diaries blog | Joseph MALINGE(ジョセフ・マランジュ)| Chasse

※12/17(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「世界人権デーの日」だそうです。

僕はね~、これまで販売と営業っていう、人権なんか感じられないような仕事してきたのでね、

今はようやく自分の店を持てたので、権利を行使しまくりですよ。

たまにはお客様に向かって説教したりもします。あ、老害って言うんですよねコレ。

老害店主が書く、オジサン構文ブログ。地獄みたいなセレクトソップ・DIARIESでございます。

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Joseph MALINGE(ジョセフ・マランジュ)

【アイテム】Chasse

【価格】¥81,400-(税込)

【コメント】

1年前、彗星のごとく現れたフランスの革靴。個人的にはかなりざわつきました。

 

良い革靴って難しいですよね?売れている革靴が決して良いとは言えないし、

何を持って良いとするかも、その人によって異なるから厄介。

じゃあDIARIESでは?となると、なんて言ったらいいんですかね~?

「ウケる!」靴ってところかな!

 

これまでもそうだったでしょ?

色々ありえないことが起きるグリズリーブーツもウケるでしょ?

ラッセルモカシンも2.5ヴァンプとか言うしかなくてウケる。

YUKETENのAvanicoも、2年くらいで売れなくなってきてウケる。(ワラエナイ)!

クイルプも大幅な値上がりが待っているので!ウケる!!!(マジでワラエナイ)

 

でもそういうウケるというかクセのあるアイテムって、いきなり消えますからね。

特異な存在が許されなかったように。

難しいですね。ま、売れなきゃ消える、ただの市場原理なんですけど。

 

 

でも結局当店が求めるのは、履く人つまりお客様の気持ちが上がるかどうか。

みんながうらやむブランドを身に着けて満足するか、コスパを極めたアイテムで悦に入るか、

僕はどちらでもなく、自分だけがクスッとする(=ウケる)物が好きです。

ずっとそういう目線で選んできたので、もはや変えられませんね。

本日ご紹介する靴も、まさにそれ。

作り、立ち位置、別注具合、すべてにおいて微妙デス!!!!!

 

前置きが長くなりましたが、詳しく見ていきましょう。

とその前に、まずはブランド説明からどうぞ。

MALINGE家の長きにわたる挑戦の第一歩は、130年前にまで遡ります。

現当主の曽祖父・Joseph MALINGE(ジョセフ・マランジュ)は、

フランス西部・トゥルランドリーの街で、木製のクロッグ製作を生業として暮らしていました。

1889年に勤めていた工場を引き継ぎ、BOTTIER POLIANEを設立。

その頃から、フルレザーシューズの生産も始めます。

Josephの息子に工場を任せられるようになると、ビスポークシューズを中心に乗馬ブーツなども手掛ける、

ハンドソーンのシューメーカーへと形を変えていきました。

彼らの作るシューズは、その頑強な作りと計算され尽くした快適なフィッティングで、広く知られるようになります。

現当主の父親である3代目に引き継がれる頃には、ビスポーク事業と並行して既成靴の生産を行います。

そして1986年、創業者・Josephと同じ名を持つ4代目現当主の手により、

社名も新たにSARL CHAUSSURES CUIR MICHIGANとし、

創業者と現当主の名前を冠したブランド「JOSEPH MALINGE」を本格的に始動させます。

4世代100年以上に渡り培われてきたノウハウ、工場設備、タンナーとの友好関係など、

いずれも一朝一夕で得られるものではなく、Josephにとってかけがえのない財産であり残すべき遺産でもあります。

トゥルランドリーにある工場で所有する機械の一部は、とても古い物です。

現在では入手できないようなものをメンテナンスを繰り返して利用しています。

十分に整備・調整された機械は今でも最前線で稼働しており、

これらの装置は、近代的な機械では再現することのできない味を製品にもたらします。

それらの機械を駆使した製靴技法も多岐に渡り、ノルウィージャン、グッドイヤー、ブレイク等

様々なウェルトで多様なデザインに対応しています。

同時にスキンステッチなど、極めて職人的な手作業にも対応する技術力も併せ持ちます。

また代々続いてきた靴職人としての膨大な量のアーカイブは、

多様なスタイルの製作にも適応可能なノウハウとして蓄積されており、

おかげで非常に柔軟性に富んだ生産背景を実現しています。

タンナーとの結びつきも強く、デュプイ、アノネイ、デジェルマン、アース、レミーキャリアットなどの

フレンチタンナーを中心に、デザインや用途に応じて最適な素材を取りそろえることができます。


というブランドです。

 

まだこんな靴ブランドがあったのか!?と驚きを隠せませんね!

それもそのはず、実はこのマランジュはこれまで靴のOEMとして、靴の生産を請け負う形での運営が強かったように思います。

その中でも代表的なのが、CORTHAY(コルテ)のOEM。

コルテといえば、ベルルッティ・オーベルシー・JMウエストンと並び評されるフランス靴四天王?wの一角。

90年代のコルテ創業当初は、オーダーメイドしか作っておりませんでしたが、

2001年にプレタポルテ(既成靴)ラインをスタート。

しかしこのコルテ、本格的すぎて既成靴を作る機械設備を十分に用意してなかったそうです。

そこでフランス国内で「出し縫い」ができる腕の良い靴製造業者を探したところ、

白羽の矢が立ったのがこのJoseph MALINGE(ジョセフ・マランジュ)というわけ。

 

ですが数年前に、コルテもさすがにミシンなどの設備投資を行ったのか、マランジュとの契約が切れてしまいました。

そんなこともあり、いよいよJoseph MALINGEも自社ブランドを強めていかねばならなくなったのかもしれませんね。

 

それでは詳しく見ていきましょう。

これはまた、惚れ惚れする存在感。

特に当店では、これまでUチップの定番靴が無かったので願ったりかなったりです。

また一つ、当店のシューズラインナップのピースがカチッとハマりました。

 

Uチップ(しかもスキンステッチ!)は基本カジュアルなので、できるだけ遊びがあるデザインが良いと思ってました。

にしてもこの靴は遊び過ぎですけど!www

ご覧くださいよ。ノルウィージャンウェルト製法な上にダブルステッチ!

だけど?

まさかの革底!?!?!?

違和感ありまくりですね!www

 

何が違和感を感じるかって?

そもそもノルウィージャンウェルトってのは、元は登山靴を作る時に行われる製法で、剛性と防水性に富んでいます。

イメージ的には、ワークブーツならグッドイヤー製法、マウンテンブーツならノルウィージャンがいいね!って感じ。

なので、防水性を高めたのに革底ってのはナンセンスなんですね!www

しかもヒドゥンチャネルまでやってくれちゃってるし!

ここにね、さっきのダブルステッチが隠れてるんですよ。

 

と、このように、あらゆる技術がてんこ盛り。盛り過ぎたUチップシューズが誕生しました。

して、なぜ当店でこのナンセンスなデザインの靴を取り扱ったのかというと?

それは「マランジュというブランドを知ってもらうため」という理由からです。

 

アレもできるよ!コレもできるよ!そんなフランスの靴ブランドがあるんだよ!

というのを1足で表現したい、伝えたい。そうしたら破天荒な靴が出来上がってしまったのです!www

 

ま、破天荒というわりには、決して奇を衒ったふうもなく、渋いでしょ?

で、極めつけはアッパーの革がデュプイ社のボックスカーフってことですかねー!

デュプイ社というのは、1948年に創業したフランスにあるボックスカーフ専門のタンナーで、

エルメスに最高級のボックスカーフを供給していたことで名が知られるようになりましたね。

なのでもうとことんフランスな靴なんです!!!!!

ご覧ください!この革の輝きを!

手入れすれば、もっと輝きが増すことでしょう。

そうそう、実はこのデュプイのボックスカーフをベースに、パティーヌ仕上げまでしてもらってます。

パティーヌってのは手作業で色を塗り重ねていく染色方法です。

もちろんベルルッティとかコルテみたいなパティーヌではなく、手作業でちょっとムラを出したくらいです。

パラブーツやウエストンみたいなノペっとした風合いにはしたくなかったので。

これはハイシャインなどを行わず、ブラッシングだけでツヤツヤにしていきたいですね!

 

と、ここまで書いておいてなんなのですが、以前からご覧いただいた方には、

「あれ?色変えたの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。

 

これね・・・実は事故・・・・・

 

前回と同じライトブラウンで発注したにも関わらず、間違えちゃったみたい!?!?!?

最初に箱を開けた時には、「何かの間違いだろ・・・・・」と冷や汗をかきましたが、

別に物は悪いものではないし、色もこれはこれでいい感じ(=色ムラはこちらの方が強く感じる)なので、

返品はせずに引き取ることにしました。

優しいセレクトショップ・DIARIESです。

 

なので、現在はサイズによってライトブラウンとダークブラウンが混在する、とんでもない事態に。

在庫と売り上げのことを考えると地獄だな・・・とは思いますが、

お客様にはロシアンルーレット的に楽しんでいただければと思います。(8万のロシアンルーレットを強要wwwww)

物は悪くないので、安くもしません。

オーダーしたものと違う色が届いているので、ディスカウントしてもらうこともできそうなんですけど、

僕のお店が基本的にディスカウントしないお店なので、ちゃんと定価で仕入れて定価で売ります。

 

マランジュには頑張ってほしいですからね!

ちなみにフィット感ですが、捨て寸は長め。

私の足が幅広(Eワイズ)のせいもあるのですが、小指側のシェイプがややきついように感じました。

甲は高めなので、甲高の人は安心かもしれないです。外羽根ですし。

 

さらに昨シーズンからEUサイズのハーフサイズまでご用意しました。

サイズ展開は下記のようになります。

39/25.0cm 25
39H/25.0~25.5cm
40/25.5cm
40H/26.0cm
41/26.5cm
41H/26.5~27.0cm
42/27.0cm
42H/27.5cm
43/28.0cm
43H/28.0~28.5cm
44/28.5cm

こんなサイズ展開して・・・在庫抱える方としては、履きそうです。いや吐きそうです。

ちなみに、僕(26㎝・Eワイズ・US8・UK7H・EU41H)で、41Hと42と迷ったのですが、あえて緩めの42にしました。

理由としては、

・小指側がちょっとキツイ。

・JMウエストンみたいなタイトフィットは嫌だ。

・タイトフィットだと、袋状のタンが食い込んで痛い。

といった具合です。

何人かのお客様には、通販でもお買い上げいただいたので、気になる方はお気軽にご相談ください!!!

 

 

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それではまた。お店で会いましょう。