diaries blog | Kanell(カネル)| Bonaparte

※10/7(水)・10/8(木)・10/15(木)・10/22(木)・10/23(金)・10/29(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※今後のイベント日程と納品予定は以下。

今年の7月にオーダーいただいたOLD TOWNは、11~12月頃に届く予定です。

今年の6月にオーダーいただいたLOUNGE ACTは、来年2月までに届く予定です。

次回のアンティークウォッチフェアは、2027年夏頃の予定です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「社内報の日」だそうです。

茨城県は下妻市で650年以上も行われている奇祭、「タバンカ祭り」よりお送りしておりますDIARIESでございます!

とうとう始まったタバンカ祭り!

氏子たちが大きな松明を境内に横倒しし、赤々と火が燃え盛ります!

見物客も夜の闇に照らし出され、私も頬が熱くなるのを感じます!

ご覧くださいこの異様な光景を。まさに奇祭!

まずは氏子たちが燃え広がる火を表現するかのように、松明を手に境内を駆け巡ります!

こちらの大松明の周りを囲むのは火消し担当の氏子たち。

言い伝えの通り、畳と茶碗で火を消しています。

そしてこの際、畳を地面に勢いよく打ち付けるのでバタンバタンと音がするのです。これがタバンカか!

ちなみに畳担当の人は思い切り音が出せるのでいいのですが、鍋の蓋担当は地味です!

鍋の蓋では畳ほどの大きな音はしないので、バタンバタンの間にカチャンと音がしたら鍋の蓋を叩きつける氏子の姿。

俺、鍋の蓋担当やりたくないな・・・

このタバンカ祭りは掛け声や太鼓のおはやしなどもありません。

バタン!という音とカチャン!という音しかしないのです。

無言で進行するところも奇祭らしいですね。

 

興味を持った方は、来年是非ともタバンカ祭りを訪れてみて下さい。

また、みなさまの近くの奇祭を調べてみるのもいいでしょう。情報お待ちしております。

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Kanell(カネル)

【アイテム】Bonaparte

【価格】¥18,480-(税込)

【コメント】

昨年はまさかのロストバゲージ(海外からの輸送中に荷物が無くなること)で、数着しか届かなかったカネル。

今年は無事に届いてくれてありがとう!

海を渡って届くこれらの商品は、手元にあることは当たり前じゃないんだなと、むしろ有難みを感じさせてくれました。

 

久々の紹介なので、まずはブランド説明からどうぞ。

フランス北西部に位置するブルターニュ。

そこで暮らす若き青年Pierre Brestは、複数のアパレルメーカーのセールスマンとして働きながら、

ひとつの構想を思い描いていました。

ブルターニュに古くから伝わる横縞模様のニットセーター。

船乗りに愛され続けるこのセーターは、昔からフランスを代表する象徴的なマリンウエアの一つと考えられていました。

当時、このアイコニックなセーターを商業化しているメーカーは他になく、

ピエールはそこに大きな可能性を感じていました。

意を決したピエールは、セールスマンを続ける傍ら、Kanell Industrielという個人会社を立ち上げ、

知り合いの工場から中古の編み機を買い取り、自社での製品製造の可能性を模索していきます。

試行錯誤を続ける中で、現代にも引き継がれる様々なディテールを備えたモデルが生まれます。

のちにブランドのアイコンとなっていくモデルの原型はこの声に産声をあげました。

1923年、ピエールは自身のブランド”KANELL”を立ち上げ販売を開始。

得意のセールスにより徐々に取引先を増やしていきました。

それはブルターニュに最古のマリンボーダーメーカーが生まれた瞬間でもありました。

ビジネスが軌道に乗り始めた1927年、ピエールは正式に彼の会社を法人化。

社名とブランド名を刷新し、さらにビジネスを加速させていきます。

新会社は順風満帆に成長を続け、フランスで認知される傍ら、

その特徴的なディテールからデザイン面での評価も高く、

国内外のデザイナーからも支持され多くのコラボレーションモデルを生み出しました。

時を経て現在、様々なマリンウエアブランドが誕生する中、ブルターニュ最古のマリンボーダーブランドとして、

ピエールが思い描いた理想のマリンウエアを今一度具現化すべく原点回帰し、

彼の生み出したオリジナルブランド”KANELL”が一世紀の時を経て再始動します。


というブランド。

 

もうフィルーズダルボーのことを覚えている方も少ないと思うので、そろそろ説明は割愛しましょうかね。

それでは、詳しく見ていきましょう。

 

品名はBonaparte(ボナパルト)。

そうです、ナポレオン・ボナパルトのボナパルトです。

 

カネルのカットソーの特徴といえば、やっぱりこの肩の三角形のステッチの部分。

 

肩の部分で生地が2枚重なっているんです。

耐久性を高めるための製法なのですが、その耐久性が認められてフランス軍に採用された歴史を持ちます。

 

さらによく見ると、わきの下にはガゼット(ガセット)を減らし目までして設けられていたりと、細部までとにかくこだわった作りです。

 

ワッペンの方はカネルのK。

 

カネルのBonaparteは、ボートネックとクルーネックの中間のような絶妙な開き具合。

ボートネック特有の首が空きすぎて苦手な方にも、お試しいただきたいですね~。

そしてとにかくタフ!

長く着続けないと分からない、この耐久性の高さもKanellの良さの一つです。

 

そして今季は、原点に立ち戻って久々にボーダーもご用意しました!!!

ド定番の白にネイビーの組み合わせ!

あ、でも白ではなく生成りにしてます。厳密には生成り×紺ですね。

カネルの前身、フィルーズダルボーの取り扱いを始めたのは、ここからでした。

セントジェームスでもない、ルミノアでもオーシバルでもない。

まだまだ知られざるフランス製のカットソーがあったことに感銘を受けたのです。

しかもフィルーズダルボーの社長(現カネルの社長)は自転車が好きなのか、

ツールドフランスが自分の街を通る時には、巨大なカットソーを作って応援しちゃうくらい。

そんなノリの良さもいいですね!

 

そしてまたBonaparteの真価は、ボーダーカットソーでこそ発揮されるのです。

それはどういうことかと言うと?

数えて欲しいのが、白いラインの数。ボディと袖の部分が21と15本あるはずです。(目がチカチカするでしょ?笑)

これには理由があります。

様々な文献を紐解いていくと、このボーダーの本数に意味と制約が存在することがわかりました。

フランスの英雄である「ナポレオン・ボナパルト」。英雄が残した戦勝記録が36勝。

船乗りのユニフォームとして愛されてきたマリンボーダーを、1858年、フランス軍が公式に制服に採用した際、ナポレオンの戦勝記録に敬意を表し、

ボディに21本と袖に15本のボーダーを配し、その合計が連勝の同数である36本になるものが正式なマリンボーダーであると規定した

と当時の海軍仕様書に書かれていました。(本数は太い部分で数える。)

そうなると、マリンボーダーの聖地フランスで受け継がれる真のマリンボーダーとは?その答えの一つとして、このマリンボーダーが当てはまるのではないでしょうか?

でもこの本数、文面上では簡単ですが、服の生産者からすると、頭を悩ませる規定となりました。

それは服のサイズです。XSとXLの着丈の長さで例えるのならば、20cm以上もの違いが発生します。

全てのサイズにこの21本のボーダー全てを入れ込むのは、その都度ボーダーの幅を調整しなければならず、

生産のロスと労力を伴う作業は実現可能なものではなかったそうです。

そのため、ヴィンテージ市場でもほとんど目にすることができない幻の一品となりました。

1923年、フレンチマリンボーダー発祥と言われるブルターニュで産声をあげたKanellでは、その編み機の特性を活かし、

ボーダーのピッチを微調整して、すべてのサイズを「真のマリニエール」として再現することができました。

左がSで右がL。

比べて見るとこのように太さを変えてるんですね!

これは是非とも店頭で見比べていただきたいです。

だから何があるってわけではないですが、服好きとしては「こんなことをわざわざやる」ってところにシビれるんです!!!!!

正直申し上げると、ボーダー柄より無地が売れてしまうのですが、できればボーダーも着て欲しいなあ~

 

 

それではまた。お店で会いましょう。