※3/7(木)・3/13(水)・3/14(木)・3/21(木)・3/28(木)は、休店日とさせていただきます。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
※6月にOLD TOWNのオーダー会、7月にアンティークウォッチフェアがあります!
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「ひな祭り」だそうです。
雛飾りで遊んでて、妹をいつも泣かせてました。ごめんな。
でもなぜか俺、田舎の家の長男なのに、鯉のぼりも兜も見たことないんだよ。何でかな?
それはさておき、しれ~っと告知させていただいておりますが、
既に6月にOLD TOWNのオーダー会を、7月にアンティークウォッチフェアが開催されることが決まりました。
早め早めに動くって大事ね。
皆様、諸々の準備をお願いします。
最近のイベントでは、必ず1回はGoogle Meet(ZOOMより使いやすい)でお客様対応をしているので、遠方のお客様もよろしくお願いします。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Martin Faizey(マーティンフェイジー)
【アイテム】1.25 Quick Release Belt
【価格】¥25,300-(税込)
【コメント】
今季も届きました。マーティンフェイジーのクリックリリースバックルベルト。
略してQRBB(とは誰も言いません。)
最近は、価格高騰や生産背景変更などの事情で、泣く泣く取扱いを断念せざるを得ないアイテムが増えている中、
diariesがオープン以来からずっと取り扱っている数少ないアイテム。
定番すぎる定番とはいうものの、いつまでも あると思うな 定と番。
というわけで、diariesのベルトといえばまずはここから!
ベーシック、スタンダード、オーセンティック、トラディショナル、、、
そんな言葉が思い浮かびそうなdiariesのセレクトですが、
その中でもオープン時からずっと取り扱っているブランドは、気が付けばこのMartin Faizeyだけとなってしまいました。
我々零細企業は、自然界で例えるなら小動物のようなもので、
生き残るために最も必要な能力は、強さよりも変化対応能力だったりします。
なので自分自身が絶えず変化し続けないといけません。
生き残るためには、変わり続けないといけません。
が、その中にありながらも変わらないものがあるって、なんかいいよね。
というわけで、前置きが長くなってしまい申し訳ございません。
イギリスの生粋のベルト職人・マーティンフェイジーさんの名を冠したブランド。
ご存じない方のために、まずはブランド紹介からどうぞ。
Martin Faizeyは、イギリス人の革職人。自らの名を冠したブランドは2011年秋冬から始まりました。
革職人として40年近いキャリアを持つ彼の代表的な作品が、
ヴィクトリア朝時代の消防隊員が使用していたバックルをデザインソースに使った「Quick Release Buckle Belt」。
クイックリリース=読んで字のごとく「素早く取り外し」できるベルト。
マーティン氏が「DAINES & HATHAWAY」(デインズ&ハザウェイ社)と共同制作し、世に送り出しました。
現在は、Martin氏がQuick Release Beltの全てを管理し、
英国ウォチェスター州の工房で、数名のスタッフと共に、オールハンドメイドにて制作しています。
というブランドなのですが、紹介文の中にもあるQuick Release Buckleをまずは知っておいてほしいですね。
ちなみに別名ファイヤーマンバックルベルト(Fireman Buckle Belt)とも呼ばれています。
ブランド説明にもある通り、もともとはヴィクトリア朝時代(1837~1901年)の消防隊員が使う備品の1つとのこと。
恐らく消防用ホースか何かの消防道具をまとめるために使われていたそうで、
普段はガッチリとホールドしつつも、緊急時には簡単に外せるようになっているのでしょう。
それをベルトに初めて応用したのがMartin氏だったというわけです。
何か緊急でベルトを外さないといけない時でもあったのでしょうか?(俺もよくお腹痛くなるし!)
ちなみにQuick(すぐに) Release(外せる)とはどういうことかというと、
ワンタッチでカチャっと外れて、バックルがパカっと開いて、
スパーンとベルトが外れる仕組みになっています。
これがクイック(=素早く)リリース(=解放)ベルト。
前回はブラックのみの入荷でしたが、いつの間にか在庫が減っていたのでブラウンも仕入れました。
ここ数年はレザーがブラウン×バックルはピューターという組み合わせでオーダーしてきましたが、
ブラウン×シルバーが欲しいという声が減ってきて、ブラウン×ブラスが欲しいという声が増えてきたので戻しました。
零細なので、全ての色を用意するわけにはいかないのでね。
そしてこちらが私物の20年物(左のみ)。
当時はMartin FaizeyではなくDaines&Hathawayでした。
さらに私のは、Daines&HathawayにネペンテスのNEEDLESが別注をしたもの。
なので、ニードルスのクイックリリースベルトになっています。
20年の蓄積は、主に体脂肪でした。
ゆえに、このように曲がってしまうというわけです。
誤解の無いよう言っておきますが、決して太ったから曲がったじゃありません。
使い続ければ、腰の曲線に合わせてみなさんの体になじんでいくんです。
人間の体は直線ではないんだなというのが分かりますね!
全くと言っていいほど手入れをせず10年目に気づいたひび割れ。
いやはやなんという耐久性か。
4,5年使い続けてもびくともしなくて、気にせず何の手入れもせずガンガン使っていたら、
気が付いたらこんな感じにガビガビになってしまいました。
もったいないことした。ちゃんとクリームを入れて保湿しておけばよかった!
でもね、こんなになってもまだ使用には問題ありません。ちぎれる予兆も無い。強すぎます!!!
それはやはり使用するブライドルレザーのクオリティも素晴らしいからでしょう!
レザーの質、デザイン、機能性、全てが完璧なバランスで成り立つ究極のベルトと思っています。
そのせいか、類似品はいたるところで見受けられます。
diariesでは、Daines&Hathaway時代に「クイックリリースバックルをベルトに落とし込む」ことを考えたMartin Faizey氏に敬意を表し、
Martin Faizeyのクイックリリースベルトをセレクトし続けています。
なので、マーティンさんがもし引退したらどうしよう?
そんな今までありえないと思ってたことも、可能性として考えないといけない時代になりました。
もしかしたら、長年取り扱ってきたクイックリリースの取り扱い自体を辞めるかもしれない。
どこまで自分が思うセレクトを続けていけるのか。
定番アイテムってのは、自分に問いかけてくるような、そんな強さがありますね。
それではまた。お店で会いましょう。