ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「ニットの日」だそうです。
昨日の展示会では、新しいニットの取り扱いが決まりました。多分。
イギリスのニット業界も色々ありまして、それにともない当店のラインナップも見直しを図ろうと思います。
それでは本日も食で振り返る・・・と思いましたが、まさに食傷気味!?かと思うので、それっぽい写真をチラッと。
アムステルダムといえば、運河と自転車の街。
どこもかしこもこんな感じの景色です。
にしても木の自転車はすごいね!
ご覧の通り極太のカギでがっちりロックされてたので、それなりの価値があるもんだろうなというのが分かりますね!!!
それでは、本日も価値あるアイテムのご紹介です!
ドウゾ!
ルイスレザーです!垂涎てやつです!涎が垂れる~!
こちらも昨日紹介したGRENFELLと同じく、自らの手で買い付けてみたかったヤツ!!!
自分が着るならコレ!というやつを仕入れてきました!
ウチの店に革ジャンとかが並ばないので、たまにお客様にも聞かれます。
diariesだったら何をセレクトしますかって。
考えだけ聞かれるのはちょっと・・・なので多くは語りませんが、やはりルイスは外せません。
現行ものもいいのですが、俺の体型だとちょっと似合わないので、(ロックミュージシャンのように痩せてないとね・・・)
いつかヴィンテージで用意できればなと考えてました。
なので満を持しての入荷となります!!!
ですが!先日ルイスのタグをアップした時に、「もう買い付けてこないかも・・・」と書きました。
それがどういうことかと言いますと、、、
いえね、向こうで現物を手に取った時は、ちゃんと動作確認をしたんです。
それでね、日本に持ち帰って来た時にちょっと匂いがキツイな~と思いまして、
あと汚れもできるだけ落としてから店頭に並べたいな~という気持ちもあり、
いつものように洗濯機で洗ったんですよ。
(皆さんに驚かれるのですが、みんな普通にやってると思いますよ。革ジャン用の洗剤があるので。)
乾かしてオイルを塗りこんでいたら、何か(思い出ではない)がポロポロ落ちてくるんです。
何だろうと思ったらジッパーのコマ。ツメ。
ポロポロ落ちてくるのが涙に変わった瞬間でした。
もう嫌んなっちゃってね・・・せっかく見つけた良い状態のSUPER PHANTOMが・・・
これで予定より販売価格を3万下げました・・・
だからね、こんなことでいちいちショックを受けている自分が情けないし、
いくつものトラブルを自らの力で乗り越えることができる古着屋さんて、本当にすごいなと思ったんです。
それでね、もう自分にはヴィンテージのバイイングなんて向いてないなと。
やっぱりヴィンテージショップの猿真似でしかないんだなと痛感したわけです。
これでもね、洋服屋のキャリアのスタートは、下北沢にあったFOUR CORNERSという古着屋なんですけどね。
だからね、古着屋は大好きなんですよ。
だからこそもう、ヴィンテージを買い付けてきてドヤ顔するのやめます。お恥ずかしい。
B級セレクトショップのC級バイヤーでした。すいません。
ホントにもうこんな店で買い物してくれるお客様には、まるで頭が上がりません。
皆様には足を向けて寝られませんが、どこにお客様がいるか分からないので、どこを向いて寝ていいか分かりません!
立って寝るか。足がむくむから嫌だな・・・革靴が履けなくなる。
というわけで、当店で扱うのは最初で最後のルイスレザーかもしれないので、大事に売らせていただきますよ!
前置きは長くなりましたが、ルイスレザーの中では、割とオシャレ好きの方に人気があるスーパーファントムです。
やっぱり前合わせがシングルなのが着やすくて人気なんだと思います。
ちなみにどの辺がスーパーかというと、通常のファントムより着丈が長くなってます。それでスーパーファントム。
この左右対称の逆ハの字ポケットがアクセントになりますね。永久不滅のデザイン。
ジッパーはYKK。交換を期にCLIXに変えちゃいましょう!
胸のポールチェーンや袖のLジップは元気です!
次は裏地。
赤のキルティングで、まだまだ色も残ってますね~!本当に状態が良い!
なのになぜメインジップだけ・・・
内ポケットの引手も破損してました。ニットやスウェット着る時気を付けてね。
ジッパーごと外しちゃってもいいかもね。
(男らしい意味での)赤文字!で青羽根です。というわけで70年代前半のもの。すごい肉厚のレザーです。
サイズ表記はおそらく38。S~M程度です。
ちょっと面白かったのがここ。
このストラップなんですが、ファントムって普通この腰のストラップが後ろに回るもんだと思うのですが、
ライトニングのように前に巻いてあります。
パッと見違和感があって、なんでだろ~と思ったらこれでした。
偽物かと疑ったりもしましたが、他のディテールは全てルイスのそれなのと、
この肉厚の革質が本物偽物という疑いを吹き飛ばすクオリティだったので問題ないですね。
デザイン的にも、ストラップが前に回って来た方が好きかもしれません。
逆ハの字が薄れて嫌だという方もいらっしゃるかもしれませんが、
前身頃がすっきりしすぎると肩&肘パッドが目立っちゃいますからね。
このストラップが前に来て、見た目盛ってる感じが好きになりました。
次です。
こちらは廃盤というかレーシングスーツのため、モデル名さえ不明のルイスレザーです。
似ているモデルで例えるとすれば、MONZAといったところでしょうか。
実は一緒にパンツも見つかったのですが、もちろんこれとセットアップの、
さすがにレザーのレーサーパンツを履く人はいないだろうなというのと、重すぎたので置いてきました。
なので着丈が短いのはそのせいです。
ウエスト裏のジッパーは、パンツを繋ぎ合わせるためのもの。
さらにご覧の通り、珍しいのが裏地の色。
ライトブルーなんて見たことないです。
タグはこちらなので、
GENUINEではなくREALの方ということで、60年代後半から70年代前半といったところでしょうか。
サイズ表記は38ですが、やはり小さ目でUK36のS程度と思ってもらえればOK。
ちなみに胸にパッチは付きません。
おそらくレース用なので付きません。
ただ、このようにオーバルとスクエアのステッチ痕が残ってました。
ルイスのタグだけ取られちゃったのかな?と思ったんですが、
どちらの痕もルイスのタグとはサイズが違います。さらに歪んでます。
ワッペンとかそんなのを縫い付けてたんじゃないでしょうか?
こちらもまた偽物かどうかということになりますが、それ以外のディテールや革のクオリティを見て判断しました。
まあディテールと言っても、付け替えられてないCLIXジッパーが付いてるので大分安心したんですけど!
ボールチェーンもしっかり残ってます!
特にダメージらしいダメージは見当たりませんね。
と思ったら、袖口にちょっとだけ。。。
袖口はLジップでございます。
そして最後!!!
とりあえず一つの山ですね。BRONXのしかもTWIN TRACKモデル。
こちらも70年代頃のタグ。
最も勢いに乗ってる頃ですかね?
勢いがつきすぎて、フロントジップが2本になっちゃいました!!!!!
こちらもCLIX!さらに引手も現存!引く手あまた!
なぜ2本あるかというとインナーの厚みでサイズを調整するためです!そのままですね!
このツイントラックブロンクスが誕生したのが1966年。
こちらもREAL HIDE表記ということを考えると、このモデルが誕生したばかりの時に作られたんだと思います!
にしても状態も完璧でございます!!!
ダメージをあげるとすれば、、、
バックルがハゲてるくらいなのですが、ベルトもバックルもしっかり残ってるのが嬉しい・・・
あとはピンズを付けていたであろう襟の部分に、針の痕がグサグサといくつか。こんなもんです。
それよりやっぱりこのダブルジップに目が行っちゃいますね!
このサイバー感がたまりません!!!唯一無二だわ~。
そして他に無いディテールといえば、
革ジャンのクセにマップポケットが付いているという親切仕様!!!
そりゃ20代の頃はルイスレザーといえばライトニングやサイクロンしか目に入りませんでしたが、
大人になった今は、このツイントラックブロンクスが一番好きかも!?
ちなみにサイズは40なのですが、いつものルイスよりなんか大きいような。
私で着られるかちょっと小さいか。日本人のL程度とお考えください。
番外編!
こちらはレディースのルイスレザーです!
でもナイロン!
年代は1980年代。そういわゆるルイスレザー低迷期のアイテムです!!!
デザインも思い切りベルスタッフやバブアーインターナショナルに引っ張られてますね!www
別にルイスレザーなんて興味ない!でもベルスタッフとかバブアーインターナショナルを着て人とかぶるのが嫌だという天邪鬼な方へ!
レディースなので、女性に気軽に羽織って欲しいです。
前合わせを気にしなければ、メンズのXSでもいけますね。
ちょっと袖の内側にダメージがあるので、ルイスとは思えない価格です。
マイサイズだったら間違いなく自分の物にしてますけどね!
そして先日ご紹介した(まだ売れていない)ELVISのホワイトジーンズに合わせますよ!
すげ~嘘くさいスティーブ・マックイーンを目指します!wwwww
あ~それにしても洋服って面白い!そして服なんてどうでもいい!
ルイスレザーというブランド1つとったって絶頂と低迷があるし、
どっちも買い付けちゃったのは俺にセンスが無いだけだと思うけど、
そもそも俺がセーターを忘れて空港で買ったユニ○ロのベストを来て、プラダの革ジャンを買い付けてるってのも珍妙な光景だし、
俺が世界観やコンセプトやスタイルを考えようが、所詮自分で作った服を売っているわけではないし、
そもそもC級バイヤーにそんなことでるわけないし、
結局はお客様に(値引き以外で)喜んでもらえればそれでいいや。
後はどうでもいいやと思えたバイイングトリップでした。
前述の初めて働いた古着屋で、言われたことを覚えています。
「ウチラみたいなお店はな、いつもお客様に商売させてもらってるんや。それを忘れたらアカンで。」(関西の方でした。)
この言葉は、私が仕事をしていく上での原点となっています。
さて、買い付けてきた商品も、あと2日で紹介が終わると思います。
ヴィンテージに興味が無いお客様には退屈かもしれませんが、もうしばらくお待ちください。
今季は春物の入荷もまだ少しなので、ゆっくり参りたいと思います。
それではまた。お店で会いましょう。