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ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「エアメールの日」だそうです。
Eメールのおかげで手紙なんて出すこともなく、エアメールなんて最後に見たのいつだか分かりませんが、
エアメールの封筒ってかわいかったですよね?トリコロールで縁取られたやつ。
子供の頃、憧れたなあ。
そうそう、こんな手紙もらったら嬉しいってあるじゃないですか。
例えば海外のディーラーから荷物送ってもらうと、手紙とボタンとかファスナーとか付けてくれるんです。
ちょっとした心遣いが、楽しくさせてくれるんですよね!
なので僕も先日、海外から通販してくれたお客様に、日本らしく筆で描いた手紙を送ったんですよ。
それ以来、音沙汰無くなりました。
怖かったのかな???
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】1ST PAT-RN(ファーストパターン)
【アイテム】HORLOGER/Masterwork blazer
【価格】¥79,200‐
【コメント】
先日のオーダー会の興奮も冷めやらぬ中、早速ですが再スタート切った我らが1ST PAT-RN(ファーストパターン)の新作、
2024年春夏のラインナップをご紹介してまいりたいと思います!!!!!
それではものすごく久々の紹介となりますので、まずはブランド説明からどうぞ。
イタリアのブランド『1ST PAT-RN (ファーストパターン)』は、2011年にデザイナーCristiano Bertoによって立ち上げられた。
ブランド名の由来は、ミリタリー用語として使われた”First Pattern” (一番最初のプロトタイプ)からきている。
ブランドのコンセプトは、ニット生地やシンプルかつファンダメンタルな素材を使うことによって、洋服として普遍的な構造・品質・デザインを復刻させることにあり、
そのため大量生産を避け、生地や縫製にこだわり1着1着最高の洋服を作ることだ。
デザインのインスピレーションは主に、『Civil (シビル)』『Military (ミリタリー)』『Utility (ユーティリティー)』の機能美からきているが、
1st Pat-rnの洋服は、糸・生地の生産から、ボタン、レーベル、タグ、商品の仕上げの工程まで、すべてがイタリアで行われている。
そして、洋服としての最高の品質と仕立てを常に追及し続けている。
例えば、英国とイタリアの仕立ての具合をうまく融合させ、綺麗なウエストライン、すっきりとした肩のライン
、動きやすくスタイリッシュに裁断された腕周りなどの新しいフィットを作り出したり、
第一次世界大戦でイタリア陸軍や海軍が着用していたユニフォームをデザインのインスピレーションにしたり、
レーベルにモデル名を入れたりと、細かな気配りとこだわりが1ST PAT-RNの価値をより一層引き立てるものとなっている。
デザイナーCristianoが “We must try to wear them, to understand” と主張しているように、
1ST PAT-RNの本当のフィットの良さは、実際に着てみないとわからないものだ。
長く大切に着て初めて分かる本当の洋服の良さを教えてくれるような洋服作りが1ST PAT-RNの洋服作りだ。
伝統的なイタリアのものづくりを後世に継承していきたいというデザイナーCristianoの気持ちがあふれ出ている。
というブランドになります。
特徴をものすごくかみ砕いて説明すると、「生粋のイタリア人が作る、ヨーロッパから見たアメトラ」といったところでしょうか。
例えばこの手のブランドだと、エンジニア〇ガーメンツを筆頭に沢山あると思うんですよ。
でもファーストパターンの所謂「おとしどころ」というのが、個人的には完璧なんです。
この落しどころを言葉で説明するのは難しいんですけど。料理の味付けみたいにね。
なのでこの良さを知ってもらうには、着てみる他に方法はありません。
というわけで、着てみようと思ってもらえるようなブログを書いていきたいと思います。
それでは詳しく見ていきましょう。
リスタート1作目のジャケットは、HORLOGER(ホロジー)という名前がついたジャケット。
HORLOGERはフランス語で、日本語にすると「時計屋」「時計職人」となります。
クリスティアーノが、時計職人を写した古い写真を見つけ、そこから発想を広げて作られたジャケットになります。
そのジャケットのデザインも、時計のようにシンプルながらもヒネリが利いたディテールが満載。
例えば今回の前合わせは、、、
なんと「4つボタン段返り」!?!?!?これは珍しいですね~!
普通は3つボタン段返りですが、段返りの歴史を辿ればミリタリーテイストでもあり、
かつ段返りという仕様には、やはりアイビールックとは切っても切れない関係でもあり。
いずれにせよ、ファーストパターンが得意とするデザインであることには変わりないわけです。
でも個人的には、ボタン全留めも好きですね~!
襟裏が共生地なので、これもアリだと僕は思います!
ちなみに袖ボタンがなぜ1つなのか気になりませんか?
これ実は、あのロメオジリに対するオマージュなんです。
懐かしいですね~、ジリ。
おそらくイタリア人にとっては、ロメオジリはもうちょっとファッション界で評価が高まってもいいんじゃないか?と思っているはず。
なのでファーストパターンのジャケットでは、以前から袖一つボタンを多用しております。もちろん本切羽で。
ちなみにボタンの素材は「ガラライト」というもの。
プラスチックなのですが、材料がなんと牛乳から抽出したたんぱく質(カゼイン)で作られており、ミルクボタンやラクトボタンとも言われています。
このカゼイン樹脂を固めるやり方は1920年以降に広まったもので、現在では廃れてしまっているそうです。
現在ではチェコにガラライトボタンを作る大手があるようですが、旧共産圏ならではといったところでしょうか?
ですがクリスティアーノは、ガラライトボタンを作る工場をイタリア国内で見つけ、使用しています。
プラスチックながら高級感のある風合いを、是非ともご覧いただきたいです!
そしてまた、このチェンジポケットも気になりますよね?
チェンジポケットとは、右腰ポケットの上、腰ポケットに平行し、腰ポケットの3分の2くらいの大きさで配置されるポケットです。
このチェンジポケット、由来は諸説ありまして、Change=両替=小銭のためのポケットなんて説がありますが、僕は懐疑的です。
海外ではチケットポケットと呼ばれ、チケット=切符を示すこと、またイギリスのスーツによく見られることは、
鉄道発祥の地・イギリスらしいディテールと考えることもでき、チケットポケットがしっくりくるな、と。
それはさておき、このチェンジポケットあらためチケットポケットがなぜスラント(斜め)しているのかというと、
小銭や切符を入れるわけではなく、時計技師がドライバーやボールペンなどの道具を入れるためのポケットとしてのデザイン。
いわばツールポケット。
そして胸ポケットも独特の形状をしています。
妙に縦長で、さらにポケット下部が丸まっているんです。
これ、時計職人だけに懐中時計の収まりが良いようにとデザインされています。
なので、段返りにしているのも、ボタンホールに懐中時計のフックを引っかけるためなのかな?とも思ったり。
そうなるとボタン全留めという着こなしは正解ではないのですが、
僕自身が着る服に正解は求めてないので勝手にさせていただきます。
というわけで着てみました。
慎重178㎝ 体重85㎏ 胸囲及びウエスト1mくらいの私で、XLを着用しています。
袖が1インチほど長いのもファーストパターンらしいところ。ここは狙ってこのような長さになっています。
クリスティアーノがウディ・アレンが好きで、アレンのようなちょっとルーズ感が出るようになっています。
そして全留め。
より職人感が出るんで、やっぱ好きだな~~!
そうそう、時計職人で思いだしたんですが、アンティークウォッチのイベントを6月頃に開催できたらと思ってます!
時計を買おうと思っている方は、今から準備しといてくださいね!
それではまた。お店で会いましょう。