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William Lennon(ウイリアムレノン)のHill Shoes

NEW ENGLAND SHIRT FAIR 開催中(ギットマンのシャツ届いちゃった・・・シャツ大杉)!!!

あ、Gitman Vintageからシャツが大量に届きました。

人の一生分が10人分くらいのシャツがあります。

やりすぎました。シャツ売るっていうレベルじゃねぇぞ!(懐)

レ・ベルジャネーゾ。

今思うと、ル・ジャルディニエールみたいでカッコイイですね!

 

というわけで、NEW ENGLAND SHIRT FAIRの告知(というか煽り!?)は終了しますが、

まだまだ(俺が)死ぬほど(しかも爆死)あるので、シャツが欲しい方はdiariesに来れば事足ります。

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】William Lennon(ウイリアムレノン)

【アイテム】Hill Shoes

【価格】¥63,720-(税込)

【コメント】

一時は経営状態すら危ぶまれ、入荷も不安定だったウイリアムレノンですが、今季は無事に届きましたー!

よかったー!!!

定期的に届くようになったことで、ようやく入荷を心待ちにしてくれるお客様もチラホラと見受けられうようになりました。

 

2年半前に取り扱いを再開した時は、実に約4年ぶりの入荷となりました。ウイリアムレノン。

取扱いを始めた当時は(今も?)全くの無名でしてね。お客様に魅力を伝えるのに本当に苦労しました。

その後、テンダーの方で(恐らく)ウイリアムレノン製のブーツを展開し始めたこともあり、

ウイリアムレノンからはセレクトしなくなってしまいました。

しかし、テンダーが靴をコレクションに加えないことから、さあどうすべきかという想いがずっとありました。

 

じゃあ別注で作るしかないかな。

でもその頃には、あまり日本では広まらなかったウイリアムレノンは仕入れるのが難しくなってしまい、

そしてちょうどその頃、たまたまQuilpのデザイナーさんに出会えたこともあり、

これは何かの縁と思いQuilpの取り扱いを始めました。

 

で、実は昔からオールヌメ革でトリッカーズを作りたいと思っていたのですが、(テンダーのパクリではなく!)

こちらはタイミングの悪いことに、現在はトリッカーズではヌメ革のアッパーはオーダーできないとのこと。

まあでも、それで今年のdiaries別注のQuilpがあのデザインで作れたのは良かったと思います。

 

でも、まだどこかにヌメ革だけで革靴を作りたいという欲求があって、

さらにウイリアムレノンがHPを変えたり納期をちゃんと守ったりと頑張りだしてきてるのを見て、

やっぱりこういうブランドは残すべきだよな~と思い、イチかバチかで別注をかけてみました。

 

そして届いたのがこちらの靴です。

「テンダーの靴をパクったんでしょ?」と言われたらそれはそれでOK!

むしろ、テンダーファンが作ったテンダーファンのための靴と考えてもらえれば面白いかな~。

 

 

では、まずはブランド紹介からどうぞ。


William Lennonは、1899年に設立された老舗のブーツメーカーで4代に渡り続いています。

イギリス中部のピークディストリクトと呼ばれる丘陵地の村にあります。

創業当時盛んだった採石業に従事し、石切場で働く労働者のために高品質なブーツを作り始めたのがきっかけ。

大戦時には、ブリティッシュアーミーへワークブーツを供給していました。

1904年以来、「Ruff-Lander」ブランドと「A L White」ブランドの靴は、

マンチェスター郊外の「ピークディストリクト」にある工場で、現在でも作られています。

 

また特徴的なのは、その製法にあります。

底付けを行った後、British United Shoe Machinery社が1905年に製造した

「ラピッドスクリューマシン」と呼ばれる機械で、真鍮製のスタッズを靴底に打ち込みます。

現在、その機械は世界で4台しか存在せず、その内の2台をウイリアムレノン社が所有しており、大変貴重なシューメーカーとなっています。

さらに同社のブーツはインソールとアウトソールの間にアッパーを挟み込んで縫いあげた後、

ソールに真鍮のネイルを打つネイルダウン製法。防水性と耐久性に非常に優れています。


と、ゆうに100年を越える老舗靴メーカー。

 

また、このブランド説明は5年前に自分が書いたやつを手直ししましたが、

Ruff-Landerは残してAL Whiteってラインは辞めちゃったのかも?

恐らく、世界的なクラフツマンシップの見直しとともに、ウイリアムレノンも注目を集めだし、

最も昔ながらの作りを残すRuff-Landerラインに集約したのかもしれません。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

まずは別注ポイント。

先ほども書いたように、皮は全てNatural(ヌメ革)で指定しました。

そして外羽根部分にブラスのリベット留め、アイレットもブラスにしたのはテンダーのパクリです!!!

で、一応ストレートチップてのが・・・あまり・・・ないかなぁ・・・カッコいいと思うんだけどなあ・・・

いやでも本当にね!ウイリアムレノンのキャップトゥのストレートチップってかなり少ないんです!

そしてなぜこれをやりたかったかっていうと、

一昨年の初めにイギリスで買い付けてきた1940年代の革靴なんですが、

このミリタリー感あふれるラストにストレートチップでオックスフォード(短靴)というバランスが忘れられなくてですね、

どうしてもこれをやりたかったんです。

テンダーとヴィンテージをミックスしてやっちゃいました~!って結局パクリです!いやマッシュアップと呼ぼう!

 

あ、でもこのヴィンテージにはないディテールで、

羽根をリベット留めしてるとことか、ウイリアムレノンらしくて好きですね。

 

そしてやはりウイリアムレノンといえば、その独特の製法です。

恐らく、日本国内ではこの靴は「グッドイヤーステッチに真鍮のスタッズを打ち込んだもの」と紹介されていますが、微妙に違いました。

例えば、イギリス靴のグッドイヤーといえばトリッカーズ、ベルトショーンといえばチーニーなど、ノーザンプトンの靴メーカーが思い浮かびますが、

ウイリアムレノンはドイツの古いスタイルの靴づくりの影響を受け、ネイルダウン製法というのを採用しています。

(ちなみに2016年に商品紹介をした時は、ウイリアムレノンをネイルダウン製法と説明しているお店はdiariesだけでした。

なので、俺の説明が間違っている可能性もありますので、鵜呑みにしない方がいいかもしれません!)

 

実はこれ、個人的にウイリアムレノンのソールの修理を、南千住の福禄寿さんへ持ち込んでみたら、

ネイルダウンですねと言われ気づいたんです。

 

で、ネイルダウンとはネイル(=釘)でグルッと1周靴を留めています。

なので靴の中はこんな状態になります。

あ、もちろん釘が足に刺さることはないのでご安心くださいね!

 

ちなみにこれがそのネイルを打つ機械です。

 

なんと100年以上前に、サッカー岡崎選手で日本でも知られるレスター州にあった、

British United Shoe Machineryが作ったRapid Standard Brass Screw Machineというものだそうです。

この機械が世界に4台しかなく、内2台をウイリアムレノンが所有しているというやつ。

ちなみに残りはオーストラリアに1台、ニュージーランドに1台あるとか。

イギリス統治時代からあるのでしょうか?

 

ついでにこれが縫う機械。

この鉄感(俗にいうインダストリアルね)がカッコよすぎて、ASAYAKEに行きたくなるわ!!!

 

で、こうして作られたソールがどうなるかというと、

ネイルでガッツリ留まってるので、4年ガシガシ履いてもびくともしません!

トリプルソールの1枚目すら減らない頑丈さ。

またトリプルソールくらいになると、だんだんと革の層がズレてきて、歩く度に「キュッキュッ」と音がするようになるのですが、

それが耳障りではなく、愛おしいと思えるようになったら変態の域と思っていただいて結構です。

 

というわけで、私が5年履いたやつがこちらです。

これは最初からブラウンのやつですよ!

それなりに磨いてあげてますが、

ポッコリして反り上がったトゥをガンガンぶつけて履いてます!これくらいハードユースした方がウイリアムレノンぽいでしょう!

 

そうそう、よく聞かれるのがトゥの反り上がり。

実はこれ、「フルスプリングトゥ」というれっきとしたウイリアムレノンのこだわりのディテールの1つ。

当然歩きやすくするため。

 

とはいうものの、個人的には最初から反らせてなければいけなかったのかな~なんて思います。

というのは、ウイリアムレノンは最初からアウトソールがトリプルソールという構造なんです。

例えば、diaries別注のQuilpだって、シングルをダブルソールに変えてもらってますが、トリプルはできません。

てかそんなの意味あるのか?って感じでしょう。

トリッカーズでトリプルソールなんてやったら、ヴィヴィアンウエストウッドの靴みたいになりそう。

 

なので、デフォでトリプルソールというのは、いかに常軌を逸しているかがお分かりになるかと思います。

 

そして靴というのは、履いている内に段々反ってきます。

例えばQuilp。

右が新品、左が半年後。

このように歩いていれば馴染んでくるのですが、トリプルソールとなるともしかしたら反らない可能性があったのかもしれません。

しかしながら、それに「Full Spring Toe」なんて名前までつけて、当初からの靴づくりを絶対曲げない姿勢に私は脱帽致します。

以上ですが、頭の中で整理できず、あれもこれも伝えたいとなってしまい、

分かりにくい商品紹介となってしまいました。

少しでも興味をお持ちいただけたら、是非ともご覧になっていただきたいと思います。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。

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