フランス・イギリス買い付けレポート⑯&comm.arch.(コムアーチ)|Milan Rib Selvedge L/S & Hand Framed Cotton Linen Cardigan

予定は空けといてください。。。





ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「サバの日」だそうです。

フランスでよく言われる言葉の一つ。 ça va? (サヴァ)

Oui(ウィ)と自然と返すには、まだまだ修行が必要ですね。



というわけで、撃沈のブリックレーンから!

ロンドンって言ってもさ、以外とお店ってなくて、

買い付けできそうな古着屋なんて数件しかないんですよ実際。

んで、お店がまとまってあるのが、ここブリックレーンくらい。

以前はもう少しマシな買い付けできたのですが、マジで・・・無い。

あっても高杉。

こんなにも状況って変わるのか~と冷や汗かきますね。

古着のバイイングの経験は浅いので、こういう時に臨機応変に対応できず、

ただひたすら焦ってイラ立って気力も体力も消耗するばかりで、かなりキツイです。



あとやはり海外はトイレ問題。

基本的にお店でトイレ借りるなんてことはできないので、カフェに入るしかありません。

でもさ、何も頼まずにはいられないでしょ?

なのでドリンクだけでも頼むんですよ。

するとまた数時間後にはトイレに行きたくなるでしょ?

トイレ行きたくてカフェ入ってドリンク頼んでまたトイレに行くという無限ループ。

いつになったら尿意から解放されるのでしょうか!?

ちなみにここのカフェ。ALBIONというブリックレーンをちょっと抜けたとこにあるカフェ。

あのテレンス・コンランが手掛けただけに、細部までこだわりぬいたインテリア。

あ、俺の言う細部ってAesopってだけだから!素人感!www




じゃ、商品紹介です。

昨日1ST PAT-RNが届いて急いで出しました。おかげさまで好評です。

それにも増してご好評いただいているのがcomm.arch.なんですが、

早くもサイズが切れてきてしまったので、慌ててご紹介致します。

ドウゾ!

【ブランド】comm.arch.(コムアーチ)

【アイテム】Milan Rib Selvedge L/S

【価格】¥18,700-(税込)

【コメント】

こちらの9分袖カットソーは、昨年新登場した形。

もちろん当店にも入荷してたのですが、ブログ紹介前に完売しちゃったやつ。

今回も良い色なので、相変わらず人気です!



それではまずは気になる素材から。

こちらはおなじみ「ギザ綿」。

ギザ綿は世界3大綿に数えられる綿の一つ。

他の2つは知りません。

いや知ってる知ってる!

アメリカのスーピマ綿と、(中国産とされる)新疆綿です。

ちなみにギザはエジプトです。

そのギザ綿の中でも最上位とされるGIZA45を贅沢に使用し、

国内紡績で丁寧に作られている糸で編まれたコットンニット。



さらには編み方は「ミラノリブ」という種類になります。

ミラノリブとは、そのままミラノで生まれた編み方。

ざっくり言うと、伸縮性に富む「リブ編み」とハリが出る「天竺編み」を足して2で割ったような感じの生地。

適度な伸縮性と強度を合わせてもち、シルエットも直線的なやや肉厚の素材になります。

例えるなら「ゴムみたいなニット」???

それくらい弾力性に富み、張りがある生地になるんです。

さらにその生地を活かして、裾と袖口にはセルヴィッジ(耳)を持たせ、

薄く仕上げることで着心地が軽やかになっているのもポイントですね!

細かすぎて伝わらないので、まずは実物をご覧になって欲しいです!



そしてこちらも完売しそうなカーディガン。

【アイテム】Hand Framed Cotton Linen Cardigan

【価格】¥25,300-(税込)

【コメント】

こちらも昨年は紹介前に完売していたカーディガン。

素材はコットン×リネンで、暑くなってからでも着ることができます。

コムアーチが毎年夏に用いる素材・フレンチリネンにコットンを混紡したサマーニット。

リネンが持つ光沢とシャリ感に加え、コットンが持つドライタッチを合わせ持ち、

さらに強度が増しているため、自宅での洗濯も可能になっています。

また、昨年コムアーチのイベントにいらっしゃった方はご存じかと思いますが、

こちらのニットは、昨年のあの強大な台風で被災した東北のニット工場で作られたもの。

なんと!奇跡が起きました!!!!!

洪水の被害にあった工場ですが、コムアーチの製品を作る「手横編み機」は、

たまたま2階で難を逃れ、無事に作り続けられるようになったのです!!!



しかもコムアーチの男前なエピソードがありまして、

コムアーチから送っていた糸が水に浸かってしまったのですが、

ただただ工場が存続してくれることを考え、

コムアーチさんは工場さんに請求をせず、弁済をさせなかったんだそうです。

素晴らしいですね!

そういう人が作る服だからこそ着たいというのもあります。

単純に「コムアーチさんと、その服を作る工場に残って欲しい」でしょ!?

ついでにウチの店も残ればいいわけで・・・



そんな人生悲喜こもごもな思いが詰まったニットなのですが、

デザインもさりげなく詰まってます。

まず気づいてほしいのが、ボディとポケットの編地の違い。

ポケット部分だけ、生地が裏使いになってるんです。

それに気づくと、素材も裏使いになってるのが分かります。

そしてもう一つは襟。

ボディとリブをつなぐ減らし目もとてもキレイ。

そして編みのテンションでリブを表現し、ボディとリブの境目が分からないほど。

その製法のせいか、リブは首の後ろまで回らず、肩で止まります。

それでも着用には何の支障もきたしません。

なにげにポケットの付け方もヤバいんですけどね。

縫っているのではなく編んでる。

ニットでできることは全てやる。

それがコムアーチの矜恃。





それではまた。お店で会いましょう。