フランス・イギリス買い付けレポート⑩&Monica Johansson(モニカヨハンソン)|Bracelet

※2月25日(火)は、都合により18時閉店とさせていただきます。


ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「鉄道ストの日」だそうです。

それはもう懲り懲りです。

パリがあまりにも辛かったせいで、久々のロンドン滞在は最高でしたね!

というわけで1週間お世話になりまーす!アールズコート駅から!

いつものWorkersのクルーザーベストに、Moceanのベロシティーパンツに、

ROSSI BOOTSのエンデュラワークブーツにKarrimor sfのバックパック。

そして、やっとPHDのダウンに、現地の空気をたっぷり吸わせることができました。

おかえりーーー!

色んな国の服をセレクトしているので、その国で作られた服に、その国の空気を吸わせてやりたい。

きっとこいつもビックリするだろうな!

買い付けに行く時は、いつもそんなことを考えながら服を選んでます。

あ、選んでると言っても毎回同じ格好だったわ!!!w

にしても毎年毎年同じ服で、アパレルとして恥ずかしいですね!


でもな~、そもそもダイアリーズってオシャレじゃなくて物にフォーカスしちゃってるし、

そもそも俺自身がコーディネートが下手だから、

ベーシックな服を着ておけば誰でもカッコよくなるって考えだからね・・・。



なので雑誌に出るバイヤーみたいなファッショナブルさはないですが、

服に対する情熱はそれなりにあります!!!

それなりにファッションを楽しんでいきましょう!www

この日は早速ミリタリーのディーラーにアポ。

ロンドン近郊でディグった後は、特に予定もなかったのでこちらへ。

ま、有名なマーケットなのでパンクスを眺めつつほぼ観光ですね!

でも思わぬ出会いもありました。

それはこの方。

微妙な時間になっちゃったから、閉まりかけのカムデンの屋台を物色。

海外に出て1週間。そろそろアジアンな味が恋しくなってきたので、

こちらのインドネシア料理にしたところ。

インドネシアのおじさん「ニホンジン?イバラキスンデタヨ!」



え!?!?!?!?!?



俺らも茨城だよ!茨城のどこよ???

インドネシアのおじさん「オミタマ!オミタマ!」



ええええええ~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?

イギリスでインドネシアのおじさんから「小美玉」の言葉を聞く確率って!www



俺「隣街の石岡生まれだよ!」って言ったら、嬉しそうだったな~。

また食べに行こう。美味しかったし。

そしてこの日のご褒美はコチラ!

ジャケ買いビア!

ドイツのメタル味はしませんでした。



じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Monica Johansson(モニカヨハンソン)

【アイテム】Bracelet

【価格】¥17,600-(税込)

【コメント】

気が付いたらご紹介が2年ぶりになってました!

でもちゃんと毎年入荷してますからね!

俺が紹介サボってたのと、あと在庫が少ないのと、それなりに人気もあります・・・多分。

それではまずはアーティスト紹介からどうぞ。


スウェーデン北部で生まれ育ったモニカヨハンソンは、1980年からアクセサリーの製作を始めました。

トナカイを飼い、トナカイの肉を食べながら遊牧生活を送り、固有の文化を築いてきたサーミ(sapmi)族の血を受け継ぐ彼女が、

アクセサリーを作り始めたのは自然な事でした。

ラップランド(スカンジナビア半島北部)で生きるトナカイ遊牧民・サーミ族のドゥオッチ(伝統手工芸)の一つとして

彼女たちの手で作られるこのアクセサリーは、大自然との対話から生み出されています。

素材には、万能で捨てることのない資源であるトナカイの革や角、さらには腱までも使用しており、

これはサーミ族にとっての自然の恵み、または共に生きたトナカイに敬意を払うという事になります。

また、装飾として使用される光沢のある銀糸は、ピューター(錫)と4%のシルバー(ニッケルフリー)からできた合金の糸であり、

使い込むほどに輝きが増します。

かつてサーミ族は、ピューターをトナカイに荷を載せて、スカンジナビア半島から運搬していたという歴史から、

トナカイに次ぐ資源と考え使用されるようになりました。

さらにこの銀糸を使用して刺繍をする、装飾品を作るという歴史は、約1600年代から続くと伝えられています。

しかし1800年代に入ると、レスタディアンリバイバルによる信仰深い人は自分を飾り付けるべきではないという思想から、

一時は姿を消してしまいます。

しかし1900年代にから再びその価値が見直され、作られるようになりました。

モニカヨハンソンは、サーミ族の誇りであり、長い歴史を文化を育んだこのアクセサリーが消えないようにという想いから、

ブレスレット作りを始めました。

現在はスウェーデン北部のKlimpfjall(クリンプフィエル)という美しい自然に囲まれた小さな村にアトリエを構えています。

サーミ族の間では、幸福をもたらすお守りとして伝えられてきたトナカイの角を

留め具として使用したブレスレットを身に付けることは、サーミ族のシンボルとして伝え続けられています。


というブランド。



実際はブランドというか民俗物(またはトライバル、フォークロア)ですね。

なにげにdiariesって、民俗物が多いです。

インディアンジュエリー然りトゥアレグシルバー然り。

そしてこのサーミ族もそう。

それらを選ぶ理由は、これ見よがしに作られたアクセサリーではないから。

目立つためのアクセサリーではなく、その民族の生活とともに生まれたもの。

だから「民族物」ではなく「民俗物」と書いてます。



なのでそういったアイテムは、「シルバージュエリーなどに抵抗があるお客様」にも、

これなら付けてみてもいいかなと思わせてくれる何かがあるので、

初めての方にもオススメしているんです。



それでは詳しく見ていきましょう。

まずは気になるこの部分。

この銀糸の装飾ですね!

ブランド説明にもありましたが、もう一度詳しくk説明します。

「このアクセサリーの刺繍に使用されるピューター(錫=すず)素材の銀糸には、

96%の錫と4%のシルバー(ニッケルフリー)の合金とされています。

彼らにとって昔から錫は、金、銀に次ぐ高価な金属として扱われており、酸化しにくく耐変色性に強く、

金のように水を浄化する能力があると考えられています。

また耐抗菌作用という作用も持ち、金属アレルギーにもなりにくい素材です。

そして錫自体は非常に柔らかいことから、シルバーとの合金にすることで硬さを加え、

銀白色の美しい光沢を保たせ、輝きが続くように作られています。」

とありますが、錫ってそんなすごいんだ~!知りませんでしたー!

ちょっと盛ってる気もしないでもないですけどね!?

でも確かにキラキラしてキレイです。

さらにはこの見た目なのに、シルバーブレスではなくレザーブレスにカテゴライズできちゃうのが面白いと思います。

まあミックスなんですけど、付けた感じはレザーブレスのそれ。

というよりも、まさに金属アレルギーの人でも付けられるシルバーアクセと考えるのが良いでしょう!!!

表は金属糸ですが、肌に触れる部分はレザー。

そしてまたこのレザーのクオリティも素晴らしいんですよ!

というわけで、革の説明。

「トナカイの革は、柔らかい肌触りでなじみやすく、温かみを感じさせるのが特徴です。

柔軟性に優れていながら、油分を多く含みますので耐久性にも優れています。

ベジタブルタンニングによる皮本来のナチュラルな風合いが活かされており、

使い込むことでより光沢を増していきます。」

と、さすがに革の説明はありきたりですかね!

ネイティブアメリカンでも鹿革は使います。やはり使いやすいのかな~?

そしてこのボタンが良い!

「ボタンはトナカイの角を加工して作られています。

トナカイの角は、極寒の雪の中で餌を掘り起こす役割と果たすことから、

力強さ・権力の象徴とされています。」

とのこと。

ネイティブアメリカンでも鹿の角をボタンにしたりします。

がしかし、力強さの象徴は熊になりますね。ベアパウとか。

インディアンジュエリーで鹿モチーフってあまり見ないので、面白いです!

そしてサーミ族は、これら角や革や錫を、全ては大地から拝借したものと考え、

最後は土に還るようにという意味を込めています。



ちなみにですが、私はもうちょっと太いタイプを付けてます。

私のと同じタイプは残り1点のみで、¥28,600-となります。

トゥアレグシルバーと重ね付け。

シルバージュエリーと組み合わせても良いし、他のレザーブレスと組み合わせるのもあり。

主張しすぎず、上品な佇まい。

サーミ族のブレス。是非ともお試しください。





それではまた。お店で会いましょう。