P.H.DESIGNS(PHデザイン)のDelta Hooded Jacket

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「E.T.の日」だそうです。

ペイペ~イ

話題のPayPay(ペイペイ)ですが、つくばのセレクトショップ・diariesでも取扱いを始めました!!!!!

2日前にやっと審査通ったばっかり!そして本日QRコードキットが届き準備完了!

でもまだ俺の心の準備ができてません!

ちゃんとお会計できるかな?今日から話題の20%OFFはヤバイです!

 

それにしてもこういう時の孫さんの戦術はえげつないですね。

ソフトバンクやヤフーBBを広める時のバラマキっぷりったら。

今回も100億円分バラまくよってのが魅力ですが、ヤフーBBの時は2000億円の赤字でしたからね。

100億なんてあっという間に回収できる算段なんでしょう。

私も、割とそういう波には乗るタイプ。でも、得するのはお店ではなくてお客様ですけどね。

 

ちなみに導入したきっかけはPayPayの営業さんの飛び込み営業でした。

ビシッとスーツを着こなして入ってこられると、私もリク〇ート時代を思い出して、つい話を聞いちゃいます。

ウチみたいなお店に入ってくるなんて、ホントただのドサ回り営業ですからね。

1年に1回あるかないかの「新規飛び込み一発受注」を決めた時の震えはたまらないのを知ってるので、

しっかり身だしなみを整えて、やる気が感じられると弱いです。

 

20%OFFなどの施策を飛び道具=空中戦とするなら、ドサ回り営業はまさに地上部隊。

どちらも使いこなすとは、、、まさに王騎(@キングダム)だな。ココココ・・・

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】P.H.DESIGNS(PHデザイン)

【アイテム】Delta Hooded Jacket

【価格】¥95,040-(税込)

【コメント】

暑い・・・・暑すぎる。

12月にして最高気温を記録した日。

なので今季当店で一番暖かいダウンジャケットをご紹介します。

こんな日に見たくないでしょ?

そう思うからこそ印象に残るはず。。。

逆張りってやつです!!!

そんな俺の思惑なんてどーでもいーです!!!

 

というわけで、6年ぶりに取り扱いを再開したPHDのダウンジャケット。

何でかっていうと、昨年(というか今年の2月か)の冬が強烈に寒かった覚えがあって。

あとはやっぱり自分で着てるからですかね。

買い付けの写真をアップするたびに、このダウンどこのですか?って聞かれるものですから。

そんなに言うなら、またやろうかな~と思って。

 

というわけで入荷してきたPHDのダウンジャケット。

初めてご覧になるお客様は、「diariesが選ぶんだから、また普通じゃないんでしょ?」というありがたい言葉をいただきます。

それではまずはブランド紹介からどうぞ。


PHD(Peter Huchinson Design)は、1998年の8月に設立されました。

以来、自分達が最高と思えるものだけを作ることを追求し続けています。

Peterは、もともとはイギリス国内屈指のアウトドアブランド「MOUNTAIN EQUIPMENT」の創始者の1人でした。

更にこだわったアウトドアウェアを作るために、新たな一歩を踏み出したのがこのPHDです。

PHDの製品は、マンチェスター郊外にある町・スタリーブリッジで作られており、

たった15人のスタッフで全工程をまかなうため、日本国内に流通する数も少ないです。

PHDは、ダウンの品質を数値化した「フィルパワー」という単位を、

世界で最初に打ち出したメーカーということでも知られています。

フィルパワーとは、羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示します。

「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表し

数値が大きいほど良質なダウンといえます。

ですので、ダウンの質にはこだわりを持つブランドと言えます。

また、その品質が認められ、英国公式登山隊や冬季オリンピック選手団の公式ユニフォームを提供するなど、

イギリスを代表するダウンジャケットでもあります。

また、ナイジェル・ケーボンなどもダウンジャケットの生産を委託しています。


というブランドですが、ポイントは2つ。

Fill Power(フィルパワー)と、Mountain Equipment(マウンテンイクイップメント)。

 

まずはFill Power(フィルパワー)に関して。

ここ10年くらいで、この「フィルパワー」という言葉も多くの方に浸透したようです。

「最低600は欲しいよな~」とか、「1000フィルパワー!?マジで?」とか。

その浸透率は、もはやドラゴンボールのスカウター、古くはキン肉マンの超人強度に匹敵します。知らんけど。

 

ダウンジャケットを扱うブランドが、とりあえずその魅力を説明するのに使うフィルパワーですが、

まさかこのPHDの創始者・ピーターハッチンソンが「フィルパワーという概念を作った」その人なんです。

もうね、これだけで説明は十分でしょう。

ダウンの品質にこだわったオリジネーター。

TENDER Co.のウイリアムがデニムマスター(またはジーンズマイスター)なら、

PHDのピーターはダウンマスター(またはダウンマイスター)と言えるでしょう。

そして奇しくも同じイギリス。

当然MADE IN ENGLANDにこだわってます。

 

次にMountain Equipment(マウンテンイクイップメント)に関して。

実は7,8年前に、当店でも取り扱いがあったマウンテン・イクイップメントをルーツに持ちます。

略してME(エムイー)は、1960年イングランド北部マンチェスター郊外のGlossapという町で、

ピーター・ハッチンソンとピート・クルーの二人の若手クライマーにより、

“”The Mountanieer””というクライミングショップが誕生したのが始まり。

MEもカリマーやバーグハウスやスナグパックなどと並び、英国でも5本の指に入るアウトドアメーカーに成長しました。

すごいと思うのは、ここまで大きくなったMEを飛び出し、また新しくブランドを立ち上げようとする姿勢。

ホントにいい年ぶっこいてんのによくやるよ、ピーターさん。

既得権益に胡坐をかかない、その姿勢に憧れます。

グラミッチのマイク・グラハムも、グラミッチを飛び出しロックスやストーンマスターを立ち上げたりしてますが、

山の人間には、そういうマイナースピリッツみたいなものが根付くんでしょうか?

山登りなんて、自分との闘いみたいなものですからね。

常に自分を見つめ続ける癖みたいなものがあるのかもしれません。

 

そんなわけで、英国公式登山隊や冬季オリンピック選手団の公式ユニフォームを提供するに至り、

英国を代表するアウトドアメーカーへと成長したわけです。

ちなみに、日本を代表するダウンジャケットは「水沢ダウン」ですかね。

個人的に、現時点で最高と思うダウンジャケットは、この「PHD」と「水沢ダウン」だと思います。

 

前置きはおしまい。

やっと商品をご覧いただけます!

メーカーのオフィシャルでは、PHDのデルタジャケットは700フィルパワーで、気温-15℃まで耐えられると書いてありました。

でもこの700フィルパワーもなめちゃいけない。

ピーター曰く、

アメリカとヨーロッパではフィルパワ一の表示方法が異なるため、

アメリカ基準の表示はイギリスを含むヨーロッパ圏基準より約10%程高く表示されてしまうということ・・・

どういうことか。

一般的な街着のダウンジャケットは600~650フィルパワーくらい。

ですが、ダウンジャケットやアメリカ圏のダウンの場合、

ヨーロッパの基準に合わせると550~600未満のフィルパワーまで下がってしまいます。

アウトドア業界では600以上のフィルパワーが良質なダウンとされているため、知らないで買うとちょっと悔しいかも。

まあ、街着なら暖かければそんなこと別にどうでもいいんですけど、山でのダウンって命に関わるものだからね。

 

あと一応フィルパワーについても分かりやすく説明しておきましょうかね。

Fill Powerとは、ダウンをつぶしてそれが膨らむ力。膨らむ=空気を内包する=fillするpower=フィルパワーというわけ。

動画にするとこんな感じ。

なんで膨らんだ方がいいかと言うと、ダウンってのは結局、外気温を遮断するのが目的なわけだから、

そりゃ厚けりゃ厚いほど良い。でも、厚くするために動きやすさが制限されては困ります。

なので、いかに少ない量でたくさん膨らんで空気を貯め込み、着用する人にバリヤーを作るか。

それを分かり易く数値化するため生まれたのがフィルパワーだと思います。

 

そして防寒性だけでなく、防水性にも優れた生地を使用し、止水ジッパー(ダブルジップ)を使用するなどこだわっています。

当然生地も防風性・防水性ともに優れたものとなっています。

シェルには「DICROS SORELA Ⅱ」という素材が使われています。

一本の樹に多くのツルが絡みつくような独特な構造の糸を高密度に織ることにより、

後加工に頼らず素材自体に強い撥水性と耐水性を持ち合わせています。

元々はスポーツ用に作られたハイテク素材をベースに、ファッションアイテム用に作り替えたものだとか。

おそらく縫製や接着をしやすくしているんだと思います。

 

ちなみにポケットまで止水ジップ。

ジッパーのお蔭で、買い付け時もセキュリティ面は少しはマシです。

またポケットの中に手を入れると、これまたすごく暖かいんです!

ポケットの中は、フリースの裏地。肌触りもいいですよ。

また袖口の中にはリブが隠されています。

これにより、冷たい空気の侵入を防ぐことができます。

 

また通常時はリブが見えないのも、デザイン的にGOOD。

リブが見えると、途端にアウトドアっぽい雰囲気が出てしまうので、街着として本当に優れています。

 

またデザインという部分では、無名な部分も気に入ってます。

こんなに良いブランドなのに、更にフィルパワーという単位を作った大きな功績すらあるのに、

ダウンジャケットが世の中にこんなに流行っているのに、

まっっっっっっっっっっっっっっっったく知られていないという、この絶望的な無名感!wwwww

ボブディランの歌詞を引用すれば、Like a complete unknown?

ライクアローリングストーンなダウンジャケットです!!!(言いたいだけ)

 

もう~~~個人的にたまんないやつですね!

まず街中でかぶらない。そして人に注目されない。高いと思われない。

ただ品質だけが良い。

完璧です。

 

ズッコケるところが1点。

フィルパワーに自信があるので、なぜかパッカブル用の袋がついてます。

でもなぜかこの袋だけめっちゃアウトドアしてるーーー!!!w

このヴィヴィッドな色が台無しにしてくれてます!

完璧です。

 

最後にタグのデザインも完璧。

この70年代のアウトドアブランドみたいなデザインのタグもそそります。

覚えて損はない、ピーターユッチンソン。あれ?ハッチンソン?

昔、CANNONDALEに乗ってる頃、タイヤはHUTCHINSONを履いていたのですが、

HUTCHINSONって書いて、当時「ユッチンソン」って言ってませんでした???

ユッチンソンのタイヤは、安くて耐久性もあって良かった思い出があります。黄色いラインがカッコよくてね。

メッセンジャーでおなじみT-Servで働いてた友達も、みんなユッチンソン履いてるよって言ってたんだけどな~。

 

というわけで、個人的に6年着てみた感想は。

保温性が全く変わりません。さすがです。

ただ、強いてあげるとすれば、毎年買い付けで重たいバックパックを背負っているので、

肩の部分だけダウンがつぶれちゃったかな?その分、肩が冷えるような気がします。

とはいうものの、服の中の熱って、当然暖かい空気だから上がっていくので、暖かい空気が肩に溜まります。

なので、そんな気にならないかな。お腹周りが冷えなければ問題ありません。

 

PHDの前は、20歳の時に買ったモンクレーを15年着たわけだけど、

こっちのダウンジャケットはどれくらい着るかな?まだまだ楽しめそうです。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。