ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「放送記念日」だそうです。
校内放送並みのクオリティなdiariesブログですが、お楽しみいただけておりますでしょうか?
どうでもいいことなんですが、つくばは梅が見頃です。
iPhoneで良い写真が撮れたので、載せたかっただけです。
初めて一眼レフ買って、夕焼け空撮っちゃうくらいつまらなくてスイマセン。
こっちの方がよっぽど面白いと思います。
「がまの油売り口上」
筑波の伝統でございます。
というわけで、私もこんなところで油売ってはいられないので、仕事します。
あ、上手いこと言えたなんて思ってないんだからね!!!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】7CCR(セブンシーシーアール)
【アイテム】7170 Beltlike Chukka
【価格】非公開(※お問い合わせください。)
【コメント】
えーと何から書けばいいでしょうか。
書き始めたらもう絶対長くなりそうだから、なかなか手が付けられずにおりました。
なんかね、このブログってつい文字が多くなっちゃってね、そうすると逆に陳腐なものに見えちゃうかなと思ったり。
自分だけこの靴に見とれてたら、もうそれでいいやっていうくらいのヤツなんですよ。
しかし入荷から3週間が経ち、さすがにご紹介しないとヤバイ状況になってきましたので、
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだと言い聞かせ、今キーボードを打ち込んでいます。
じゃ、始めましょうか。
まずは初めての取扱いということで、恒例のブランド紹介からどうぞ。
7CCRは、2016年春夏にスタートした靴ブランド。
トスカーナ州で昔ながらのハンドメイドにより生産される靴。
ブランド名の由来は、 7 Corps Cum Reversoの頭文字となり、
7は靴の製造における7つの工程から、また Corps Cum Reverso(コルプスクムレヴェルソ)は、集大成の裏返しという意味を持つ。
常時5~6人程度のチームを編成し、それぞれのメンバーはイタリアのモード界を始め、
各国のファッション業界で活躍してきた人達。
職種もデザイナー・コーディネーター・バイヤー・靴職人など多岐に渡り、
それぞれの分野の持ち味を活かし、デザインから制作までを行っています。
造詣の要となる木型は、1970年代のヴィンテースニーカーから採用。
ソールやシューレースなどの部材も、イタリア国内で調達したオリジナルパーツを元に作製されています。
というブランドなのですが、これまた謎のブランドを持ってきてしまいましたね~。
実はセレクトショップのくせに、スニーカーが入荷するのが2年ぶりという状況なのですが、
前回入荷したのはSKYDEXという、これまた訳の分からないスニーカーでした。
今回は打って変わって、見た目はローテクなスニーカーです。
それでは詳しく見ていきましょう。
といっても、ほぼほぼ革の紹介で私はもうお腹いっぱいです!!!
みなさんご存じでしょうか?GUIDI(グイディ)のレザーを。
その革が持つ表情や質感は、月並みな表現ですが唯一無二としか言いようがありません。
実は私も15年ほど、グイディのブーツを履いています。
汚いと思わるかもしれませんが、グイディの革ってそんなもんなんです。
当時は周りの人に聞いても、誰も手入れ方法が分からなかった。
今じゃこうやってネットで調べればそれとなく分かりますけどね。
でもその分、自分で考えてトライ&エラーを繰り返し、数年経ってようやく誰の物でもない、自分だけのレザーになった気がします。
このグイディのブーツを手に入れたおかげで、ポールハーデンを手に入れなくても満足できました。
グリズリーブーツを持っていたおかげで、ウエスコやホワイツを履かなくても満足していたように。
それがこのグイディのリバースレザー。
右から左へ15年の歳月が経つとこうなるんです。悲惨でしょ!?wwwww
さすがにもうちょっとキレイに履きたいという方は、店頭で聞いてください。
電話やメールでは教えませんよ!私も色々苦労してきたので!
でもね~、本当に正解が無いのがこのグイディの革なんです。
綺麗にも履きたいし汚くも履きたい。
だからこそこんな靴を待っていたんですよおおおお!!!!
私はこの靴を集めます!
グイディの革の色が、どうやったらどう変化するかを知りたいし、色々試してみたい。
それに推測ですが、この7CCRってブランドというよりプロジェクトと言った方がよさそうじゃないですか?
ずっとこの形態で靴が作り続けられる保証はありません。
(むしろ個人的には、レザーシャツとかも手掛けてほしかったりしますけどね。。。某Cのように。)
とまあ2000年代初めの頃の、ちょいモード寄りに興味があった方には、たまらないアイテムでもあるわけです!!!
とはいえ、個人的にはグイディは私にとってはワークブーツでしたけどね。
いつの間にかモード靴になってた。ビックリしたわ~。
なので実際店頭では、グイディを知ってもしらなくても、その圧倒的な革の存在感に思わず試着せずにはいられない方が殆どなんです!
そして革=素材ときたら、次は縫製などの見えない部分。
もちろんスニーカーといえど、作りのほうもぬかりありません。
まずはこちらの動画をご覧になった方がいいと思います。
ご覧の通り、木型に革をかぶせて「つり込み」を行い、1点1点手作業で作られているのがおわかりいただけますでしょうか?
ソールは本底とアウトソールの間に、EVA素材のミッドソールが組み込まれています。
またアウトソールはレザー。
このレザーにもネタが仕込んであるのですが、それはここでは書けませんので、こちらも店頭だけでお伝えします。しかもご購入者のみね!
またソールパターンはレーザーで彫られています。
革靴のレザーソールになじんでない方はお気を付けください。
なので、こんなのもアリです!
雨の日だって履いちゃうぜ!!!という男前な貴方にお勧めー!
元々のデザインを壊さず仕上げてくれる丁寧な仕事は、さすがとしか言いようがありません!!!
また中の製法だけでなく、アッパーのデザインも特徴的。
実は1枚の革をグルッと巻いただけの構造。
One-pieceというかWholecutというか、非常にミニマム。
正直diariesとしてはちょっとモードぽくて敬遠される要素もあるのですが、
個人的にはバンズのチャッカのように履いてもらえればOKくらいに考えています。
それくらい軽くね、テキトーでもいいですよ。
そう思ったのはこんなディテールから。
最後はゴム!
このゴムを付けるにあたって、どれほどの苦悩があったのでしょうか!?
1枚革で作ってみたい、でも脱ぎ履きのしやすさを考えたバランス。
実際に、このチャッカは脱ぎ履きに多少のコツが要ります。
でもこの構造だからこそ、グイディのレザーを思う存分楽しめるはずです!!!
また、こちらのモデルは7170と品番しかありません。
なので、問い合わせの上で混乱を避けるために勝手に名前を付けちゃってます。
先ほどのワンピースとかホールカットだと革靴感が強いので、帯状のという意味でBeltlike Chukkaと当店では呼んでいます。
でもチャッカはチャッカなんですが、驚くべきことに、
ヒールカップも入れず、最終的にはかかとを踏んで履ける仕様となっています。
もうね、それくらいイージーに履いていただいて結構。
そこまで履きこめば、いつしかこの靴はあなたの第二の皮膚となることでしょう。
あ~俺の皮膚がグイディになっちゃうよ~
俺の豚革がグイディになっちゃうよ~
それではまた。お店で会いましょう。