ゴーシュという名のとある仕立屋見習いの物語。ある日屋根裏で見つけた古びた足踏みミシンと仕立ての道具、そして3着のジャケット。ゴーシュは、今は亡き祖父が仕立屋だったことを知る。祖父の仕事姿を思い描き、それは憧れに変わり、そして同じ道を歩み始めた。腕はまだまだ未熟だが、仕立技術の向上のみならず、様々な異国に移り住み、異文化に触れ、感じたままにゴーシュらしい物作りに励む。故郷に想いを馳せ、いつの日かその地での物作りを通して、様々な国の人々に "Gorsch" を楽しんでもらいたい、そんな事を想いながら、世界のどこか片隅で日々腕を磨いている。