TENDER Co.(テンダー) のType130 Tapered Jeans & Type132 Wide Straight Jeans -Dip Dye Woad-

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「瞳の日」だそうです。

目が回るくらい忙しと思ったら、ただの二日酔いでした。

というわけで、みなさん飲んでますか?

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

早速ですが閉店のお知らせ。

普段は店頭に立つ側ですが、たまにはお客さんとしてサービスを受けてみたい!

というわけで、お陰様で人並みにそれらしく過ごすことができました。

いいっすね。デパート。

温かい家族の風景を見たり、偶然同級生に出くわしたり、殺気立つ福袋売り場を見たり。

 

子供の頃に連れて行ってもらったデパートといえば、個人的にはこの筑波西武。

最後の年末年始だと思うと、さすがに寂しいです。

なんだか懐かしくなって最上階(といっても6階)の中華屋でランチ。

これぞつくば的光景!!!

街の中心にロケットがそびえ、昼間はその下をセグウェイが走り、夜は毎晩のように暴走族が走っています。

そんなわけのわからない街でやってるわけのわからない洋服屋がブログを書いてますよ。

 

 

 

じゃ、2017年最初の商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Type130 Tapered Jeans & Type132 Wide Straight Jeans

【価格】¥61,560-(税込)

【コメント】

ま、商品紹介といっても初売りでご用意したものしか入荷してないため自然とこうなります!

というわけで、久々のWOAD。

 

思い起こせば5年前。

当時はリジッドのUNBORNしか扱っておらず、このWOADが気になりつつも仕入れる勇気がありませんでした。

お恥ずかしながら、お店の規模的にも知名度的にも、とてもじゃないですけど手が出せる代物ではございませんでした。

 

言い訳をすれば、テンダー自体もそこまで知られているわけではございませんでしたし。

あとは当然、自分でもUNBORNを履いてみて、実際に素晴らしいジーンズだと気づいたからアレもこコレもと欲しくなったんだと思います。

そして毎シーズンのように自分が感じたことを必死で説明を繰り返し、やっとこういう商品を当たり前のように取り扱うことができるようになりました。

 

ですので、私またはdiariesにとってはエポックメイキングな商品であることに違いなく、

生産中止となった今でも、このように入荷してきてくれることは大変有難いことであり、感動を禁じ得ないのです。

 

改めてここでも、「自ら機会を創出し、機会によって自らを変えよ」という言葉が染み入りますね。

 

まあその機会=WOADを取り扱うまでに2年迷ったわけなんですけど・・・とんでもない機会損失ですよね・・・

我ながらアホです。

ファッションセンスもダサいですが、経営センスもないですね~!www

 

まあそんなわけなので、自らを変え続けるために新しいブランドやアイテムをセレクトし続け、海外まで足を運ぶようにしました。

これまたそれなりに納得のいく結果になるまで3年ほどかかりましたけど、

昨年はまあまあ実を結んだのではないでしょうか。

 

で、今年はさらに機会を創出していると思います。

 

とまあ、なんだか商品説明ではなく所信表明になってしまいました。すいません。

ま、年の始めだしちょうどいいか!

 

私にとって、それくらいヘヴィーなアイテムがテンダーのウォードなんです。

それでは今度こそ商品説明です!

 

久々の登場なので、まずは染料の説明からどうぞ。


テンダーのWoad染めは、今は殆ど行われていない古いインディゴの染め方を踏襲したもの。
ウイリアムはインディゴ染めの歴史を紐解いていくうちに、この染料に辿りつきました。
WOAD(日本語でホソバタイセイ)という天然の染料。

この染め方は、すでにイギリスからは姿を消しており、ヨーロッパでは南フランスに唯一残るのみ。
そこから染料を取り寄せ、ウイリアムが1点1点ハンドディップで染めています。

また、もともと天然のインディゴというものは、色が染まりにくく、
1度ではなかなか染まらないため、このハンドディップは5~7回程繰り返されます。

実はこのホソバタイセイを使ったインディゴ染めは、石器時代から続く青色の染色方法。
フランス南西部は、天候に恵まれ暖かく、ホソバタイセイの栽培に適した土壌であることから根付いたものと考えられています。

さらにホソバタイセイは、フランス革命後に皇帝・ナポレオンボナパルトに国の色としても指定されました。

しかしヨーロッパの植民地から次第に安い綿が届くようになり、次第にウォードダイは姿を消していきます。
(※このアメリカから届く生地は、フランス・ニームに最初に届き、
それはserge de nimes(ニームのサージ素材)と呼ばれ、de nimes=denimの語源となりました。)
またイギリスでは、ホソバタイセイを染料にするために発酵させると、ものすごい悪臭が漂うため、
1900年代初頭に禁止されたほどの逸話を持っています。


というような染料なのですが、お客様に一言で説明する時は「古代インディゴ」と呼んでます。

古より伝わる青色の染め。

 

ただこの染めは非常に難しい技術を擁するらしく、昔は染めが安定しなくてね~。

 

下が私物ので、上のやつが今回届いたもの。

私物の方は色落ちしたのではなく、最初からこんなもんでした。

なので、今回届いてるやつはかなり染めが上手なやつだと思います。

 

で、私物のやつ。

右が妻のやつで、左が俺の。

妻の方が先に履き始めたので、いい色落ちしてます。

ただ、私の方は色をできるだけ残したいという貧乏性にかられ、

The Laundressのダークデタージェントという色留め効果のある洗剤で洗ってるからかもしれませんけどね。

 

なので、今回ガンガン色落とし用でサイズ4を狙ってます。

Type130のサイズ4を検討している方は、お早目の方がいいかもしれません!!

 

ここで、初心忘るべからずという想いを込めて、昔の写真をちょろっと。

ちょうどウイリアムが履いているのがType132ワイドストレートで、俺のがType130テーパードなので、シルエットのご参考にどうぞ。

 

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。