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diaries blog | 平野刷毛製作所(ブラシの平野) | 洋服ブラシ

※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。)

※コロナ対策実施中です。




ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「カレーライスの日」だそうです。

上野のクラウンカレー閉店だってさ。

俺が生まれて初めて父親に上野に連れて行ってもらった時の最初の記憶かもしれない。

時代は変わりますね。。。



そして、俺の冬休みも終わった・・・・・

独立開業以来、初めての9連休。

買い付けで海外行くわけでもなく、展示会で都内へ出ることもなく、

全くのフリーでの9連休というものを、13年ぶりに味わうことができました。



この休みの間に思うことは、やはり先日の「押し売り半額セール」のことばかり。

結局あのイベントはやってよかったのかどうか。ずっと煩悶しておりました。

だってこれまでは、「(買い付け前以外の)セールはやりません!」と言い続けてきましたからね。

まあ、今ならコロナのせいって言えば何やってもOKな空気ではありますが。

とはいえ、自分には嘘はつけませんからね~。



そして肝心なのは、「結局お客様は満足できたの?」ってこと。

自分の中では80点です。

過去にお買い上げいただいた商品を完璧に把握できてなかったり、

提案が弱いか的外れだったり。

そして改めて、自分はまだまだ何もできてないな、と。



ですがこのような時代において、「自分のやるべきこと(MUST)」が明確になったことだけでも、

このイベントはやってよかったんじゃないかな~と思います。



そして改めて、このイベントにご来場いただいたお客様へ感謝申し上げます。

そして、ZOOM接客という機会を与えていただき、今後私のツールが増え、

また接客力を磨くきっかけを与えてくれたお客様へも感謝したいと思います。

さらに、今回のイベントの意気込みを汲み取ってくれ、カッチョイイ題字を描いてくれた

つくば食堂花(Click!)のU田氏にも感謝を申し上げます。


あんな繊細な料理を作る手は、こんな衝動的な文字を生むこともできるんです。

この時はおそらく「つくば衝動 花(に嵐)」

お礼に、つくば食堂花を貸し切って、お客様を招待して、もちろん俺の奢りでパーティーを開きたい。

開きたいなぁ~あー開きたい!でもこのご時世なので無理ですね!

なので、緊急事態宣言がひとまず取り下げられたら、

花店主の杯に並々とお酒を注がせていただきたいと思います。



改めまして、1人1人のお客様と濃密に向き合えた10日間でしたが、

「さよならだけが人生だ」の思いを忘れず、より一層お客様に満足いただけるよう、

今年も頑張ってまいります!!!!!





それでは、お店としては今日が新年みたいなもん。春節か!?w

そんなめでたい日に紹介するのは、こちらです。

ドウゾ!

【ブランド】平野刷毛製作所 (ブラシの平野)

【アイテム】洋服ブラシ

【価格】 水雷型・¥25,300-(税込)

     羽子板型・¥17,600-(税込)

【コメント】

約1年ぶりの紹介になります!当店の隠れた定番アイテムの洋服ブラシ。

これを仕入れようと思ったきっかけは、お客様からの

「ニットの手入れはどうしたらいいの?」という相談から。

当店でもそれなりに質の高いニットウェアを扱っています。

ですのでそのような相談を受けるのは、よく考えれば当然のことなんですが、

恥ずかしながら、このブラシに出会うまでは毛玉は刈り取るものだと思っていました。

しかしその考えは、また別の常連さんの情報により、あっさりと変わりました。

ただ私が勉強不足なだけだったんですね。

そのお客様もニットの毛玉に困ってました。

ある日今は無き筑波西武百貨店に行ってみると、とある実演販売を行う催事をやっていたそう。

その中で「洋服ブラシ」にふと目が止まりました。

色んなジャンルの職人や専門知識を持った人が集まっているんでしょう。

その中で、ブラシを販売している方に早速毛玉のことを相談したみたい。

すると、そのメーカーのブラシでサッサッサッと生地を払うと、

みるみる内に毛玉が消えて無くなってしまったんだそうです。

それも決して取れてしまったわけでもなく、もちろん毛玉を無理やりちぎったわけでもない。

絡みついた繊維があっと言う間にほどけて、元の生地に馴染んでるんだそう!

そのお客様に聞いたブランド名が「ブラシの平野」。

まさに今回入荷したブラシと言うわけ。



お店とお客様の関係は、互いに育て合うように。ダイアリーズ流です。



前置きが長くなりましたが、次はブランド説明です。

元々は「平野刷毛製作所」というペンキ用の刷毛メーカーから始まりました。

創業は昭和17年という老舗中の老舗!60年以上も続いてる職人集団です。

化学繊維を使った大量生産のブラシが出回る中、頑固に天然素材を使った職人によるブラシ作りを貫いています。


というメーカーさんなのですが、

実はとある事情により積極的な店舗販売は行っておりません。

その「とある事情」はここでは公表できませんが、(店頭で聞いてください。)

ブラシの使い方やニットのメンテナンスに関する説明を、

職人さん自らがお客様1人1人丁寧に伝えながら売っていくという手法でしか販売をしておらず、

そのためデパートでの催事などでしか見ることはできません。

これではなかなか一般の方には広まりにくいというもの。

こんな良い物があるのであれば、是非diariesのお客様にも広めたいと思い、仕入れることを決めました。

ですが値段を見て驚いた方もいらっしゃるかと思います。

普通の洋服ブラシとはゼロが一個多いんじゃないでしょうか?俺も始めはそう思いました。

しかし、当時取り扱っていたジョンスメドレーなどのハイクオリティなウール製品を、

当店のような小さな店で安心して買っていただく為には必要不可欠なアイテムだと思いました。

ちなみにこちらのブラシは、某ブランド「G」や「LV」や「MJ」などの各店舗のバックヤードにも設置されているそうです。

また実際使ってみて、そして平野刷毛製作所を訪れ、その効果を知って見ると、

決して高い物ではないと感じました。

ちなみにその「効果」とは?


・セーターやマフラーなどのウール製品が、買った時のような表情を取り戻す!

毛玉ができないセーターなんてありません。(ジョンスメドレー以外では)

毛玉とウールは切っても切れない関係。(毛玉は切ったら切れるけど、そのうち着れなくなりますよ。)

ですが、ブラッシングを習慣として身につければ、大事なお気に入りのニットも毛玉ができず、

ずっと長く愛用することができるんです!


・ある程度の毛玉なら、ほぐして生地に馴染ませることができる!(副産物)

「副産物」と書いたのは、「毛玉を無くす」ことが目的ではないため。

「毛玉がなくなる」という言葉があまりにキャッチーなため、

どうしてもその機能に目が行ってしまいますが、毛玉はあくまでも「予防」するに過ぎません。

歯ブラシと虫歯に例えると分かり易いです。

毛玉=虫歯。虫歯は歯磨きでは治りませんよね。

毛玉がほぐれてしまうのは、このブラシがあまりにハイクオリティすぎるからなんです!!!

例えば歯を削るように毛玉を取り除けば、そのぶん生地も薄くなってしまいます。

(安いクリーニング屋さんだと、勝手に毛玉を取ってキレイに見せるという恐ろしいこともございます。

なので、私は基本的にクリーニング屋さんには出さず、

洗濯ブラザーズことLIVRERのウール用洗剤で水洗い。

天然素材であるウールが水に弱いわけないと思ってますから!)

またドライクリーニングのような溶剤を使ったクリーニングは、見た目はキレイになりますが、

元々ウールに含まれている脂といった大事な成分も落としてしまいます。

これは常々自分も気になっていたところなんですが、

クリーニングに出すとスカスカになって返ってくることもあるんです。

他にも素材によっては、毛玉がものすごいできやすい生地ってありますよね。

あれってやはりアクリルなどが入っているウール製品に多いんだそうです。

理由は、繊維が丈夫だから。

天然ウールは毛玉になれば、自然にちぎれて落ちるんだそうです。

でも、化学繊維は丈夫なので毛玉になっても生地に留まり続けてしまう。

なので、天然でも化学繊維でも毛玉は同じくらいできるんですが、

取れないで残ってしまうから、結果として毛玉が目立つようになってしまうんですね。

それを考えると、ウール100%の製品よりも、アクリルが入ったセーターの方がブラッシングが必要だなと思いました。

そんな洋服ブラシですが、実は6年前に弊店で取扱いを始める時も、

「積極的な店舗販売はしていない」という理由から最初は断られそうになりました。

しかし実際に工場に足を運んで、洋服を売るだけでなく

その後のケアに関しても大事にしていきたいという想いを伝えたところ、

卸して頂けるようになりました。

でもそのお蔭で色々お話を伺うことできましたし、

想像以上に良い物だということが分かり、

私も自信を持ってオススメすることができるようになりました。

しかも、「売る」という行為をさらに高い次元まで押し上げてくれました。

どういうことかというと、この「ブラシを売る」という行為は、

つまり「ブラッシングという文化を広める」ことなんです。



実は、サイズを2種類ご用意したのにも、文化を広めることにつながっています。

2つ用意した目的は、「習慣化」してもらうため。

大きい方は、何着もセーターをお持ちの方であれば効率よくメンテナンスできます。

ですが、まあまあ大きい(長さ21㎝)ため、置き場所に困ります。

柄が付いているタイプは、玄関先などに引っかけておいて、

いつでもすぐに手が届くとこおに置いておくことができます。

ですが、毛の面積が少ないので、1着のメンテナンスに時間がかかります。

作業効率か置き場所か。

お客様のライフスタイルに合う方をお選びいただき、

ブラッシングを習慣化しやすくなるように、2種類ご用意いたしました。

またこのブラシ自体も、使い込むと良い味が出るんですよ。

使い込んで味の出る道具もいいですよねぇ~。

木目が艶と共に浮き出てきて、真鍮の釘はくすんでいく。

そして使う人の手に馴染んでいく。

素晴らしい道具なのでございます。

まずdiariesは革靴に力を入れてラインナップを作りました。

そして当然シューケア用品を用意するようになります。

良い革靴を手入れして大事に長く履く。これは立派な文化と言えるでしょう。

そして今度は、洋服もどんどんクオリティの高い物が入荷してくるようになりました。

それはどれも質実剛健なものばかりで、長く着ることができます。

しかし革靴にはシューケア用品があるのに、服はどうしたらいいのでしょう?

そこでお客様から、すごい洋服ブラシがあるというのを教えてもらいました。

さらにはLIVRERという洗剤まで扱うようになりました。

良質な物を長く着る文化。

今まで私は服好きであるにも関わらず、自分が買った服達に大変可哀想なことをしてきました。

しかしこのブラッシングという文化が広まれば、そういった服も減らしていけるんじゃないでしょうか。

服が好きだからこそ、お気に入りの服をずっと着ていたい。

また同時に、日本の職人さんが持つ素晴らしい技術も守ることができるのではないかと思っています。

そしてまたこの「ブラシを買う」という行為は、この考え方への「賛同の意」であり、

職人とブラシを後世へ伝えることとお考えいただければ幸いです。





それではまた。お店で会いましょう。