TENDER Co.(テンダー)×For Holding Up The Trousers(フォーホールディングアップザトラウザーズ)のCollaboration Jeans & Suspender

※1/6(水)と1/7(木)は店休日とさせていただきます※

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「いちごの日」だそうです。

いちごはやっぱりつくばねファーム(Click!)

 

皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

ご挨拶が遅くなりまして申し訳ございません。

いつもよりちょっと早めの初売りに、新年会続きで、本日今年最初のブログとなってしまいました。

現在、人生過去最大級の口内炎ができており、接客もままならない状態ですが、よろしくお願い致します。

 

さて、2015年を振り返る間もなく、年が明けてしまいました。

お店にとって忙しいのはいいことなので、特に振り返ることもなくズンズン突き進んでまいりたいと思います。

個人的には、振り返る必要なんてあまりないんじゃないかなって思ってます。

マラソンの時だって別に振り向かないしね。まっすぐ前を見てゴールを目指すだけ。

あとはどのように歩を進めるかってところですが、要は今年の抱負ってところですね。

今年は「自分のために仕事しよう」と考えています。

 

お客様のためにとか社会貢献なんてことは二の次に。まずは自分のために。

まずは俺がオシャレにならないと。diariesが一番カッコよくにならないと。

顧客満足や社会貢献てのは、あくまでも結果であって目的にしてはいけないんじゃないかな。そう思うわけです。

まあそのつもりで、昨年中に2016年春夏のオーダーをしてみたんですけどね。

より独りよがりに。より突き抜けて。

 

そんなわけで、商品紹介初っ端から飛ばし気味で行かせていただきます。

ドウゾ!

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【ブランド】TENDER Co.(テンダー) × For Holding Up The Trousers(フォーホールディングアップザトラウザーズ)

【アイテム】Collaboration Jeans

【価格】¥62,640-(税込)

【コメント】

昨年末のブログで小出しにさせていただいたアイテムです。

テンダーがとあるブランドとコラボレーションした時に作られたジーンズ。

そのとあるブランドは、後ほどご紹介させていただくとして(ブランド名に書いてあるんですけど)、まずはこちらを詳しく見ていきましょう。

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ご覧の通り、テンダーのコレクションにはないサスペンダーパンツです。

このパンツは、3年前にリリースされたTYPE133というパンツをベースに作られました。

そのTYPE133というパンツがどういうものかと言うと、スコットランド連隊が履くTrews(トゥルーズ)というパンツをヒントに作られたもので、

現代のトラウザーズの原型と言われているそうです。

テンダーのデザイナー・ウイリアムもサヴィルロウで修行してたこともあるので、造詣が深いからこそ知り得たのでしょう。

 

このパンツの特長としては、サイドシーム(パンツの外側の縫目)が無いこと。

裾口をご覧になっていただくと分かりやすいかもしれません。

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インシーム(内側の縫目のこと)だけで、生地がグルっと一周しているのがお分かりいただけますでしょうか?

アメリカンヴィンテージ業界では「巻き仕様」なんて言われております。以前diariesでもLosthillsを扱っていた時にありましたね。1930~40年代モチーフで。

古きスコットランドやアメリカでも、さらには軍物で見られたということは、

例えば生地が無駄にならないなんて経済的な理由でもあるのかな?と勝手に想像しておりますが、ホントのところは分かりません。

洋服好きとしては、それを考えるのが楽しいのですが。

 

さらにTrewsは、本来であれば生地をバイアス(斜め)に使うのですが、それだとジーンズとしての雰囲気・色落ちが失われてしまうので、

こちらのパンツでは通常のジーンズと同じようにデニムを使用しています。

俺が何を言っているのか意味わからないと思いますが、気になる方は店頭で!

 

そしてこの作りでは、構造上ウエストが大きく開いてしまいますので、

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バックとサイド、合計4本のダーツで腰回りのフィットを高めています。

それでもこの形は、ウエストの生地が余ってしまうので、

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その余る部分を締めるために、バックルバックが存在するんですね。

ちなみにこの構造、ジーンズが生まれる前のウエストハイオーバーオールズと一緒です。

つまり立体裁断的発想であるバックヨークがない。

バックヨークがあるとこのバックルバックは必要ないわけです。

 

ウエストハイオーバーオールズといえば、リーバイスが「ジーンズ」という呼び名にする前のデニムパンツのことですが、

そういえば、そのウエストハイオーバーオールズと形が似てますね~!

と言ったらウイリアムにまた怒られるかもしれないけど・・・

コチラがそれです。(バックヨークとバックシンチがどちらも付いてますが!?)

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画像はコチラの本から拝借してしまいました。(K又さん勝手にスミマセン!)

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水戸のヴィンテージショップ・SmileyのK又さん監修の本です。

 

恐らくこのウエストハイオーバーオールズが1880~1890年頃に作られたのであれば、

テンダーがジーンズ作りのベースにしているのも産業革命(1850年代以降)後のイギリスのワークパンツなので、

もしかしたらこんなパンツがあってもよかったんじゃないか?と思えるわけです。

これも勝手な俺の想像なんですけど!!!

 

まあそんなことはさておき、バックルバックとか片ポケットとかレザーパッチとか、

そういうのに俺は昔っから弱いんだよなぁ~~~!!!!!

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さらにサスペンダーを留める部分ですが、

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なんと素材は石ですよ!石!ロック!ロックのボタンがロールしてます!!!

 

そして例によって、裏返してもヤバイパンツでした。

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ウエストバンドが全部ミミ!

テンダー得意のミミ使いですが、これだけではありませんでした!

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このパンツには、なんとクロッチガセット(股下の切り替えマチ)が設けられているのですが、

それだけでも驚きなんですけど、ガセットの裏側でもミミを使ってました!!!

そこにさらにトリプルステッチでものすごい強度。

変態的ですね。

 

そう、もはや洋服好きの変態のためのパンツだと思います。

そのせいかまだ1本も売れてません!!!号泣

俺は買いましたが、あとは取り置きが1点だけ!

ドンマイ!

挫けず参りましょう!

 

パンツは以上で、お次はコラボレーションしたブランドの紹介です!

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【ブランド】For Holding Up The Trousers(フォーホールディングアップザトラウザーズ)

【アイテム】Suspender

【価格】¥30,240-(税込) → ¥25,920-(税込)

【コメント】

まずはブランド紹介からどうぞ。

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「FOR HOLDING UP THE TROUSERS」は、最高の素材を用い、ハンドメイドのベルトやサスペンダーをリリースしています。
デザインは、19世紀後半のアメリカの古い写真や映画からインスピレーションを受けています。
職人気質の塊のようなそれらの製品は、丈夫で強く、ずっと長い間使うことができます。
また、製品のクオリティを保持する為に、全てデンマークで手作りで行っています。

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という、サスペンダー専門のブランドというこれまたクレイジーなブランド。

このデザイナーのMortenという方は、ウイリアムが言うには「弟子」と行ってました。

Mortenはデンマーク出身なのですが、ロンドンの大学に通っている内にウイリアムに出会い、

一緒にモノづくりをしたくて学校を辞めてウイリアムに師事し、

コペンハーゲンで自身のブランドを立ち上げたそうです。

 

そんな経緯がありまして、Moren氏からすればついに一つの夢が叶ったというか、

それだけの思いが込められたコラボレーションアイテムなんだろうなと思うんです。

 

実はこのブランドのサスペンダーがdiariesに入荷してくるのは4年ぶり。

これまで2本しか売れてません。2年に1本しか売れない計算ですね・・・

いやもうテンダーもそうなのですが、売れる売れないというアイテムではなく、

取り扱うことに意義があるというアイテムだと思ってますから。(まあお店は続けて行きたいんですけど・・・)

 

それではサスペンダーの方を詳しく見ていきましょう。

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バックスタイルが素敵すぎる、サスペンダーの結合部分!!!

Y字(俺のイニシャル)にリベット留。もちろんハンドメイドです!

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色違いで全部で4色ございます。

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ゴムの方がいいという方は、ゴムタイプも2万円で数点ございますので、店頭でご覧ください。

 

先ほど、4年ぶりに入荷したサスペンダーと書きましたが、

実はその時、テンダーにサスペンダーパンツがあったらなあと考えたことをよく覚えています。

私がその時このサスペンダーを買わなかったのは、

きっとこのサスペンダーに合うパンツを持っていなかったからなんじゃないかな?

 

というわけで、4年越しの思いが実現しました!!!!!

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正直これがカッコいいかどうかなんて分かりません!

でもね、テンションが上がるんです。俺は自由にファッションを楽しみたい。

年末のブログと冒頭の抱負でも書いたように、

他人のことはとやかく言わず、より独りよがりに自分のためにオシャレを楽しむ。

だってそう考えないと、ニットの上にサスペンダーなんてできませんからね!!!爆

 

最初は普通にシャツをタックインしてサスペンダーを締めたんですが、

ニット着ると見えなくなっちゃうじゃないですか。

見せたいんでね。それだけ。

 

お客様のリアクションも面白いですよ!

首をかしげる人と、その手があったか!カッコいい!って言ってくれる人と8対2くらい!

それくらいの方が面白いと思いますけどね。無難なファッションは辞めます。(やっぱりたまにします)

ゴルゴ松本も言ってました。無難な人生なんてないって。

人生には必ず灘があって、だからこそ有難いんだってね。

私は有難くファッションを楽しませてもらいますよ。

 

一応シルエットが気になる方のために、、、

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おしり周りはモサっと、ひざ下はシュッと。

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もっとキュンキュンに吊り上げて食い込ませていきたいですね!

今年もドMで行きます!

この辺がM!

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これ筑波山ぽいな~と思ったので、

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あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い致します!!!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。