diaries blog | AUBERGE(オーベルジュ) | Ellis

※11/28(木)は、休店日です。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※LOUNGE ACTオーダー分の入荷は、パンツ(11月)・ジャケット(12月)・コート(1月)の予定で進行中です。

※アンティークウォッチをお買い上げいただいたお客様へ。現在急ピッチで(でも丁寧に)OHを仕上げてもらってます。もうしばらくお待ちください。

※12/6(金)~12/9(月)、TOHNAIのPOP UP STORE2回目の開催が決まりました!さらに12/8(日)はデザイナー在店します!

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「進化の日」だそうです。

というわけで、LOUNGE ACTのオーダー会が無事閉幕致しました。

期間中にご来店いただいた皆様、誠にありがとうございます。

新作をチェックしていただいた方も、決め打ちでいらっしゃった方も、オーダー会期間中にうっかり来てしまい想定外のオーダーをされた方も、

お楽しみいただけたようで何よりでございます。

LOUNGE ACTのオーダー会に関して回を重ねて思うことは、やればやるほど難易度が上がるというのが、他のブランドと決定的に違うことです。

通常であれば、やればやるほど私もオーダー会の進め方&ブランドの理解が深まっていくので、やりやすくなるはずなんです。

しかしながら、LOUNGE ACTに関してはデザイナーさんが直接縫っている=意思疎通が密であるため、こだわろうと思うとどこまでもこだわれてしまうことにあります。

今回のオーダー会では、私の想像の上をいくご相談が多く、それが刺激にもなり私自身が一番楽しませていただいたと思います。

やっぱり「無茶ぶり」ってのは、可能性を広げていくチャンスなんだよなと改めて思った次第。

そしてオーダー会が終わったら、今度はDIARIESの店頭に並ぶ2025年春夏のラインナップを決めていきます。

DIARIES別注の商品も考えておりますので、そちらも合わせてご期待ください。

改めまして、心より御礼申し上げます。

 

 

そして突然ですがお知らせです!

舌の根も乾かぬ内に恐縮ですが、今度はTOHNAIのPOP UP STOREのお知らせです!

12/6~9の期間、TOHNAIのPOP UP STOREを開催致します。

こちらも新進気鋭のブランドながらも圧倒的な実力を持ち、着実にファンを広げているブランドです。

実は今回もブランド側からお声がけいただき、開催するに至りました。

というのも、DIARIESでの前回のポップアップが面白かったというのです。

それはお客様の質。DIARIESのお客様が、製品にかける思いや背景に興味を持ってくれるのが、どうやら嬉しかった様子。

その為12/8(日)は、デザイナーの藤内氏も店頭に立って接客をしてくれます。

ぜひともまた賑やかしにご来店いただけると幸いです。

もちろん最近TOHNAIを知った方も、過去の作品等も並べてお待ちしておりますので、是非ともご来店ください。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】AUBERGE(オーベルジュ)

【アイテム】Ellis

【価格】¥103,400‐

【コメント】

さ~てそろそろコートもご紹介してかないといけない時期になりましたね!

といっても今年セレクトしたコートは、メンズはたったの3型だけ。

なぜなら暖冬だと思ったから、そして去年セレクトしたアウターも残っているから、さらには茨城のような車社会ってコート系が売れないんですよ。

厳密に言うと、着丈の長い服が売れない。なぜかって?車の運転に邪魔になるからですね。

だけど、そうは分かっていても、服好きはコート好きなんです。多分。

なので厳選に厳選を重ねて、これだけはどうしてもセレクトしたい!と思ったやつだけ入荷させてます。

 

それを踏まえてご覧いただきたいのが、このオーベルジュのダッフルコート。

え?これがダッフルと思いません?

トグルボタンは付いてるけど斜めだし!フードも襟もついてないし!

でもね、ゴリゴリのヴィンテージ好きにはたまらないディテールなんです。

 

それはこれが元ネタだから。

こちらは1950年代のROYAL NAVYのスモックです。激レアさんですね!

これが何かっていうと、海軍所属の航空消防隊の服なんです。

ご覧の通りネックの斜めトグルが特徴で、服好きはみんな好きになるディテールだと思います。

かく言う私も、これを買い付けたのは5,6年前だと思うのですが、店頭に出していませんので。

着れないので私物ではないんですけど、マイサイズでも多分着ないです。笑

多分いつかこうやって、サンプルとして紹介する日がくると思ってたので、取っておきました。まさにとっておき!

ほとんど見かけることがないので、ディテールを詳しく見れるだけでもすごいことになります。

例えばこのぴょろ~んと伸びたヒモあるじゃないですか?

これは股を通して固定するんですよ。

なぜかって言うと、実は同素材のパンツもあって、セットアップで作られていたんですね。

そして先ほど「消防隊」の服と書いたのですが、つまりこれは防火服(耐火服?)ってことなんです。

50年代ということを考えると、まだ化学繊維の難燃性素材が出る前ですよね。例えばアメリカ軍のNOMEXなども60年代以降なので。

なので天然素材で、どうにか火に耐える服を作らねばならないということで作られたのが、この服というわけ。

それが実際どんな素材かというと、ダッフルコートのような素材なのです。

なのでみんなが想像するダッフルコート以外のダッフルを探すとしたら、このイギリス軍のアイテムに行きつくというわけです。

 

そのエッセンスと取り入れたのが、オーベルジュのEllis。

さすがにこちらはプルオーバーではなく、ちゃんと前開きにしてますね!ちゃんと着れる服ですね!

そしてオーベルジュが料理すると、どのようになるか?やはり注目すべきは素材でした。

生地は、ジョシュアエリス等のイギリスで使用されてきた、ウールの二重織ヘリンボーン生地。

日本では昔から「本パイル」と呼ばれて作られてきたものが、現在、本パイル生地を量産できるのは、1軒のみとなってしまいました。

その加工場にAUBERGE別注でスーパー140sの糸を用い、古くから続くやり方で作られた生地は独特のヌメリ感を持ちます。

さらに表は黒、裏はオリーブの糸を用いた二重織組織のため、見た目はブラックながらヘリンボーンの綾目の奥にオリーブが覗くという、非常に深みのある風合いとなっています。

個人的には、腰のパッチポケットの断ち切り部分にグッと来ますね~!

 

というわけで着てみました。

Pants/1ST PAT-RN

Shoes/Joseph Malinge

これがまた非常に軽くて暖かい!!!!!

ダッフルってこんな軽かったっけ?って思います。それは本パイルだからなんでしょうけどね。

デザインの肝は、斜めのトグルボタンだけはありません。

コートなのにスタンドカラーというのも新鮮です。

ちなみにこのスタンドカラーは奇をてらったものではなく、実はオリジナルに忠実なんですよ。

ファイアファイター(消防士)スモックなので、おそらくヘルメットかなんかをかぶりやすくするためかと?

かぶりやすいと言ったら語弊があるな。衿が付いていると、ヘルメットが浮いちゃうでしょ?

そうするとそこから火が入ってきて顔が焼けちゃうからね。焼けなくても、熱風を吸って呼吸器官をヤケドしても、窒息してしまうので。

そう仮定すると、スタンドカラーが最適解となるんです。

そんなストーリー。

またこの襟裏には、超高級なカシミア100%生地が貼ってあります。

このカシミヤ生地、昨年のビルピットのやつかな?すんごい生地です。

その生地は、比翼ボタンのところにもあしらわれています。

ホントにこのカシミヤがとんでもない肌触りなので、ボタンを開け閉めするだけで幸せになる幸せコート!!!

裏返すと見える、ポケットの縫製を補強したヘリンボーンテープも、イギリスのワークウェアらしさがあって素敵。

正直ダッフルコートの裾を絞るなんてことはしないので、ドローコードなんていらないと思う。

だけどこれもオリジナルの仕様を見れば、なるほどなとご理解いただけるはずです。

袖口も筒袖ではなくカフスにしたのも、同様の理由から。

というわけで、洋服のことが分かって服がとっても好きになるDIARIESでした。

店頭でなら、例のオリジナルと見比べながら買い物ができますよ!ある意味贅沢だと思うんだけど、どうでしょう?

お店はすっっっっっっごいヒマなので、是非ともご来店ください!!!!!(切実)

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。