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New England Shirt Company(ニューイングランドシャツカンパニー)のOxford Button Down Shirt

日時:5/19(土)~5/27(日)12:00~20:00

Brand Concept:KUON(クオン)は日本語の「久遠」、「遠い過去または未来」「永遠」に由来しています。

世界中に存在する古着や古布の持つ歴史や文化を取り入れながらも、

その枠に捉われず、時代が巡っても変わらない、

理屈抜きのシンプルなカッコよさを追求することをブランドの真髄としています。

新しいものは古くなるけれど

美しいものはいつまでも美しい

Designer:石橋真一郎(Shinichiro Ishibashi)

丸の内の老舗テーラーにて修行後、

パリコレクションブランドのパタンナーとして入社、

2014年独立し、フリーパタンナーとして数々のブランドを手がける。

2016S/SよりKUONのデザイナーに就任。

 

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「旅の日」だそうです。

旅ゆけば~楽しい~

ホテル三日月

なんかウチの親が好きだったみたいで、2回連れてってもらった記憶があります。

鴨川シーワールドとセットで。

月の砂漠だけは、なぜか悲しい気持ちになりましたけどね。歌のせいか。

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!


【ブランド】New England Shirt Company(ニューイングランドシャツカンパニー)

【アイテム】Oxford Button Down Shirt

【価格】¥17,064-(税込)

【コメント】

ふう~・・・筆(というかPCのキーボード)が重い。

書くことが多すぎて、ずっと後回しになっていたシャツを本日ご紹介しようと思います。

それではまずはブランド紹介からどうぞ。


ニューイングランドシャツカンパニーは、1933年に創業。

以来、メンズとレディースのドレスシャツやスポーツシャツを作り続け、特にアメリカでは最も古いレディスウェアメーカーとなります。

同社は創業当初から、アメリカの重要文化財の1つとなるマサチューセッツ州フォールリバー市オールデンストリートにあるフリントミルズの工場を使用していました。

この辺りは1872年から開発が始まり、アメリカ最大の綿貿易センターへと成長します。

街を流れるケケチャン川沿いには数百もの紡績工場が立ち並び、そのほとんどが水力で機械を動かしていました。

それから約200年が経った現在、安く作られる海外製品との競争により生産現場は疲弊し、閉業する工場が後を絶ちません。

ニューイングランドシャツカンパニーは、川のほとりに時の流れとともに忘れ去られた産業の影を背負い、古き良き時代のシャツ作りを80年以上に渡り続けてきました。

今日、私たちの職人たちは伝統的な工法と技術を駆使して、何世代にも渡って確率されたアメリカの伝統を継承し、

人の手から生み出される真っ直ぐで時を超えた服を作り続けています。

しかし2017年の夏に倒産。もう二度と手に入らない貴重なシャツです。


というブランドなわけですが、実は4,5年前から知ってはいました。

その頃から本格的に日本上陸するところでしたが、ウチの店ではインディヴィジュアライズドシャツもあるし、

ギットマンブラザーズの取り扱いを交渉中でもあり、小さく狭いウチのような店では、

これ以上MADE IN USAで括られるシャツを増やすのは困難だったんです。

それでもいつかはやりたいなと思ってて、いつも頭の片隅にあったブランド。

 

だったのですが、まさかの1年前に廃業との知らせ・・・・・

私も思わず絶句。

これまでも取り扱いたいのに取り扱えなくなってしまったアイテムはたくさん見てきました。

一度でもdiariesに陳列させてることができればまだ諦めはつきますが、迷っている間に無くなるって・・・・

本当に自分自身の不甲斐なさと優柔不断さを恨みました。

 

しかしたった1つだけ、取り扱う方法が残っていました。

 

先ほども「本格的に日本上陸するところだった」と書きましたが、どれくらい本格的だったかというと?

このように、日本向けのブックレットまで用意するほど!?!?!?(あれ?バスキア???)

 

YouTubeにも、ニューイングランドシャツの自社アカウントで動画を持っていました。

さらにはこんな動画まで!!!!!

なんと!?2年前のリオオリンピックで、アメリカ代表選手団が閉会式で着るシャツをラルフローレンから頼まれて縫製していたほど!!!!!

なのに・・・

それほどのメーカーでも倒産してしまうのが現実なんだよなぁ。

 

工場の動画だって、なんだかもう泣けてくるよ。

アメリカ製のシャツメーカーが1つ消えたっていうノスタルジックな気持ちではなく、

どう見ても熟練してるおじちゃんおばちゃんの技術は?彼ら彼女たちの職はどうなったのか???とかね。

 

コーンミルズのホワイトオーク工場が無くなってしまったことを思い出します。

もう時代の流れでどうしようもないんだけどね。

 

ちょっと話が逸れちゃいましたが、diariesで取り扱える唯一の方法とは、「在庫を全部買い取ること」でした。

 

だってもう倒産しちゃったんだし広める必要もなくなってしまったからね。

でも、日本向けに用意されたシャツは出来上がってしまっていた。

つまりデッドストック。

それをちまちま引き抜くことは、当然メーカーがもう無いのだから無理で。0か100かしか道はありませんでした。(100着どころじゃないけどね!www)

普通に考えたら、とてもウチの店だけで負える量ではないんですけど、このシャツだけはどうしても自分の手で売りたかった。

1週間悩んだけど、このシャツをdiariesに並べたい!そして商品の説明をしたい!、その気持ちが数字を勝ってしまい、全部買い取ることにいたしました。

ちょっと社運がかかっちゃいましたね・・・

 

ホント自分でもどうかしてると思います。

利益を考えたら、取り扱いブランドで人気のあるテンダーやユッタニューマンやファーストパターンに重きを置けばいいんです。

しかし我が強い私は、珍しい物をセレクトして「すごいですね~」ってお客様に言われて承認欲求を満たしているただのブタなので、

こういう行動に走っちゃうんだと思います。ダメだって分かってるんだけどな~!!!

 

 

 

すいません。

話が長くなってしまいました。

それでは詳しく見ていきましょう。

もうね、なんてことないアメリカらしいオックスフォードボタンダウンシャツなんです。

でもインディヴィジュアライズドシャツとギットマンヴィンテージをたった12坪の店で取り扱っているからこそ、その機微が分かるんです。

その立ち位置からでいうと、上記ブランドの中間に位置すると考えちゃっていいです。

 

まずは肝となる衿ですね。

インディヴィジュアライズドシャツと比べると1㎝ほど短い剣先。なのでややカジュアル気味。

また襟ぐりが広いので、インディヴィジュアライズドシャツでは首が締まらないという方は、こっちなら締まるかも。私がそうなので。

また、今回のシャツに関してはブランドタグが付きません。

首の後ろにブランドタグがあるとチクチクするのでという理由から。

このアノニマス性も個人的に好きなところ。

もう日本でもオックスフォードボタンダウンシャツは飽和してて、インディヴィジュアライズドシャツを筆頭に

ギットマンもそうだしアイクもブルックスもラルフも、(ラルフのアメリカ製シャツは、ニューイングランドシャツが作ってたみたいだけど!)。

だからこそ、今更ブランドをアピールして勝負することをせず、服本来の良さで勝負しようとしていたのかもしれません。

でももう無くなっちゃったんだけどね。。。

その方法を良いと思う私もヤバいんだろうな、、、ダイアリーズも・・・怖っ!

 

で、代わりと言っちゃなんですが、前立ての裾の方の着ると見えない部分でひそかにアピールしてます。

Made in USAではなく、Made in New Englandってね!

このNew Englandというところに、並々ならぬこだわりを感じます。

 

ディテールという部分では、このシャツもやってくれてますよー!

例えば一番下のボタンは横になってたり。

これはアレですね。一番下のボタン部分て、ちょうど腰骨に当たるところなので、

タックインする時に全部ボタンを留めると、ボタンが横に引っ張られちゃうんです。

するとボタンホールが開いてしまうので、開かないようにボタンホールへのテンションがかかる向きを変えるというディテール。

 

前立ての一番下はVヘムで処理しているのも独特です。

 

そしてまず縫製をチェックする時に見ちゃうのが、サイドの縫い目。

シングルニードルの巻き伏せ縫いで、やはりハイクオリティだなと思いますが、

巻きの細さと運針数を見ると、インディヴィジュアライズドシャツのすごさに改めて気が付きます。

でもニューイングランドシャツの場合、裾のカンヌキ留めが泣かせますけどね!!!!!カワイイ!

 

そして分かりにくいディテールがバックヨーク。

こちらはギットマンと同じ、スプリットヨーク(ヨークが2つに分かれてる)とロッカーループ(ロッカーにひっかけるために設けれたのが由来)。

ですがギットマンよりちょっとだけ手が込んでいます。

よく見ると、ヨークの向きがナナメになってるんです。

なぜわざわざこうしたかというと?

基本的に普通の綿100%のシャツ生地ってタテにひっぱってもヨコに引っ張っても伸びませんが、

ナナメに引っ張った時だけ若干弾力性が生まれます。よかったらお手持ちの生地をひっぱってみてください。なんでもいいので。

で、ヨークが横に伸びやすくなると、肩の動き易さが生まれるんです。

ストレッチ生地なんてものが無い時代に生まれたディテールなんだろうなあと感動しますよ!

 

ディテールの説明は以上。

次はシルエットの説明です。

シルエットはインディヴィジュアライズドシャツ同様3種類。

スリムタイプのBrooklyn

BRって書いてあるでしょ?


スリムフィットなんて、普段俺が絶対(ボタンが留まらないから)セレクトしないので、細身の方は今がチャンス!

 

ちょいシェイプしているBoston

BOって書いてあるでしょ?

 

ゆったり目(というほどゆったりしてなくて絶妙)のNew York

NYっしょ?

 

そしてサイズはXS,S,M,Lとあります。

参考までにインディヴィジュアライズドシャツで例えると、

XS=14

S=14H~15 ※15で袖が長いと感じる人

M=15~15H

L=16~16H

て感じです。

もうインディヴィジュアライズドシャツ持ってるからいいやって思わないで!

同じオックスフォードシャツだけど、違う物ですから!

むしろ違いが判ってこそその良さが分かります!

 

早速私も着てますが、先ほども書いたように、首が締まるのが嬉しい!

タイドアップも楽々と!

肩幅もやや広めに作ってあって、先ほどのスプリットヨークと合わせて、肩回りがすごい楽なのが最高でした!!!!!

これがもう手に入らないなんて・・・

大手アパレルみたいに金と権力があったらな~、買収して立て直してってやりたいけどな~。

いくら夢を語っても正論吐いても、力なき正義は無力なので、もうちょっと力付けたいですね!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。

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