1927年、パリ中心にあるサンルイ島でBEERENSファミリーにより設立されたワークウェアブランド・VETRA。作業着という意味の、「VETements de TRAvail」の頭文字をとったそのワークウェアの評判は、警察官や消防士などをはじめとしたフランスの労働者に瞬く間に広まり、1939年には軍より製造の依頼が来るほどになります。しかし1940年、パリがナチスドイツに占領されてしまったため、最も高価なボタンホールを開けるミシンのみをトラックに積み込み、フランス西部にあるサルト地区のル・リュドという街で再出発することになります。そして戦後を迎え1980年代には飛躍的に規模が拡大し、現在でも創業者一族により運営されています。