TENDER Co.(テンダー)のMini Trunk Showやってます。

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「クリーニングの日」だそうです。

茨城県の常陸大宮市に、まさかの全国から同業者が見学をしにくるほどのクリーニング屋さんがあるのを初めて知りました!

全国から注目を浴びるお店がある。

ネットのお陰でそういった情報はすぐに回るようになったので、

実力さえあれば、全国どこにでも人は集まるようになりましたね。

ネットと実店舗の有意義な関係。

 

英語では実店舗のことをPsysical(フィジカル)と表現するそうです。

Psysicalは実態とか物質的な意味ですが、日本語では肉体というイメージが強いですよね。

でも肉体という解釈のままが、なんかいいな。

強い肉体(店舗)作りましょ。

(俺みたいなやついるわ)

そんなわけで、私の体も鍛え中で疲労困憊でありますが、

つくばマラソンのゲストランナーが増田明美さんということで、俄然やる気が出ました!

あと1か月半か~!頑張れ!俺!

 

 

じゃ、商品紹介です。

本日のブログのタイトルでビビった方もいらっしゃるでしょう。

そうなんです。ちょっと急遽テンダーの商品が追加で入って来ましてね。

実は今季のテンダーが、紹介前にシャツもアウターも完売してしまいまして、

今季もOchreって染料やNavy Box Clothという面白い生地があったんですが、説明できず。

お店としてはそれでいいのかもしれませんが、私は説明したいんですよ。誰よりも詳しくね。

そこで、なんとか追加で商品をお願いできないかということで、メーカーさんとやり取りをしていたら、

ちょっとヤバいのを見つけてしまったんです。

でもイギリスから送ってもらうので、ある程度まとまった数でないとダメ。

なので、ウイリアムの手元にある在庫の中から、個人的に気になった物を選りすぐって送ってもらいました。

新作も過去の作品も入り乱れてるし、そんなに数も無いのでトランクショーという程でもありませんが、

他に思いつかないのでMini Trunk Showって感じでいかがでしょう?

 

まあそんなことより気になる商品を、サクッとですが紹介しちゃいます。

まずはコチラから。

Tender petit trunk show (1)

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Type420 Tail Shirt

【価格】¥39,960-(税込)

【コメント】

こちらは先日ご紹介したTail Shirt。詳しくご覧になりたい方は、下記のリンクをご覧ください。

https://diaries-shop.com/tender-co-%EF%BC%88%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%EF%BC%89%E3%81%AEtype420-tail-shirt

テンダーの名品、テールシャツの素材違いです。

なんとこちらの生地は、ウイリアムが見つけた1960年代のデッドストック糸を使い、

アイルランドの工場で織られたギンガムチェックなんです。

Tender petit trunk show (2)

テンダーの柄物ってだけでも珍しいです!

ギンガムチェックだと、やや上品な趣がありますが、テンダーの手にかかるとちょっと素朴な雰囲気に。

アイルランドの空気がそうさせたのでしょうか?知らんけど。

またこの黒いボタンも、少し前のテンダーコレクションで使用されていたデッドストックのボタンです。

最近使われなくなったのは、たぶんもう在庫が少なくなってしまったからでしょう。

なぜ今回使われたかというと、ちょっと理由があります。

 

実はこのテンダーのギンガムチェックシャツですが、2015年春夏の展示会には並んでおりませんでした。

だから我々バイヤーも、誰一人としてこの生地の存在を知りません。

何でも展示会後のタイミングで、ウイリアムが良い生地屋さんと知り合いになったそうで、

そこで見つかった素材なんだそうです。

それでせっかく良い生地ができたから作ってしまおうと。

それをまたちょうどいいタイミングで私が見つけてしまったので、仕入れてしまおうと。

 

結果、このシャツを売っているのは国内でもdiariesだけ。世界でも何店舗あるかでしょう。

当然直に触れることができるのも、diariesにいらっしゃった方だけになります。

 

フィジカル(店舗)が鍛えられております。

いきなりステーキインディアンが来店したり、テンダーの日本未発売モデルが売ってたり。

本当に来た方がいいと思いますよ、ウチの店。

 

 

次です。

Tender petit trunk show (3)

【アイテム】Type870 Siding Boots

【価格】¥77,760-(税込)

【コメント】

こちらは2013年秋冬のコレクションにあった、テンダーのサイディングブーツというチャッカタイプ。

約100年前の木型を使っています。

アッパーのレザーは、なんと栗とアカシアでなめされているんだそう!

もうね、最近のテンダーのコレクションには靴が入っていませんからね。もはや貴重です。

サイズはUK7=25~25.5㎝。

もちろん作っているのはWilliam Lennon。

Tender petit trunk show (4)

実はウイリアムレノンも、これからはあまり日本に入ってこなくなります。詳しくは言えませんが。

日本に入って来たタイミングが思いっきりニューバランスブームの時で、

それなのに全く逆のゴツいブーツというのがまずかったのかもしれません。

ちょっとしたブームごときで、本当に良い物が手に入らなくなってしまう。

こんな辛いことはありませんよ。トホホ・・・

 

次です。

Tender petit trunk show (5)

【アイテム】Tyep519 Hand Cut Satchel

【価格】¥129,600-(税込)

【コメント】

初です!テンダーのレザーバッグ!!!

これはやっちゃいましたね~!

ある程度数をまとめないとと思って、値段を見ないで決めてしまったんですが、まさかここまでとは!?

仕入れたものはしょうがありません。記念に取っておくしかないでしょう!いや非売品ではなく大絶賛発売中ですけど!

(オーダーを入れた時、ウイリアムが驚いてたって言うから何事かと思ったら、多分このことだな・・・)

ちなみにこちらの商品は2011年春夏のコレクションになります!

このバッグは、イングランドでアカシア樹液により18か月なめされたスーパーヘビーウェイトブライドルレザーを、

同じくイングランドの革職人によりハンドカットされて作られました。

留め金はベルトにも使われている、テンダーオリジナルのソリッドブラスバックル。

Tender petit trunk show (6)

そしてサッチェルといえば、イギリスのランドセルみたいなものなのですが、

Tender petit trunk show (7)

ストラップを取り外しできるので、ショルダー・バックパック・手持ちと3ウェイになります。

テンダーのこれまでのアイテムの中でも究極ですねコレは。エイジングがもう。。。

Tender petit trunk show (8)

サイズも特大!デカすぎます・・・

 

最後です。

tender logwood (1)

【アイテム】Tyep130 Tapered -logwood dye-

【価格】¥48,600-(税込)

【コメント】

なんかちょっと安心したーーー!!!!!

なんかすげープレッシャーだったわ。書いてても辛かった。ここまで読んでくれてる人いる???

というわけで、やっぱり最後はジーンズなわけですが、奇跡的にGood size(グッサイ)があったので1本だけ届きました!

サイズは2=30~31インチの方!

tender logwood (2)

シルエットはおなじみ130テーパード!

そしてタグが黒っぽく染まっているということは、昨年登場したLogwood(ログウッド=アカミノキ)という染料です。

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ギリシャ語で血の木=ブラッドウッドとも呼ばれるそうです。
17世紀ごろからイギリスやフランスで使われており、
染まり方はアルカリや酸を調整して、紫・こげ茶・グレーにそまるそうです。
日本でも本黒といって、喪服にも使われるみたい。
さらにはログウッドの染料には、邪気を払うという意味もあるみたいです!!!
すげーな!ログウッド!

そんなログウッド染めですが、

tender logwood (4)

このように黒っぽく染まります。

実はこの130のログウッド染めは、昨年入荷していたのですが、ブログでご紹介する前に完売してしまいました。

なので個人的には、奇跡的に残ってたんだ!と懐かしくもあるパンツ。

当然私も昨年買ったのですが、

tender logwood (6)

まだ1年やそこらではほとんど変わっていません。(だって3本のテンダーを履きまわしているので。)

ですがこの黒っぽさは、テンダーを代表する染料であるWOADとはまた違った楽しみがありますね。

tender logwood (5)

写真左がUNBORNで、右がLOGWOODなのですが、実際手に取って見るとまるでブラックデニムのようなんです。

改めて考えてみると、カッコいいブラックデニムってなかなかないんですよ。

だからお店でも仕入れたことないんじゃないでしょうか?

ソルト&ペッパーならありますけど、ブラックデニムはね。

 

また個人的にですが、中学生の時に買った人生2本目のジーンズがリーバイス501後染めブラックデニムだったこともあり、

インディゴベースの生地を黒く染め、それが着ていくにつれ黒と青が混ざりあう経年変化は、

私のジーンズ体験の原風景でもあるんです。

tender logwood (7)

501なんて、サッカーやってたからウエストより太ももで選んでたっけ。

それでも29インチだし、さすがにあのジーンズは捨ててしまったけど、

このテンダーは墓まで持っていこうと思う。それこそ喪服にも使われる染料=ログウッドだからね。

 

 

いや~どれもこれも大物で、10月1日にバシッと紹介したかったんですが、

何気に残り少なくなってしまいまずいなってことで、まとめてご紹介させていただきました。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。