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TENDER Co.(テンダー)のType420 Tail Shirt

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「冒険家の日」だそうです。

macgyver

ただいまトルコ・イスタンブールに冒険中のつくば食堂花店主。

土産話を楽しみにしております。

 

 

それでは本日も商品紹介といきましょう。

ドウゾ!

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【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Type420 Tail Shirt

【価格】¥39,960-(税込)

【コメント】

ジーンズより入荷が少々遅れましたが、今季は久々に復活したTail Shirtも届いております!

このテールシャツですが、恐らくテンダーファンの間では、ジーンズに次ぐ人気を持つアイテムだと思います。

テールシャツが初めてリリースされたのが2012年春夏のこと。

絶妙なユルさが、テンダーのジーンズに非常に合いますね。

 

どんなシャツかと申しますと、テールの名の通り後ろ身頃が長いのが特徴。

 

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ジーンズ同様、元ネタがあったわけではなく、テンダーオリジナルのパターンです。当然イギリス製。

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今回使用された生地は「Crock Cloth(クロッククロス)」というもの。

これまた一般的には衣類として使われる生地ではございません。まあテンダーならいつものことですけど。

このクロッククロスというのは、「移染を調べるための布」だそうです。

どういうことかと申しますと、布製品や革製品を染めた後、このクロッククロスでこするんだそうです。

それでクロッククロスに色が移らなければその染料の染まり具合が問題ない物として出荷されるのでしょう。

というようにこちらのテールシャツは、製品チェックするための素材で作ってしまった製品なのです。

 

で、そんな素材をまたWoadで染めちゃってるんだから笑っちゃいますけど。

 

そういや久々にWoadが出てきましたね。

まだご存じない方にご説明しておきましょう。

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テンダーのWoad染めは、今は殆ど行われていない古いインディゴの染め方を踏襲したもの。
ウイリアムはインディゴ染めの歴史を紐解いていくうちに、この染料に辿りつきました。
WOAD(日本語でホソバタイセイ)という天然の染料。

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この染め方は、すでにイギリスからは姿を消しており、ヨーロッパでは南フランスに唯一残るのみ。
そこから染料を取り寄せ、ウイリアムが1点1点ハンドディップで染めています。

また、もともと天然のインディゴというものは、色が染まりにくく、
1度ではなかなか染まらないため、このハンドディップは5~7回程繰り返されます。

実はこのホソバタイセイを使ったインディゴ染めは、石器時代から続く青色の染色方法。
フランス南西部は、天候に恵まれ暖かく、ホソバタイセイの栽培に適した土壌であることから根付いたものと考えられています。

さらにホソバタイセイは、フランス革命後に皇帝・ナポレオンボナパルトに国の色としても指定されました。

しかしヨーロッパの植民地から次第に安い綿が届くようになり、次第にウォードダイは姿を消していきます。
(※このアメリカから届く生地は、フランス・ニームに最初に届き、
それはserge de nimes(ニームのサージ素材)と呼ばれ、de nimes=denimの語源となりました。)
またイギリスでは、ホソバタイセイを染料にするために発酵させると、ものすごい悪臭が漂うため、
1900年代初頭に禁止されたほどの逸話を持っています。

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というような染料なのですが、お客様に一言で説明する時は「古代インディゴ」と呼んでます。

同じWoadのジーンズと合わせて着た日にゃ、ひとまず最強のセットアップの完成ですね。

セットアップという呼び方もあながち冗談ではなく、ジーンズとの相性もそりゃいいに決まってます!

ただ色を合わせているだけではなく、シルエットがね。

参考までに、ウイリアム夫妻が着ているのをご覧ください。

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ウイリアムが似合うのは当然ですが、女性が着てもかわいいと思いました。ちなみに女性はウイリアムの奥さんです。

太いパンツはもちろんですが、奥様が着てるように細身のパンツでもメリハリがついていいですね。

 

他のディテールはというと、

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この微妙な位置のポケットがマヌケでカッコいい。

作りとしては、サイドの縫製部分と一緒にポケットが縫われています。

さらに負荷がかかるポケットの上部は、カンヌキ留めが施されています。

またカフのデザインは、1930年代のBritish Railway Jacketから用いられたギャザーファルスカフ。

 

襟は小ぶりで、スタンドカラーではないのですが、洗いざらしでクシャっとさせて着る感じ。

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実はこの襟の形は、リーバイスのGジャン1stタイプから取りました。

なんだかんだ言っても、リーバイス好きなんですね!ウイリアム!

ちなみにボタンは、デッドストックのメラミン素材ボタンです。

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そして後ろに回ると、

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まあ、単純に動きやすくするためにプリーツを設けるのは当然なんですが、

なんとバックヨークを設けてないんですね~!

ヨークというのは、人間の曲線的な体にフィットするようにするためのものですが、

テールシャツは背中の丸みに沿いながらフワッとさせつつ、ある程度の生地の重みでストーンと落ちるようになっています。

 

しかしこの説明、なにかに似てるなと思ったら、SemohのWide shirtでも似たようなことブログで書いてました。

別段意識してたわけではないのですが、たまたま私が良いと思ったアイテムに、似たようなディテールがあったんです。

やっぱりバイヤーの癖ってあるんだな~と思いました。

ここで1曲。

くせのうた(星野源)

 

いい歌です。

 

そしてステッチも太くて荒々しいので、これまた着こむといい味が出そうですね。

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場所によって、シングルとチェーンステッチを使い分けています。

洗いこむほどステッチが生地に深く入り込んでいくように感じます。

これもワーカーズの服作りを見て意識するようになったこと。

 

 

一見バラバラに見えるdiariesのセレクトも、こうやって見ると実は共通する部分があるんですね。

洋服も、色々知ると面白いですよ。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。