Joseph Malinge

MALINGE家の長きにわたる挑戦の第一歩は、130年前にまで遡ります。現当主の曽祖父・Joseph MALINGE(ジョセフ・マランジュ)は、フランス西部・トゥルランドリーの街で、木製のクロッグ製作を生業として暮らしていました。1889年に勤めていた工場を引き継ぎ、BOTTIER POLIANEを設立。その頃から、フルレザーシューズの生産も始めます。Josephの息子に工場を任せられるようになると、ビスポークシューズを中心に乗馬ブーツなども手掛ける、ハンドソーンのシューメーカーへと形を変えていきました。彼らの作るシューズは、その頑強な作りと計算され尽くした快適なフィッティングで、広く知られるようになります。現当主の父親である3代目に引き継がれる頃には、ビスポーク事業と並行して既成靴の生産を行います。そして1986年、創業者・Josephと同じ名を持つ4代目現当主の手により、社名も新たにSARL CHAUSSURES CUIR MICHIGANとし、創業者と現当主の名前を冠したブランド「JOSEPH MALINGE」を本格的に始動させます。4世代100年以上に渡り培われてきたノウハウ、工場設備、タンナーとの友好関係など、いずれも一朝一夕で得られるものではなく、Josephにとってかけがえのない財産であり残すべき遺産でもあります。トゥルランドリーにある工場で所有する機械の一部は、とても古い物です。現在では入手できないようなものをメンテナンスを繰り返して利用しています。十分に整備・調整された機械は今でも最前線で稼働しており、これらの装置は、近代的な機械では再現することのできない味を製品にもたらします。それらの機械を駆使した製靴技法も多岐に渡り、ノルウィージャン、グッドイヤー、ブレイク等様々なウェルトで多様なデザインに対応しています。同時にスキンステッチなど、極めて職人的な手作業にも対応する技術力も併せ持ちます。また代々続いてきた靴職人としての膨大な量のアーカイブは、多様なスタイルの製作にも適応可能なノウハウとして蓄積されており、おかげで非常に柔軟性に富んだ生産背景を実現しています。タンナーとの結びつきも強く、デュプイ、アノネイ、デジェルマン、アース、レミーキャリアットなどのフレンチタンナーを中心に、デザインや用途に応じて最適な素材を取りそろえることができます。