フランス・イギリス買い付けレポート③&商品紹介です。

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「ニットの日」だそうです。

ニットといえば、そろそろコムアーチの第一弾がとどきます。

春物スタートって感じですね!


それでは買い付けレポート③。

昨日はうっかり肉につられて、買い付け最終日からスタートしてしまいました!

今回は2週間と長いので、初日はのんびりスタート。

パリだけど、フツーにスタバです。

いやちょっと早起きしすぎて、展示会が始まるまで時間があったので、

ヴァンドーム広場の近くのスタバで時間つぶし。

だけど、このスタバ(オペラ近く)がフツーじゃない!!!

内装wwwww

なんとこのスタバ、元は貴族の邸宅だったところをそのまま使用したお店なんです。

本物すぎるアンティーク。

こんな荘厳な空間で飲むコーヒーはさぞかし美味いだろうと思いましたが、、、



思ってたより20倍くらい美味かったです!!!!!

こうやってブログで紹介しつつも、やはり肉眼で見ないと伝わらないよなと思いますが、

こういう細かい部分は、カメラのレンズを通して残しておいてよかったなと思います。



いや~もう、つい時間が過ぎるのを忘れてしまい、展示会に遅れ気味に到着。

ここからは仕事です。

英語が分からないだけで(致命的)、あとはいつもと同じような展示会。

ま、海外行ったって、そう簡単に良い物が見つかるわけないんですけど、

新品もヴィンテージも一緒だな~って思いますね。




じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

こちらは状態のいいコットンニット。

まだ日も昇らない朝の6時にマーケットで手に入れたやつ。

その時は「クシャナが着てそう!」と思ったのですが、後で調べてみたら全然違ったヤツです!www

クシャナぽいと思ったのは、このネックとウエストの絞りのせいかな・・・

いや~でも服としての作りもすばらしいです。

ウエストの絞りは、リブ編みのテンションだけで作ってるんですから。

レースの作りも素朴で良いんです!

胸元のリボン?ヒモ?が、レースの中を通ってネックをぐるっと1周してるんですよ。

意味分かります?俺も書いてて分かりません!

でも、着てみて実際にリボンを締めてみれば分かります!

生産効率を優先した現代の服とは全然違いますから!



次!

こちらも直感系!

生地感だけで選んだ奴です!

ヴィンテージならではのヤレ具合。たまりませんね~!

このアタリとか!

前身頃に浮き出た2つの四角い色落ち。

このスモック、なんと内ポケットが付いているんです。

それで表側にアタリとして浮き出てるんですね。

そして裏を見てさらにテンション上がったのが、こちらのタグ。

Le Glazik(ル・グラジック)でございます。

1928年のフランスの老舗ワークブランド。

今では日本企画で色々出ちゃってますが、本当は昔からある良いメーカーなんですよね。

ルグラジックでラッキーでした!やっぱり当時は良い生地使ってたんだなと思います!

内ポケットだと使いにくいので、裏返しで着ちゃってもいいかもね。

サイズはユニセックスです。メンズのXSくらい。


次!

またまた直感系!

さらに今度はVETRAのデッドストックでウレシーってなったやつ。

こちらも残念ながら純粋なフランスのブランドではなくなってしまいましたね・・・

このロゴが素朴でいいわ~。

そしてこの鮮やかなブルーなんですが、ずっと探してたんです。

彼に憧れて。

既にこの世を去ってしまいましたが、ニューヨークのカメラマン・ビルカニンガム。

アナ・ウィンターの、「彼に撮られるためにいるのよ」というセリフでは鳥肌が立ちましたね!

あのビルみたいに無邪気な笑顔で、時に厳しい目をして、こだわりを持って生き抜きたい。

そんな思いを込めてセレクトしたブルーのワークコートです。



なのですが、これがまた作りも素晴らしくて、見たこと無いディテールが!

背中のベルト。ピンチバックと言われるディテールはよくあります。

でもまさかボタンで取外しできるとは??

無駄に凝ったベルトがアホみたいで素敵です!



次!

こちらはレディースサイズのミリタリースウェット。

フランス軍のスタンプがカッコイイてだけです。

カッコイイ・・・



次!

これもヴィンテージ価値が無いけど面白いやつ!

黒いボディに赤のステッチのペインターパンツ。

攻撃的ですね!

スケールポケットまで鋭角で攻撃的!!!

こんな攻撃的なペインターパンツ見たことありません!w

あ、でもこれをセレクトする決め手は、

「あ、ECLAIRジッパーが付いてる。古そう。」と思ったからですけどね。。。

なんやかやでヴィンテージ価値を気にしてしまいます!www



次!

またまたヴィンテージ価値は無いですよ!多分!

でもタグを見ると割と古そう。MONY CROSS=モニクロです!

この○ニクロの黒いシャツ、すごいディテールですよ!

薄手のシャツでダブルブレステッド。

襟はオープンカラー

後から見ると衿が2つに分かれてます。

デザインソースにできるディテール。

もしオリジナルを作るとしたら、サンプルとして取っておきたいです。

ターンブルアンドアッサーみたいな3つボタンロングカフスですが、

斜めにカッティングされているのがカッコイイな~。

レディースのSくらいです。


次!

何度も言いますが、「ヴィンテージ価値で服を選びたくありません!」

これは新品をセレクトする時も同じ。

「売れる売れないで選ばない。」のと同じようなもんだと思ってます。

希少価値だけでその服の価値を決めたくはないんです。

それを象徴するアイテムがコチラ。

以前の持ち主が、ノーブランドのブルゾンにワッペンでカスタムしたもの。

ワッペン1つ1つを見ていくと、

ドイツで行われた大会のような?

それが1982年から1987年までのワッペンが付いています。

右腕には獲得した賞らしきものが。

国旗から、西ドイツ・スイス・オーストリア・チェコスロバキア(現チェコ)に

またがってWondertageが開催されたのがわかります。

そして左腕にはまた別の賞。

まさか、500キロ、1000キロを踏破したのでしょうか!?

そんな思いを巡らせつつ、たぶんワッペンを縫い付けた人は何も考えてないけど、

この配置、ものすげーカッコイイよ!!!!!

ラインが2本という、アディダスになり切れなかったナイロンブルゾン。

ワッペンをはがしてワッペンだけ売った方が売れそうだけど、そんな無粋なことはしたくない。

こういうものこそ、大事に着て行って欲しいと思うんです。





長くなりましたが、これにて買い付け第1便の紹介はおしまい。

ヴィンテージもそうでないものも、キレイなものもボロいものも。

みんな全て「魅力ある服」として、買い付けてきた、

いやセレクトショップとしてイギリスとフランスの街中から「セレクト」してきたつもりです。



海外買い付けは「服好きの情熱」から始まったかもしれませんが、

6年続けた結果、「お客様に服の楽しさをもっと深く・広く伝えたい」という思いに変わったと思います。

みなさんに楽しんでいただければ幸いです。




そして!第1便と書いたからには、第2便もありますよーーーーー!

今週中には届くと思います。多分。

中身は・・・・・ミリタリー・・・・・

お楽しみに!





それではまた。お店で会いましょう。