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YUKETEN (ユケテン)のAvanico

NEW ENGLAND SHIRT FAIR 開催中!!!

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「木の日」だそうです。

樹木希林さんの穴を埋めてくれるのは、安藤サクラさんだと思うんですがどうだろう?

 

そうそう。唐突に始めたNEW ENGLAND SHIRT FAIRですが、本当は9月いっぱいで終わりにしようと思ったんですよね。

でも全然終わりが見えないくらい在庫が積みあがってるので、みなさん買ってください。だからってセールはしませんけど。

オンラインショップからも買えますよ!

NEW ENGLAND SHIRT(Click!)

 

さらに来週中にはGitman Vintageのシャツが届くので、このままでは俺がシャツに埋もれてしまいます!よろしく頼みます!

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】YUKETEN (ユケテン)

【アイテム】Avanico

【価格】¥70,200-(税込)

【コメント】

2018年春夏から初めて取り扱いをスタートしたYUKETENから、またあの変態靴が届いております!

あまりに変態すぎてごく一部のマニアックなお客様以外、全くと言っていいほど興味を示されない存在ではありますが、

個人的にはこれ以上のムッツリ変態靴(=パッと見普通なんだけど、よく見るとヤバイ奴。褒め言葉。)は無く、

今季は色違いの茶色まで仕入れてしまいました!!!!!

 

でも最近になってようやく「最初は全然興味なかったけど、だんだん気になってくる。」と言われるようになってきたんです。

あ~また例の闘いか。売れるまで説明をひたすら続けないといけない、あの出口の見えない闘い。

ま、やりましょう。

 

まずはブランド紹介からどうぞ。


コンセプトは、伝統的な職人技と未来を見据えたデザイン。

YUKETENは1989年にYuki Matsudaにより設立され、

伝統的な技法と洗練されたデザインを組み合わせ進歩的で冒険的な靴を生み出しています。

それは大胆で前向き、恐れのない姿勢を反映したユニークなデザインが特徴です。

また製法には化学接着剤を使用せず、ベジタブルタンニングレザー、スチールシャンク、ハンドステッチなどを用い、

最高級の構造と耐久性を兼ね備えています。


というブランドでございます。

 

既にYUKETENというブランドをご存じの方には、えー!意外!?とか、今更???とか思われるかもしれません。

でもまだまだご存じでない方の方が多いんじゃないでしょうか?

ブランド自体は既に設立から30年近くが経とうとしてますが、私もユケテンに初めて触れたのは20年前くらい。

船底のようなクレープソールを身に着けた、なんとも形容しがたい靴が衝撃的でした。

今思えば、昔から変態だったんだよなぁ・・・

それがまさか自分の店に入荷してくるとは、自分でも驚きです。

 

ではなぜ今になってユケテンが入荷してきたのかと言いますと、

以前からチェックはしていたのですが、一般的なユケテンのイメージは、

diariesの商品で例えるとラッセルモカシン寄りなんです。

 

なので、ラッセルモカシンもユケテンもというのは、ウチの店の規模では難しい。

でもユケテンも作りは良いし、他にはない面白い靴を作っているので、いつかはやってみたいと思っていました。

すると、ユケテンのモカシンシリーズの中で一際異彩を放つのがこちらのシューズ・avanico。

 

聞けば、メキシコで1920年代から続くウエスタンブーツの工場で作られているとか。

 

ユケテンの面白いところはデザインの特異性や幅広さだけではありません。

そのデザインを実現するために、アメリカ・メキシコ・日本を含め、

どの工場で作ればいいのか選択できるという、独自の生産背景を持つところです。

 

そしてこのavanicoは、もう瞬殺でしたね。シビレました。

完全に俺の好きなヤツ。

 

そしてメキシコのウエスタンブーツ工場と聞いてピンと来ました。

私が昔買い逃して後悔しているブランドの一つに、サ〇〇〇〇〇ゴという靴ブランドがあったのですが、

恐らくその工場で作っているかもしれません。同じ「匂い」を感じたのです。

 

そして、買い逃してもう手に入らないと思われていた記憶の中の靴が、今また手に入れることができる。

 

その興奮と共に、オーダーさせていただきました。

 

そして半年後、やっと届いたYUKETENのAvanico。

もう話したいことだらけで、何から説明すればいいのでしょう?

 

とりえあずアッパーからかな。

木型は、1930年代のセミモディファイドラスト。

オールデンのモディファイドラストと同じようなもので、矯正靴の木型です。

 

ちなみにホントに矯正靴の作りになってて、平らなところに置くと小指が上がってます。

なので、これを履くことで立ち方・歩き方・重心が矯正されるようになるんだとか。

確かに実際履いてみると、背筋が伸びる気がします。

俺なんかは普段からBEDROCKサンダルでランニングしたり、ジムでもVibramの5本指ソックスでトレーニングしてるので、

足裏の重心はマシな方ではないかと思うので特に違和感は感じませんが、

姿勢が悪い人とかこれを履くとどうなのかな?

なので色んな人に履いてほしいです。

 

そしてアッパーはホールカット!つまり1枚革!メキシコのフルグレインカウレザーを使用しています。。

フルグレインレザーというのは、とにかくいい革ってことです!w

もうちょっと詳しく説明すると、銀付き革。皮そのままの革ってところでしょうか?

なのでキズが無い部分を使用しないといけなかったり、なかなかコスト高な革ってことです。

そんな革をホールカットで使うってんだから、いかに贅沢な靴か分かりますね。

 

さらにホールカットというのは、1枚の革を吊りこんで作られるのでそれなりに技術が必要ですが、

さらにそんな繊細な工程を、ウエスタンブーツ工場でやっちゃうてのがウケますね!!!

ちなみにブランドの説明からは、このようにいただいてます。

 

「ユケテン独自のオイルドレザー。油分をたっぷりと入れて鞣しているので、

しっとりとした肌触りで履き込むほどに風合いが増していき、独特な味わいの表情を楽しむことができます。

また90日間の歳月を費やし、100年以上も前から続く製法でなめしています。

アッパーを構築するパーツは、一つ一つ革の丈夫な部分のみを選び抜き、全て手作業で裁断してい ます。

木型にしっかりと合うように考慮して作られたパターンも、一足一足手作業でつりこむことにより、

革に余分な負担をかけず、革の良さが生かされ た作りになっています。

綺麗なフォルムと足に吸い付くようなフィット感を味わうことができます。」

 

なるほど、非常に丁寧に作られているものだということが分かりますね。

 

そしてカッティングという部分ではこちらも気になるデザイン。

一応ウエスタンブーツぽい飾りがピンキングカットでついていますが、

言われないと分からないくらいの大人しめなディテールがGOOD!

あえてスーツで履きたいです。

 

 

そして商品紹介は、ここからが本番です!

この靴のすばらしさは、見た目より裏!裏より中!

恐ろしいことに、この靴は履いている人だけが最もその良さを分かる。

つまり、他の人にはその良さが全然分かってもらえない靴なのでございます!!!!!

 

ではまず靴裏を見てみましょう。

この半カラス仕上げ。

先ほどサ〇〇〇〇〇ゴの名前を出しましたが、これで思い出したようなものです。

しかし、昔欲しかったサ〇〇〇〇〇ゴよりも数倍良いわ!

 

まず驚いたのはスペードソールじゃねーか!ってところ。

上の写真を見ると、土踏まずがくびれているのはモディファイドラストらしい部分ですが、

そこからつま先にかけて、トランプのスペードのようにグイーンと広がっているのが分かりますでしょうか?

これがスペードソールと呼ばれるとか、呼ばれないとか、そんな呼び方するのは日本だけとか・・・

 

まあ面白い意匠なのでスペードソールでいいです。覚えやすいし。

 

スペードソールに関しては、ブランドからは下記のようにいただいております。

「両サイドのボールジョイント部の突き出たコバ、通称スペードソール。

1930年代にアメリカで人 気を博したスペードシューズというダンスシューズに見られたデザインになります。」

 

でもね、本当のスペードソールの魅力は、その見た目よりこの部分。

ソールがね、途中からダブルソールになってるんです。

 

実はスペードソールの革靴をdiariesで取り扱うのは5年ぶりかな?

前にあったのはこちらの靴。

シュナイダーブーツ(またはシュニーダーブーツ)英語表記は確かSchniederboots。

こちらも、土踏まずから後がシングルソールで、前がダブルソールになってます。

 

なぜこうなっているかというと、グッドイヤー製法の耐久性とマッケイ製法のような柔軟性を兼ね備えるためだとか。

 

なるほど、ウエスタンブーツもシュナイダーブーツもどちらも乗馬用ということを考えれば、

耐久性と柔軟性を兼ね備えるということは当然と考えられますね?

 

ちなみにこのスペードソールは、イギリスではドーヴァーソールとも呼ばれるそうで、

エドワードグリーンのドーバーがその仕様だというのが由来だそうですが、

シュナイダーブーツにしろエドワードグリーンにしろ、

そんなスーパー靴ブランドがやってる繊細な意匠を、

メキシコのウエスタンブーツ工場でやっちゃうってんだから、もはや感動ですよ!!!!!

 

さらにはシュナイダーブーツと同じくヒドゥンチャネル!

うっすら革の切れ込みが見えるので、この辺はさすがメキシコ製だとは思いますがwww

でもすごいねーーー!!!

しかも1910 年代のドイツ製の機械を使用し、グッドイヤーウェルト製法で仕上げられているんだとか!

 

そしてまだまだ靴裏の説明は終わりません!!!

スペードソール、ヒドゥンチャネル、半カラスときて、次は、、、

ヴェヴェルドウエストを越えたフィドルバック!!!!!!!!!!

フィドルバックというほど鋭角ではありませんが、ここまでの頑張りを評価すべきでしょう!

こんなのオーダー以外ではなかなか見られませんよ!

 

さらにここからが真骨頂!この工場だけの製法かも!?!?!?

スペードソール、ヒドゥンチャネル、半カラス、フィドルバックと来て次は、、、、、

レモンツリーペグ?????

と言われても意味不明です。

でも意味はそのまま。レモンの木の杭。

これね、アウトソールをレモンの木を削った杭で止めているんですよ。

ウイリアムレノンのように金属ではなく、なぜ木を使うのかというと、

〇〇することで〇〇して強度が増すからだとか!?すげぇ。自然の摂理。

 

異常でしょ?もう。

前半分がグッドイヤー製法で、後ろ半分がネイルダウンになってるドレスシューズみたいな?デザイン。

もはやどのジャンルに属する靴か分からないのですが、どのジャンルに属するか分からないお店といったら、

diariesもそうだと思うので、間違いなく当店にとっては相性が良い靴だと思います!

 

またdiariesらしいだけではなく、靴好きにはたまらない問題作でもあると思います。

見方によっては、スペードソールとフィドルバックとネイルダウンが1つの靴に収まってるっていう

素直に感動してもいいし、ふざけんなと怒ってもいい。

ユケテンの靴ってのは昔からそうでした。賛否両論なんです。

 

その賛否両論の理由は、ブランド説明にもある通り、恐れないデザイン。

同質化が叫ばれ、物が売れないという今だからこそ、眩い輝きを放っていると感じます。

 

そしてお次は中!

ヴィンテージのアメリカ靴みたいなアーチサポートがカッコイイんです。

もちろんモディファイドラスト=矯正靴なので、当然必要なディテールなのですが、最近見ないですね~。

 

また、オールデンのモディファイドラストにはなぜアーチサポートが無いの?と思いませんか?

それはね・・・・・・お買い上げいただいた方には教えちゃいます。www

 

さらにもっと中を見て!見て!見て!

切っちゃった!

ウソ!

展示会でサンプルがありました!

ここまでやるのは自信があるからこそですね!

 

特徴のインソール。

アーチサポート以外の部分は、あえて表面を荒く仕上げています。

なぜかというと、粗くすることで滑りにくくし靴擦れを起こしにくく、

また粗い=革の表面積が多くなるので、より吸湿性に優れるらしいのです。

もちろんフルベジタブルタンニングレザーです。

 

そしてそのインソールの裏はチャネルド(=溝起こし)。

これによりグッドイヤーに必要なリブを取り付けなくてもよく、

ユケテンのこだわりである「化学接着剤を使用しない(使っても天然のみてこと?)」にもつながるんだと思います。

 

いや~すごいわ。

中のコルクの厚みもハンパないので、かなり馴染みは良いですよ!

 

長時間 の歩行にも足元をしっかりとサポートしてくれる、スチールシャンクを内臓しています。

以上です!あ~疲れた。

 

当然私も履いています。

なるほど、中のレザーがすぐなじみ、最初は違和感あったものの、すぐに歩きやすくなりました。

気になるところとしては、カカトが浮きやすい木型とは思います。

サイズはDワイズのみ。

US8でEワイズの私は、8Hにして正解でした。

そのせいでかかとが浮くのかもしれないけど、馴染めば気にならなくなりました。

 

ちなみに、これを買ってからALDENのVチップを全く履かなくなりましたね。

こっちの方が断然面白いです!

というわけで、紹介は以上となりますが、

このAvanicoは、相変わらずどの国のバイヤーもオーダーしないみたいで、

結果的に日本だけでなく世界中探してもdiariesでしか買えない靴になってしまいました。

完全に私のセレクトが間違っているんでしょうね~wwwww

 

そんな間違いだらけのdiariesに、是非とも見に来てください!

 

 

それではまた。お店で会いましょう。

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