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TENDER Co.(テンダー)のTYPE130 Tapered Jeans -UNBORN-

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「仁丹の日」だそうです。

子供の頃、オッサンの口臭は仁丹のせいだと思ってました!

なんであんな臭いの食べるんだろうと思ったら、むしろ臭いを消すために食べるものだったんですね!仁丹!

最近見ないな~JINTAN。

なんてことを考えてしまうくらい今日はヒマです!祝日ですよ!休日!

ウチの店は木曜定休なので、忘れられてるのかも!?!?!?

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

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【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】TYPE130 Tapered Jeans -UNBORN-

【価格】¥47,520-(税込)

【コメント】

今季ももちろん届いております。テンダーのジーンズ。

取り扱うのにハードルが高いと思われてたこちらのブランドも、扱いを始めてからとうとう5年が経ってしまいました。

とはいえ、やはり予想通り一部のマニアックなお客様に受けが良く、

国内の取扱店は増えているようで横ばいな気がしますね。

 

しかし、それこそが私が最も好きな流通の形。流行らず廃れず。

デザイナーさんには、何物にも惑わされることなく、納得いくモノづくりをしていって欲しいし、

私は私で流行や売り上げなどを気にせず、自分が良いと思った物だけをセレクトしたい。

 

毎年毎年テンダーテンダー言ってんだったら、もっとラインナップ増やせよと思われるかもしれませんが、

バジェットの都合だけでなく、上記の理由からお店としてのスタンスを崩さない偏屈野郎がやるセレクトショップなので、

なかなか増えていきません。ゴメンナサイ。

 

自分のことながら不器用だよなとは思いつつ、そんなやり方だからこそ、お客様に共感していただいた時の喜びはひとしおでございます。

さらに最近は、お買い上げいただいた後のお客様とのやりとりが、これまた楽しくてしょうがない。

例えばこんな。

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左・Y内様 右・F木様

お二方とも、弊店のオープン以来からのお付き合い。

Y様は私と同じタイミングでテンダーを購入し5年目。F様はWOADを先に購入し、2本目のUNBORNをお買い上げいただいたばかり。

またY様もF様もお知り合いだったことから、デニム話に花が咲きました。

色が落ちたものも、まっさらのインディゴ色もどちらも好きですが、

時間が経てば経つほど愛着が増すと、ヴィンテージでもない新品でもない、もう他には代えがたい服に昇華してしまうんです。

 

そして店頭では、気が付いたらテンダーコーナーが出来上がってました。

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真ん中に吊り下がっているジーンズは、私物のマイファーストテンダー。

まだまだ履けるのですが、これ以上色が落ちると寂しくなるので、ひとまず休ませて殿堂入りさせようかなと。

飾っとくんで、気になる方は是非ともご覧ください。ちゃんと洗ってあるのでキレイです。

ゴエモンさんの素晴らしいリペア跡も見ることができますよ!

 

お陰様で、diariesの顔となりました。

 

こんな顔。

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TENDER Co.<ブランド紹介>
Tenderは、ただ単に古い服をデザインソースにしたレプリカブランドではありません。
例えば、なぜヴィンテージ服が珍重されるのか、その製品の裏に隠れた重要な背景を表現しています。
ほぼ全てのヴィンテージワークウェアに、また長い間提供され愛されたのはジーンズです。
ジーンズの原点は、19世紀半ばのサンフランシスコ北部の金探鉱で、
ハードワークに耐えられるようにテントのキャンバスから造られたのが始まり。
ですがデニムの歴史家によると、これはほとんど作り話なんだそうです。
というのは、私たちが認識しているデニムの歴史は、
リーバイスを筆頭に様々な企業が、ハードワークにも使える着心地の良いオーバーオールの必要性を、
アメリカ製部の金鉱労働者に植え付ける為の宣伝文句に過ぎません。
当時の広告を見ると、ネバダ州の金鉱労働者には「銀の岩と、金のヒモ、銅の山」が送られると約束されてました。
ですが、まさかそんなことあるはずありません。
Tenderは、そのような既成概念に対抗し、また新たにデニムの歴史に書き加えられるブランドです。

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このブランドに興味を持ったのは、製品もさることながらこのブランドの理念でした。

洋服を本質的な部分で考えていること。

リーバイスという既成概念に対抗しているということ。

またその姿勢がイギリスから生まれたというのも興味深いことでした。

イギリスからという部分では、もう一つ理由があります。

これまでジーンズというものは、リーバイスその他に基づくアメリカと日本のジーンズと、

ヨーロッパのシルエットを意識したプレミアムジーンズに大別されてきました。

しかしそのどちらでもないジーンズがイギリスから生まれたということに、また衝撃を覚えたわけです。

 

次にデザイナーさんについて。

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TENDER Co.<デザイナー紹介>
デザイナーは、William Kroll(ウイリアム・クロール)氏。
元々は「EURO EVISU」(エヴィス・ジーンズのヨーロッパ部門)にてデザイナーをしていました。
※ちなみにエヴィスジーンズは、海外の方がむしろ評価は高いです。
またスーツで有名なSavile Row(サヴィルロウ)でもテーラーリングの技術を学んだこともあります。
さらにデニムを極める為、デニムの聖地と言われる岡山県は倉敷市児島で、デニムの生産も学びました。
現在は、イギリスのセントマーチン(University of the Arts London Central Saint Martins College of Art and Design)において、デニムの講師を勤めています。
※セントマーチンとは、世界でも三大芸術学院と言われ、「アントワープ」(ベルギー)、
「パーソンズ・スクール オブ デザイン」(ニューヨーク)と肩を並べるイギリスのデザイン学校です。
アントワープなんかは、ドリスバンノッテンやマルタンマルジェラが輩出してることで有名ですが、
セントマーチンも、ジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー、
ニール・バレット、ヴェロニカ・エトロ、ジョー・ケイスリー・ヘイフォード、タイシ・ノブクニなど、
数え上げればきりが無く、そうそうたるデザイナーを輩出しています。

そんなデザイナーの卵達にデニムを教えてるわけですから、デニムマスターまたはデニムマイスターと呼んでもいいでしょう。

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エヴィス、サヴィルロウ、岡山デニム、セントマーチン。

ウイリアムの年齢ですが、まだ35前後じゃないかな?

どうやったらそんなに経験を積むことができるんでしょう。

人柄も素晴らしく、イギリス人らしいジェントルマンです。

柔和で優しいですが、モノづくりになると非常にマジメ。時に頑固です。

この人が作る物なら間違いないと、その人間性も製品のクオリティと同じくらい信頼がおけます。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

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まずはdiariesが推奨する基本のテンダー。

太目のラインからテーパードがかかったTYPE130です。

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まずはなぜTENDERという名前なのかをご説明しましょう。

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TENDER Co.<ブランド名の由来>
TENDER Co.の服は、アンティークのワークウェアや機械、特にイギリスの蒸気機関車時代のものがルーツになっています。
またテンダーとは、蒸気機関車において、石炭や水を積んだトラックのことで、機関車と車両を繋ぐ車両のことを言います。
ちなみに、日本で有名な「D51」なんかもテンダー機関車と呼ばれるタイプです。

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※写真の左にある黒い箱がテンダー。燃料である石炭を積んで走る列車のことです。

またテンダーは、イギリスを縦横無尽に走り回るための十分な燃料を積まないといけない為、
よく鍛えられた鉄によって、あり得ない程頑丈に作られていました。
そしてTENDER Co.の服には、それらを研究しデザインし、製造から着るところに至るまで、
頑強さといったテンダーの要素が落としこまれています。
TENDER Co.の服は、機関車のテンダーのように丈夫で、常に身に付けハードに使ってほしいアイテムですが、
そのアイテムが内包する歴史や物語をリスペクトしてほしいという願いもあります。

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ちなみにこのポケットが四角いのは、そのテンダー列車を表しています。

先日のブログでも書きましたが、元はEURO EVISのデザイナーだけあって、
どこかエヴィスジーンズにも近い印象を覚えますね。

 

次からディテール詳細です。

個人的に最も気になったのはこの部分。

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この写真ではどの部分だか分からないと思いますが、ボタンフライをめくった部分。

なぜかこんな所にミミがあります。
なんだろなーと思い、このミミをたどっていくと、、、

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実はこの前ポケットの3本ステッチの中にミミが仕込まれているんです!

ではなぜここまで面倒なことをしなければならなかったのか?

それにはちゃんと理由がありまして、
「ミミ」という部分は、生地端の部分にあたります。
この「ミミ」ははじっこだけあって、生地の中でも引っ張られる力に最も耐久性がある部分なんだそうです。
当然、このポケットの部分は物を出し入れするごとに負荷がかかる部分なので、
テンダー機関車同様、ずっと使い続ける為に、わざわざミミをステッチの中に仕込んだっていうわけ。

ちなみにこれは、サヴィルロウの古いテーラリングで覚えたやり方だとか。

しかしそれで終わりではなく、当然ポケットの袋も使ってたらボロボロにるということで、、、

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ポケットの袋までデニムを使用しています。(リベットも気になりますが・・・)
ちなみに、普通のデニムは「スレキ」というシャツみたいな生地を使います。

そしてさらにポケットの中をよーーーく見てみると、、、

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写真は前ポケットの一番下を写したものなんですが、白いラインが見えますね。

なんとこんなところにまでミミを仕込んでいるんです!!!

 

さすが、かのセントマーチンスクールで、デニムの講師を務めるだけあります。

デニムマスターあるいはデニムマイスターが作るデニムです!

個人的に気に入ったのは、「ミミ」を要所要所で使いつつも、それがただのヴィンテージモチーフに終わってないところです。

ディテール1つ1つに理由がある。

この作りは、ウンチクにうるさいdiariesにピッタリの商品だと思いました。

さらにはジーンズにサヴィルロウの伝統的なディテールを盛り込む、途轍もないデザイン。

しかし、まだまだ掘り下げれば掘り下げるだけ深いジーンズなんです。

 

次はコチラ。

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ボタンフライのボタンは、2つしかついていません。
これはBritish Railways(イギリス国鉄)時代の制服のディテールを用いたそうです。
テンダー=機関車なので1900年代初頭のディテールを取り入れたデザインとなっています。

 

これもやはり産業革命の時代をイメージしてのことでしょう。

またイギリスの誇りを表してもいることと思います。

 

トップボタンは、チェンジボタン。

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チェンジボタンとは、ヴィンテージ好きの方ならご存知かもしれませんが、改めて説明すると、
1930年代以前のワーク・ミリタリーウェアに見られるディテールです。
金具により取り外し可能なボタンが金属の輪で留められているんです。
なぜかというと、洗濯の際に生地を傷めないようにするため。
1930年代までは洗濯板を使っていたため、
洗濯機が普及し始めた1940年代からは使われなくなりました。

例えば私物で持っているチェンジボタンはこんな感じです。

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大体チェンジボタンって、キーホルダーみたいなリングが多いのですが、
テンダーのデニムの場合、クリップみたいな棒状なのがいいですね。
パンツの場合、この構造じゃないと肌に当たって履けたもんじゃありませんね。

ヴィンテージパーツという部分では、

通称「股リベ」もヴィンテージファンとしては嬉しいです。

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ちなみに股リベットも、リーバイスでは1942年に廃止されているので、時代的には合っています。

廃止された理由は、たき火にあたっているとアソコを火傷するからというのは本当でしょうか?やだな~

 

股リベがあるなら、当然バックポケットもリベット留めです。

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ちなみに、隠しリベットは1937年~1967年なので、産業革命の時代と一致。

またこの写真から、バックヨークが異常に長いことに気づきます。

ウエストバンドからバックポケット付近にV字にステッチが入った、切り替えられた布部分を言います。

ジーンズの革新的ディテールというのは、「リベット留め」と「バックヨーク」だと言われています。

ではこのバックヨークがなぜ付けられたかと言うと。
リベット留めパンツが作られた時は、まだ501という名前もつけられていなく、
「ウエストハイオーバーオール」と呼ばれていました。

例えばこんな形。

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シンチバック(尾錠)ジーンズですが、「バックヨーク」が無いのが分かりますか?
ウエストバンド(腰回りの布)があって、脚の部分が付いてるだけですよね?
このままでは、シンチがないとかがんだ時にお尻丸見えになっちゃいますよね。
シンチバックが無ければホールド感が悪くて、ズボンとしては殆ど機能しません。
当時はサスペンダーで、ベルトループも付いてないし、
昔のスラックスとか見るとお尻の方だけ生地が長かったりします。

(※WORKERSさんのHPから過去作品の画像を拝借しました。

ウエストハイオーバーオールなんて、ワーカーズくらいしか作っていません。さすがです。)

だから、人間の体に合わせてホールド感を高め、履きやすくするためにこの「バックヨーク」という部分に布が当てられました。

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以前リーバイスショップでお披露目された最古のリーバイス「ネバダジーンズ」にも、バックヨークは存在します。

先程の文章に「人間の体に合わせてホールド感を高め」と書きました。
そうなんです。まさに「立体裁断」の発想で、100年以上前の服が作られていたんです!

ジーンズ。今も昔もこれ以上の形は無いんです。
変わるとしたら人間の形が変わることくらい。ジーンズは変わりません。
ジーンズはそれだけの歴史を持ち、今も多くの人々を魅了し続けます。

全てのジーンズはリーバイスから始まります。
これはしょうがないことなんです。

しかし今、新しいジーンズの歴史が始まろうとしています。
それがこのTENDER Co.のジーンズだと思います。
リーバイスの歴史を否定するのではなく、ましてや模倣するのでもなく、
マーケティングによって履き易いものにするのでもなく、
既成概念に疑問を抱き、新しい解釈によって作られたジーンズ。それがテンダー。

 

そしてポケットの形も実はテンダー。

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この四角い形はテンダー機関車の石炭を入れる列車の形。

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産業革命を支えた影の立役者。つまりイギリスの誇り。

ちなみに世界で初めて機関車が走ったのもイギリスです。

 

また先ほどのバックポケットには、ポケットの形以外にももう1つ意味があります。

それはポケットのステッチをよく見てください。
ステッチが数字の「6」を表しているのがお分かりいただけますでしょうか?
「6」が2つ。そう、リーバイスファンの方ならご存じ、「66」(ロクロク)に対するオマージュです。

66(ロクロク)とは、ジーンズを代表する「リーバイス501の最終型」と呼ばれているんです。
1890年代に、キャンバスをリベットで留めたパンツが生まれ、501と名付けられ、
幾度ものモデルチェンジを繰り返し、現代の501に最も近いのがこの「66モデル」なんですね。
なので、66モデルのことを「完成されたジーンズ」と呼ぶ人も少なくありません。

ちなみにヴィンテージの501には、60年代の物の人気が高いです。
そりゃ古けりゃ古いに越したことないのですが、「XX(ダブルエックス)」「Aタイプ・Sタイプ」
「501・501」「ビッグE」など、マニアにはたまらない様々な501が生まれたのは60年代なんですね。

 

 

まだまだ続きます。

重めのディテールは以上。

次からはテンダーらしいデザインです。

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TENDER Co.ではベルトも作っていますが、かなりの厚み。

その為、サイドをビタビタに合わせると、動いたときにベルトが歪み、

着心地が悪くなるので、場所によってベルトループのサイズを変えています。

この辺は、さすがセントマーチンの講師ですね。

またベルトループの裏は、別布で補強されているという手の込みよう。

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次もテンダーならではのディテール。

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一般的にはコインポケットと言われますが、テンダーの場合は違います。

実はこのポケットには「Snob’s thumb pocket」という名前が付いています。
Snobとは気取り屋という意味。気取った奴の親指ポケットとなります。
このポケットは、昔の貴族が履いていたトラウザーズに付いていたものなんだそう。
昔の貴族は写真を撮る時など、このポケットに親指を入れてポーズをとっていたんだそうな。
気取り屋のくせに、なんとも愛嬌のあるポケットです。

しかしそれにしても、昔の貴族やらイギリス国鉄などの見たことないディテールばかり。
なんでそんなこと知ってるの?と疑問に思ったんですが、それにも理由がありました。

このような昔のディテールって、普通はヴィンテージ古着で見つけた知識をデザイナーがストックしてあるものですが、
テンダーのWilliamの場合は、それとはまたちょっと違うんです。

どういうことかと言うと、Williamは「セントマーチンの講師」という立場を利用して、
博物館とかに所蔵されている歴史的な洋服(それこそもう文献クラスのやつ)を、
教材として借りて来てしまうんだそう。

 

ちょっと話は逸れますが、リク○ートでの営業マン時代に上司からこう言われたことがります。

「受注するためなら、犯罪以外なら何でもやれ。ありとあらゆる手を尽くせ。」

そんな昔の思い出を、まさかのテンダーから思い起こしました。

 

カッコいい服を作るためなら、犯罪以外何でもやる。さすがです。

できる男。ウイリアム。

そんなWilliamは履き方までアドバイスをくれます。

それがコチラ。

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裾のロールアップです。
あれっ!?でもなんかいつもと違うような・・・
このロールアップの仕方を「ダブルターンアップ」と名付けています。
要はみんながやってるロールアップを二重にしただけなんですが、実はこれにも理由がありました。

このロールアップの仕方は、Williamが古い文献を読んでて、たまたま見つけたものらしんですが、
昔のカウボーイがやってた履き方だそう。
なぜこんなロールアップをしたかと言うと、まずこの生地が重なった部分でタバコを消していたんだそう。
そして、吸殻を2重にロールアップしてポケット状になった部分にしまっていたんだそうです。
アメリカは乾燥してるので、火を消したつもりでもその辺に捨ててしまうと、すぐ山火事になってしまいますしね。
ダブルタンナップ、よかったらお手持ちのデニムでも試してみてください。

Double turn upですが、分かりづらいので店頭ではダブルロールアップって呼びますがね。

 

最後に素材です!!!

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生地だけは日本や岡山県倉敷市産です!
どんなにデニムを研究し尽くしても、やはり世界一のデニムは倉敷というのは揺るがないようです!
これは日本人としてとても嬉しい!
世界の倉敷!ビバ!岡山!

というわけで、早速デニムの解説を始めます。

テンダーのデニムは、日本のシャトル織機で織られた生デニムを使用しています。
現在のプロジェクタイル(発射)織機が開発される前は、全ての織物はシャトル織機で織られていました。
発射織機と比べると、シャトル織機はとても遅く、さらに生地の半分しか使用できません。
しかもそれらの品質はとても不規則ですが、その不規則さにはどことなく温もりと個性を感じるのです。

テンダー以外のデニムの殆どはサンフォライズド(防縮加工)を施してあります。
ゴム製のローラーであらかじめ縮ませる防縮加工は、サンフォード氏によって1932年に発明されました。
デニムはその後、表面の毛羽立ちを取り払われ、さらにツルっとした表情に仕上げられます。
しかしテンダーのデニムは初期の工程を用い、洗って縮ませると厚みが17オンスに増幅します。
そしてシワやねじれが生じ、その人の体型に合わせて変化していきます。

という風にWilliamは説明してます。

最近ではリジッドなんて言われますが、あえて「生デニムです!」と言いたい!
rigid(リジッド)では、ただ「固い」という意味しかないので、
この縮ませて自分の体になじませていく感覚は、「生」としか言いようがないんです!!!

そして生=ライブってこと!

このデニムは観るのではなく体験するものであるということなんです!

だからウォッシュ加工なんてありえません!

 

さらにこのノンウォッシュタイプには面白い名前が付いています。

「UNBORN JEANS」(アンボーンジーンズ)=未だ生まれてないジーンズ

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まだ洗ってない状態は、まさしく母親の胎内にいる状態。
お客様とこのジーンズとの関係は、袋から取り出す時から始まるんです。
なので、お渡しはこういう状態になります。

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さらに袋を開けると、手紙まで付いています。

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「新しいオーナー様へ。テンダーより。」と書いてあります。

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さすがに中身は、ご購入いただいた方のみにしたいので、ここでは割愛させていただきます。
もちろんデザイナー・William本人の直筆サイン入りです。

確かにオーナーと書いているだけあって、なぜかテンダーを履いている人には共感を覚えるんですよ。

そもそも万人受けするジーンズではないため、テンダーを選ぶってだけで面白い人だなと思うんです。

先日行ったテンダーのトランクショーなんかは、さしずめオーナーズクラブのオフ会みたいなもんでしたかね?

本当はウイリアム本人を呼んで、イベントやりたいですけどね。ウチの規模では無理です!

 

 

締めとして、テンダーに関して感想を書いておきます。

私はこのデニムを手にした時、久しぶりの興奮を覚えました。
ジーンズに関して、人生3度目(サードインパクト)となる興奮だと思います。
ファーストインパクトは、中学生の時、石岡の老舗セレクトショップ・HONDAで生まれて初めて「Levi’s 501」を買った時。
セカンドインパクトは、20歳くらいの時、初めてヴィンテージデニム「66モデル」を買った時。
それ以来の、約15年ぶりに味わった興奮でした。

ファッションが好きで好きで、楽しくて楽しくてたまらなかった時代。(もちろん今もだけど。)
見る服すべてが未知との遭遇であり、それを手に入れる為、一生懸命バイトして、やっと手にするあのデニム。
覚えてませんか?忘れてませんか?まだ体験してないですか?
まさか30過ぎて、こんな興奮を味わえるとは思っていませんでした。

もしこの(長い)ブログを読んで、もしまだ洋服への情熱があるとするなら、

是非このデニムを履いてみてください。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。

 

(ここまで読んでくれた人いるのかな・・・?)