FILEUSE D'ARVOR

FILEUSE D’ARVOR(フィルーズダルボー)は1927年にフランス北西部ブルターニュの港町、QUIMPERで創業しました。およそ一世紀にわたり、FILEUSE D’ARVOR社は地元に根付いた活動を続け、頑なにMADE IN FRANCEにこだわりを続けるマリンブランドです。創業当初より幅広くマリンウエアを展開しており、中でもボートネックのマリンセーター「マリニエール」(日本では主に「バスクシャツ」と呼ばれていますが)はブランドを象徴するアイテムです。カット&ソー(丸編み)のバスクシャツはフランスでも様々なメーカーで展開されていますが、「バスクシャツ」の名称はその発祥の地であるスペインバスク地方の手編みニットセーターにあるという一説を鑑みると、ニットの手法を用い作り出されるFILEUSE D’ARVORのコットンマリニエールはよりオリジンに近いアイテムであるといえるかもしれません。またマリニエールの発祥という事に関して、別の視点から鑑みると、マリニエールはフランスでブレトンシャツ=ブルターニュ地方のマリンシャツと呼ばれる事も多く、ブルターニュ地区最古のマリニエールサプライヤーであるFILEUSE D’ARVORは、その点からもフレンチマリンウエアのルーツを語るうえで最重要なブランドの一つと言えるでしょう。上質なコットンをたっぷりと使用し、丁寧に編み上げられたバスクシャツは、丸編みの機械では再現する事ができない、ニット特有の物であり、優しい肌触りと、日々のワークに抗う耐久性が同居する、彼らの思い描く究極のバスクシャツを具現化したものです。なかでも、彼らの製品の一つの特長である、伸び止めと補強のために二重に縫製されたショルダーは同社オリジナルとしてフランスで商標登録されており、他のメーカーでは再現することができない普遍的な縫製仕様となっています。海外に生産拠点を移すブランドが多い中、実直にMADE IN FRANCを守り続け、フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績などもたずさえる、確かに歴史と実力に裏付けされたフレンチマリンワークブランドです。袖口に付くワッペンはユニフォームとして支給していたフランス海軍の空母、JEANNE D’ARCの旗章であり、オフィシャルサプライヤーの証として利用を受諾された物です。

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