの手法を用い作られており、

よりオリジナルのバスクシャツに近いアイテムと言えるでしょう。

またマリニエールという名称は、フランスではブルトンシャツ(=ブルターニュ地方のマリンシャツ)と呼ばれることも多く、

ブルターニュ地区最古のマリニエールサプライヤーであるFileuse d’Arvorは、

フレンチマリンウェアのルーツを語る上で最重要ブランドの一つと言えます。

上質なコットンをたっぷりと使用し、丁寧に編み上げられたFileuse d’Arvorのマリニエールは、

丸編み機では再現できないニット特有の質感と優しい肌触りと耐久性を備えています。

中でも、Fileuse d’Arvorの製品の特長である、伸び止めと補強のために2重に縫製されたショルダーは

同社のオリジナルとして商標登録されており、他のメーカーではマネができない普遍的な縫製仕様となっています。

海外に生産拠点を移すブランドが多い中、実直にMade in Franceを守り続け、

フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績などもある

歴史と確かな技術に裏付けされたフレンチマリンワークブランドです。

裾口に付くワッペンは、海軍のユニフォームを支給していたフランス海軍の空母、

JEANNE D’ARC(ジャンヌダルク)号の旗章であり、オフィシャルサプライヤーとして正式に使用を受諾されています。


 

そんなブランドにしては珍しく?ショーツが届きました。

いや珍しくないか。海っぽいし。

それもそのはず。商品名はRessacと書いてルサック。フランス語で意味は「寄せ波」だそうです。

つまり波寄せて・・・

個人的にはネヴァーネヴァーランドと共に青春時代を象徴するような90年代ヒップホップでしたが、

クラムボンのおかげで2000年代に入って広まりました。やっぱりいい曲は年代・ジャンルを問いません。

なんならスモサも洋服のブランドやってるし、レーベルの名前はbasque(バスク)だし、フィル―ズダルボー着てほしいくらい!?

 

と前置きが長くなりましたが、詳しく見ていきましょう。

夏らしい太ボーダーでございます!

しかし、ポイントは柄ではなく素材。

ニットブランドなので、当然のようにこちらもコットンニットなのでございます。

これはもう究極のリラックスウェア。下着も身に付けたくないくらいの肌触りと履き心地。

 

ただし、これで外出できるの?というのが心配なところ。

もちろん答えは無問題。

さすがにシルエットも気を使ってくれてます。

素材がコットンニットなので、ヒラヒラしてて印象も軽いので、あまり短すぎるのはちょっと。

膝が隠れるか隠れないかくらいの絶妙なバランスでございます。

 

そして今季diariesでできる最高のリラックススタイルがコチラ。

(もう完売してしまった)サブトラクトのリネン100%半袖スウェットに、アストールフレックスのCountryflex。

肌触り良すぎ、履き心地良すぎ、動きやすすぎの3スギ揃った夏のスタイリングでございます!!!

 

で、ボーダーともう1色!

こちらのアイテムでもあの色をご用意しましたよー!!

フランスの天然藍染・Patel=パステルです!

タグまでしっかり染まっちゃって!

改めてパステルも説明しましょう。


Pastel Bleuは、ホソバタイセイ(isatis tinctoria)を用いた染色方法で、「世界最古のブルー」と言われています。

その起源は古代エジプトまで遡り、16世紀末にインド藍(タイワンコマツナギ)が輸入されるまで、

ブルーを表現できる唯一の染料としてヨーロッパで重宝されていました。

パステルは、まずホソバタイセイの葉を摘み取り、すり潰し、乾燥させた後、

その繊維を発酵させ、グレープフルーツ大の大きさに丸めます。

そしてできたのがCocagnes(コカーニュ)という染料の塊。

コカーニュは、金にも並ぶ貴重な物として、大切に扱われてきました。

パステルの一大産地であったフランス・Toulouse(トゥールーズ)はその産業で栄華を極め、

そのブルーは富の象徴とされ、ナポレオンは彼の軍隊の制服にパステルブルーを用いました。

しかし、バクテリアを用い発酵を促しながら進めるコカーニュ作りや染色作業は、

非常に熟練した技術が必要で、安定した色を出すためには、天候や気圧にまで注意しないといけません。

そのため、16世紀末に安価で扱いの用意なインド藍がアジアから大量に輸入されることで次第に衰退し、

さらにドイツで合成インディゴ染料が開発されることで、技術の伝承は完全に潰えたかに思われていました。

しかし後年、この失われつつあった伝統技術を継承すべく、数名の有志がPastel Bleuの復活を試み、成功させます。

現代でもこの技術を扱える職人は数えるほどしかいませんが、そのスピリットは確実に次の時代へと受け継がれています。


という染料になります。

 

ナポレオンが好んで着用し、フランスの赤・白・青の青の部分はパステルだそうです。

それくらいの染料ですが、、、

 

diariesの熱心なブログ読者でしたら、もうお気づきですよね???

 

ホソバタイセイという名前が出て来ましたが、このPastelという言葉はフランス語で、

英語にするとなんと、、、WOAD!?!?!?!?!?

 

そう。あのテンダーが使用している染料・WOADと同じものなんです!!!!!

これはヤバイ。ヤバイよ。

 

英語でWOADとあるくらいなので、イギリスでもこの染めは行われていたんでしょう。

しかしイギリスでは完全に絶滅してしまっていた。

そしてWOADを見つけたテンダーのデザイナー・ウイリアムは、確か染料を求めにフランスまで行ってます。

そこで採取したのがホソバタイセイの葉だったはず。

 

つまり青の源流なんです!!!

 

またですね、じゃあなんでテンダーのWOAD染めはあんなに高いんだよ・・・と当然思いますよね?

でも高くなるのは当然なのは分かりますね。

 

普通は、例えばこのフィル―ズダルボーのニットの場合、フィル―ズがカットソーメーカーなので服を作って、

染めはパステルの職人にお願いをする。当たり前の分業を行っています。

しかし、テンダーは自ら染料を創り出すことから行っているんです。

普通じゃないですね。アホですね。ヲタですね。

手間暇かけすぎなんです。

 

でもやっぱり本職の染め職人が手掛けたやつは、染めがメチャクチャ上手です!!!wwwww

ついでにディテールも説明しましょう。無地の方が見やすいので。

 

基本的にはニットなので、縫製部分が少ないです。

ベイカーパンツのような付き方のポケットも編みです。

 

そしてこの部分も。

裾のヘム(折り返し)部分も編み。キレイですね。

裾に重みをもたせておりますので、シルエットも安定します。

 

ウエストはリブ。

ニットなので、さすがにウエストは伸びて来ちゃいます。なのでドローコードで締めてください。

 

にしてもこれはこれで色落ちが楽しみすぎるアイテムですね。

Olde Homesteaderのインディゴトランクスとともに履いてください!この藍野郎!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。