diaries blog | TENDER Co.(テンダー)| TYPE485 ISOSCELES SHIRT

※9/16(水)・9/17(木)・9/24(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※今後のイベント日程と納品予定は以下。

今年の2月にオーダーいただいた1ST PAT-RNは、9月下旬に届く予定です。

今年の7月にオーダーいただいたOLD TOWNは、11~12月頃に届く予定です。

今年の6月にオーダーいただいたLOUNGE ACTは、来年2月までに届く予定です。

次回のアンティークウォッチフェアは、2027年夏頃の予定です。

「あの頃、僕らは走ってた」

子供の頃、なんとなく始めたサッカー。
中学生で部活を始めてからは、それまで親に勧められるがままに履いていたサッカースパイクを、自分で選ぶようになった。
選ぶ基準は、みんなと違うデザイン。そしてヨーロッパのブランドであること。そこで選んだのがパトリックだった。
サッカーは大して上手くもないくせに、スパイクだけはこだわりたかった。
お気に入りのスパイクを履けば、良いプレーができる気がした。
ヒモはきつく結ぶ。地面を蹴って走る音も、ボールを蹴る音も今までと違う気がした。
今日の試合で、俺は主役になれる・・・気がしただけだった。
サッカーはそんな簡単には上手くならない。俺のせいで点を取られた。またチームメイトにも怒られた。部活なんていつも辞めたいと思ってた。
だけど、泥だらけのまま玄関に放り投げられたスパイクを見ると、なんだか申し訳ない気持ちになって、磨いている内にもう一度この靴を履いて走り出そうと思った。
このスパイクが擦り減るまでは頑張ろうと、結局サッカーを続けてしまった。
僕にとっては悔しい思い出の方が多いサッカーだったけど、大人になった今もサッカーが好きなのは、あの時のスパイクシューズがサッカーを続けさせてくれたからだと思う。
サッカーをやっていてよかった。そう思わせてくれた恩人のような相棒のようなパトリック。
今はもうサッカーからは遠ざかり、あの頃のように走れるわけもないからスパイクは要らないけど、
「プラティニトレーナー」をベースにしたモデル「リヴァプール」を履いた瞬間、あの時の興奮が甦る。
懐かしさのあまり30年ぶりにヒモをきつく結ぼうとするが、お腹の肉が邪魔なことに時の流れを感じる。
今はもうまともにボールを蹴ることすらできない。
だけどパトリックを履いた鏡の前の自分は、あの頃よりいい顔してるんじゃないかと思う。


この度、日本国内にてPATRICKを運営するカメイ・プロアクトの大竹氏からお声がけいただき、
DIARIESにてPATRICK ORIGIN POP UP STOREを開催させていただくことになりました。
PATRICKが日本に上陸したのは1978年。カメイ・プロアクトがPATRICKの輸入販売を開始したのが1982年。
1990年には日本国内生産モデルの販売に着手し、現在では高品質な日本製スニーカーを製造しています。
今回のポップアップに並ぶ商品は、サッカーにまつわるスニーカー10型。
カンガルーレザーや折り返しのシュータンが付いたモデルに加え、プラティニモデルは外せません。
どうぞこの機会に、パトリックというスニーカーに触れてみて下さい。

PATRICK ORIGIN POP UP STORE IN DIARIES
9月19日(土)~9月23日(水)
12:00~18:30


 

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「法の日」だそうです。

先日のこと、試合の3日後ですね、待ちに待ったこちらのイベントと言ったら罰があたるかな?神事を見に行ってまいりました!

茨城県は鹿島市、鹿島神宮が執り行う御船祭(みふねまつり)というもの。

この御船祭がどういうものか知りたい方は、こちらのリンクをご覧ください。

https://kashimajingu.jp/news/%E4%BB%A4%E5%92%8C%E5%85%AB%E5%B9%B4-%E5%BC%8F%E5%B9%B4%E5%A4%A7%E7%A5%AD%E5%BE%A1%E8%88%B9%E7%A5%AD/

今僕もちゃんと読んだんですけど、常陸国風土記に書かれているんですね。

実はDIARIESの法人格である田余屋の田余も風土記に載っている地名なので、縁を感じずにはいられません!

(ちなみに風土記というのは、日本書紀と同じくらい古い書物です。)

 

なんとこのお祭り、12年に1度しか開催されないのです!!!!!

それを知ったのは3年前。

神事であることから週末に開催される所謂お祭りではないので、9月2日という決まった日にしか開催されないのです。

そして今回はちょうど水曜日。休店日にして行けると3年前に確認し、ついにその日が来たってわけ!

 

なのでメチャクチャ気合を入れて、「どこでどうやって見るか?」をシミュレーションしたのです。

この御船祭、船が走るコースはこうなっています。

鹿嶋市の大船津というところからスタートし、逆裏を通って潮来駅の近くまで。

これを追う!と決めたのですが、土地勘無いし田舎の田んぼ道だから道も狭いことを想定して、自転車で追うことに!

そして自転車で走ろうと決めたルートがコチラ!

川沿いを延々と走る16㎞のコース!

 

もちろん鹿嶋まで自転車で行くわけはありません!笑

車に折りたたみ自転車を積んで潮来の駐車場に停め、船を追います。

この時は、まさかこんな過酷な旅になるとは予想しておりませんでした・・・・・

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】TYPE485 ISOSCELES SHIRT

【価格】¥77,000-

【コメント】

今季テンダーでセレクトしたトップスも届いております!

相変わらずぶっ飛んでますね。そしてアメリカでの服作りの方向性が決まったようです。

その第一弾と言ってもいいアイテム。まずはご覧ください。

その名もISOSCELES SHIRTというもの。ちなみにISOSCELESとは、二等辺三角形という意味。

シルエットが二等辺三角形というわけではありません。

二等辺三角形なのは、肩から袖にかかる部分。

この、生地を切替ているように見える部分が二等辺三角形だから。

ではなぜこのようなことが起きるのでしょう?

それは生地を折り畳んでいるからです。

ではなぜ生地をこのように折り畳む必要があったのか?

まずは肩の部分から説明します。

生地を切替えているように見える部分は、実は生地を折り畳んでいます。生地をカットしないというのがこだわり。

ではなぜこのように折り畳むのかというと、「肩傾斜」を付けるため。

人間の方って斜めですよね?ハンガーも。服も当然それに合う形に裁断・縫製されています。

が、このシャツは生地を切らずに折り畳んで縫製し、肩傾斜をつけているのです。

ちなみに日本の着物って肩傾斜が無いんですよ。切らないで体に巻き付けるように着ます。

デザイナーのウイリアムも参考にしている部分もあるかもしれませんね。

 

次は袖。

服の袖って、大体は袖口に行くにしたがって細くなりますよね?

これを同じように生地を裁断しないで折り畳んで細くしていきます。

するとどうでしょう?折り返した部分の太さは、反比例して袖口に行くにしたがって太くなっていきます。

 

そしてこの肩と袖の折り返した部分を繋げると二等辺三角形に見えることから、商品名が決まったのです。

これが最初チンプンカンプンで、僕は紙を追って作ってみることで理解しました。

それでこうなるのね~!と。

もはや「できるかな」みたいな感じ。僕にとっては楽しい時間です!!!

ちなみにノッポさんの身長は181㎝なので、僕より3㎝高いです!

 

そうやって作ったシルエットはこんな感じ。

特別なんだということはない、ごくごくシンプルなテンダーらしいシルエットです!!!笑

 

お次は生地!

一見するとストライプですが、よく見るとヘリンボーンにもなっているんです。

近くでご覧ください。

ヘリンボーンが横に走っているのが分かりますか?

そしてストライプはウールの糸。コットンのヘリンボーンにウールの糸を差して柄を作っているのです。

 

しかしここで疑問が生じます。

ヘリンボーンをこの向きで織ることはできないよね?

なので実はこの生地、最初はこの状態で織り上がります。

ヘリンボーンを下りながら、ヨコ糸にウールの糸を差し込み、ヘリンボーンの上にボーダーが描かれるのです。

そして織り上がった後、生地を90度回転させ、ボーダー柄をストライプ柄に変えちゃうのです!!!

つまりタテ糸は縦方向にヨコ糸は横方向にという、「地の目」の暗黙の了解を無視するってこと!!!!!

普通のブランドだったら事故が怖くてやらない!しかしテンダーは、それによって生じる歪みに美を見出すわけです。

 

最後は染め。

使用した染料はウェルド染めというもの。

ウェルド染(Reseda luteola)は、ヨーロッパおよび西アジア原産のもので、少なくとも紀元前1世紀から黄色染料の原料として用いられてきました。

それは古代ローマ人によって広く使用され、特に祭りの衣装や、竈の火を司る女神・ヴェスタの巫女たちのローブに用いられました。

この黄色い布は、女神ヴェスタの炎を象徴していたそうです。

染色方法によって、ウェルドはくすんだマスタード色から鮮やかなレモン色までの色合いを生み出すことができます。

今回はマスタード寄りの色になっています。

 

最後にちょっと気になるボタンの形で、話を締めくくろうと思います。

ハッキリ言って何の特徴もないボタン。ただし、やたら平べったい。それが気になる。

これはテンダーのオリジナルボタンて、特大サイズで作られた黒い「ジガーボタン」というもの。

ジガーボタンとは、日本語で力ボタンのこと。

力ボタンとは、コートやジャケットの裏側に取り付ける小さな補強用ボタンのこと。

表の大きなボタンと一緒に縫い付けることで、生地にかかる負担を分散し、布の破れや糸のほつれを防ぐ役割を持ちます。

目立たず、でも力強い。テンダーを象徴するようなボタンではないでしょうか?

鹿島神宮の話から始まって火の神様の話につながる、読むだけでご利益がありそうなDIARIESブログ!

秋物揃ってきてますので、どうぞご来店くださいまし!

 

 

それではまた、お店で会いましょう。