※3/25(水)・3/26(木)は、休店日とさせていただきます。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)
※今後のイベント日程と納品予定は以下。
LOUNGE ACTのオーダー会は5/23~5/31に開催致します。(既にオーダーいただいている方の製品は、4月末までに納品の予定で進行中です。)
OLD TOWNのオーダー会は、7月上旬開催予定です。
昨年の7月にオーダーいただいた1ST PAT-RNは、3月末~4月上旬に届く予定です。
今年の1月にオーダーいただいたOLD TOWNは、GW前後に届く予定です。
今年の2月にオーダーいただいた1ST PAT-RNは、9~10月頃に届く予定です。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「世界結核デー」だそうです。
さ~てと、ひとまず明日で26年秋冬の展示会行脚が終了します。
こんなご時世ですので予算を減らしており、あれもこれもセレクトするのは難しい状況ですが、
その分厳選に厳選を重ねて、それでも一級品からジャンクなものまで、相変わらず玉石混淆な品揃えで秋冬もお客様をお迎えできそうです。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!

【ブランド】MIDDLE DISTANCE(ミドルディスタンス)
【アイテム】Fog Pants
【価格】¥88,000‐
【コメント】
先日ご紹介させていただいたミドルディスタンスのジャケット、DIARIES界隈をザワつかせましたね~!
僕があまりアウトドアをやらないため、テック系の販売力は乏しいDIARIESですが、
MIDDLE DISTANCEに関してはテック系と一言では括れない奥深さと、スタイリングにも広がりがありますよね!
まさにそういって意味で、テック系のパンツなんてほとんど取り扱ったことが無いにも関わらず、
スタイリングを楽しみたいという不純な動機?だけでセレクトしたのが、このパンツです。

まずは、普通に商品紹介だけします。
防水・透湿性のパンツ。

レーザーカットされた取り外し可能なバックレッグストラップにより、フィット感を自在に調整することができます。

ジッパー付きハンドポケット2つ、ジッパー付きバックポケット。

ウエストはヘリンボーンテープの、裾はグログランテープのドローコードを装備。

ゆったりとしたワークウェアフィットです。
というのがサラッとした説明です。
ですが、私は見出しました。
これはパンクファッションだと!!!!!
だってこの位置にストラップを持ってこられたら、ボンテージパンツにしか見えないじゃないですか!?!?!?

デザインしたロバート氏も、ただパンツのバタつきを抑える為だけのパーツとして付けたと思うんですけどね!
しかし、この膝の位置にストラップ、さらにタータンチェック(厳密に言うとタータンチェックの始祖)となれば、
僕の中ではもう、セディショナリーズやヴィヴィアンウエストウッドのワールズエンドになってしまうんです!!!!!
懐かしいですね~~~~~!
ピチT30年ぶりに着ましょうかね!
先日高校の同級生と飲んだ時も、俺らフェミ男だったよなという話になり、今みたいに携帯が無くて良かったってね。
だってあんな黒歴史の写真残せないですからね!!!笑
そんな若いころの甘酸っぱい思い出も一緒に纏っちゃいましょう。

パンクうんぬん抜きにして、この見た目で透湿防水パンツだなんて、物として素晴らしすぎます!
念のため生地について、もう一度説明しておきましょう。
(このチェック柄は今季だけだし、私物を洗濯したのでレポートも後述してます!)

先ほど「透湿防水」と書きましたが、ゴアテックスを使用していません。
それはなぜか?後で説明しますが、自然環境を考えてのことです。
dimpora(ディンポラ)という会社に頼んで作ってもらった別注生地になります。
この生地はMIDDLE DISTANCE初の試みとして、スイスのテキスタイル研究所であるDimpora AGと共同で特別な3層ラミネート生地を開発しました。
Dimpora社は、スイスのチューリッヒ工科大学で化学工学と生物工学を学び、PhDを取得したマリオ・シュトゥッキにより、2019年に設立されたスタートアップ企業です。
Dimporaでは、持続可能性・防水性・通気性に優れた新世代の機能性メンブレン(薄膜)を提供しています。
従来のアウトドアウェアでは防水・透湿のために一般的に使われているフッ素化合物(PFC)ですが、環境や健康に有害とされています。
しかしDimporaが提供するメンブレンは、一切使用しないPFCフリー素材です。高
い機能性を維持しつつ、リサイクル可能性や分解性にも重点を置いており、環境負荷を最小限に抑えたアウトドア体験を可能にします。
このメンブレンには微細な気孔が点在しており、水分の浸透を防ぎつつ、空気の流入と汗の排出を可能にしています。
従来のメンブレンは、自然環境中で分解されるまでに数百年から数千年を要する、潜在的に有害な化学物質であるPFA(パーフルオロアルキル化合物)を使用しているため、環境問題を引き起こす原因となっていました。
Dimpora AGが開発したメンブレンには、こうした物質が一切含まれておらず、テクニカルファブリックの分野における大きな進歩を象徴しています。

さらにそれだけでなく、メンブレンの裏面は、同様に接着されたニットナイロンメッシュで保護されており、耐久性もアップ。
またこういったテクニカル素材を、イギリス国内で縫製しているというのも凄いんです!
製品の組み立ては、シームシーリングマシンの発明で知られるスコットランドの工場で行われています。
同工場では、救助隊や緊急サービス向けのハイパフォーマンスな防水ユニフォームも製造しています。
この手のシームテープを遡れば、古くはマッキントッシュのコートに辿り着きます。
そのマッキントッシュもスコットランド発祥。
ですので、シームテープの技術に長けているという見方もできますし、
その技術が国外に出てしまって国内では産業が廃れてしまったのではなく、今でも残っているというのが素晴らしいことで、
その工場をわざわざ使用するロバートの姿勢に共感するのです。

そして驚くべきは表地!!!
こんな最新のテック系生地でありながら、表地は化学繊維ではなく、なんとアイリッシュリネン!!!!!
まさかの天然繊維と化学繊維の融合!?!?!?
確かにリネンも通気性はいいですからね。籠った湿気は外に逃がします。が、撥水はできないだろうけど乾きやすいしOK!
というか、そもそもこの「挑戦に価値がある」わけですからね。
例えば前述のストーンアイランドだってそうじゃないですか?

最終的に剝離しようがなんだろうが、その一歩に価値があるんです。
おそらくこのアイリッシュリネンとDimporaメンブレンも、洗濯を重ねれば剥離すると思うんですよね。
でも剥がれてアイリッシュリネンに味が出て、このみたことも無い素材がどうなっていくか?
誰も踏み入れたことの無い場所を歩くってドキドキするじゃないですか?
鬱蒼とした森の中を、真っ白な新雪の上を、期待と不安が入り混じったその一歩こそが、楽しみを広げてくれるものではないでしょうか?
またこのチェックにまつわる背景もハンパない。
チェック柄は、新石器時代の亜麻織りを再現したもの。
新石器時代のチェック(Neolithic Plaid)と名付けました。
そのきっかけとなったのは、スコットランド最古のタータンチェックと言われるこの生地。

泥の底から見つかった生地なのですが、このタータンチェックの起源を調べて行く内に、
スコットランドやケルト文化よりもはるか昔、中央アジアにまで遡る可能性があることが分かりました。
それは新疆ウイグル自治区・タリム盆地の砂漠で発見された古代のミイラ「ウルムチのミイラ」が、
現代のタータンに酷似した格子柄の服を身につけていたという考古学的発見によるものでした。
これは、紀元前1000年以上も前に、高度な織物技術と文化交流がシルクロード沿いで行われていたことを示しています。
それがこの柄です!!!

5000年前の人類が作った柄!
新石器時代って、日本が縄文・弥生時代の話ですからね!
現在確認できる人類最古の柄と言ってもいいでしょう!
そしてまたスコットランド人であるロバートが、タータンチェックの始祖的柄を使うというのもいいじゃないですか!
タータンチェックというのはスコットランドの誇りですからね!!
スコットランドがイギリスに併合される際、民衆が団結しないようにタータンチェックを見に付けることを禁止したほどの歴史があるんです。
そんなスコットランドの思いというか意地が詰め込まれた生地なんですね!!!
というわけで、早速上下で購入した私は洗ってみましたよ。

シェルはアイリッシュリネンだけあって、良い感じにシワになってます。
ちなみに新品の状態であらったので、以下のように洗濯機を設定しました。
「お急ぎコース」を洗濯後、以下を手動設定
洗い5分
すすぎ1回
脱水3分
まずは洗いに関して。
3分でもよかったのですが、ある程度水の圧力をかけてみたかったので5分で。
普通のナイロンシェルの場合、汚れは落ちやすいので短い時間で洗うのがお勧めです。防水機能を長持ちさせるために。
でもこのMIDDLE DISTANCEの場合は、アイリッシュリネンの汚れたところも部分洗いして、短時間コースがよろしいかと思います。
次にすすぎに関して。
今回着用前にあらったので、すすぎは1回にしました。
ですが、本来はすすぎはしっかりやりたいところ。問題は「洗剤残り」です。
洗剤が残ってしまうと、これまた防水透湿機能が落ちてしまいますので、すすぎはしっかりとお願いします。
最後に脱水。
脱水は短くてOK。
そもそも水を吸わない生地ですし、すぐに乾きます。
でも部屋干しだと水がポタポタ垂れるので、部屋干しの方は浴室乾燥にするしかないですかね。
という条件で洗ってみました。

シームテープが剥がれたところは1か所!こんなのは自分で直しましょう!リペアキットが売ってます。

レーザーカットされたストラップは、意外とほつれてないもんですね。
まあその内ほつれて来ると思うんですが、そうなったらパンクぽさが出るので大歓迎です!笑

笑ったのが、製品表示が一瞬で消えたことですね!笑笑
防水服のくせに水に弱いタグって!!!最高!
いやでもホント、テック系ってどこもしっかりした服(当たり前だ)なのに、
TENDER Co.みたいなハラハラドキドキを感じさせるテック系ウェアを作るMIDDLE DISTANCEに、これから翻弄されていくのがとても楽しみです!
それではまた、お店で会いましょう。
