7CCR(セブンシーシーアール)の7182P Gillie Shoes


日時:5/19(土)~5/27(日)12:00~20:00

Brand Concept:KUON(クオン)は日本語の「久遠」、「遠い過去または未来」「永遠」に由来しています。

世界中に存在する古着や古布の持つ歴史や文化を取り入れながらも、

その枠に捉われず、時代が巡っても変わらない、

理屈抜きのシンプルなカッコよさを追求することをブランドの真髄としています。

新しいものは古くなるけれど

美しいものはいつまでも美しい

Designer:石橋真一郎(Shinichiro Ishibashi)

丸の内の老舗テーラーにて修行後、

パリコレクションブランドのパタンナーとして入社、

2014年独立し、フリーパタンナーとして数々のブランドを手がける。

2016S/SよりKUONのデザイナーに就任。

 

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「温度計の日」だそうです。

ちょっと先日、激熱な出来事が。

先日、私が初めて買った7CCRの靴のソールが、履きすぎて薄くなってきたのでソール交換することに。

気が付いたら、アウトソールの革が1㎜以下!?ミッドソールが減ったら修理が面倒なので、早めにお願いしようと思って。

で、私もファッション業界の端くれ。ちょっといたずらしてみようと思いまして、出来上がったのがコチラ!!!

分かります???

なんとシャークソールでオールソールしてしまいました!!!!!

もはや魔改造!でも結構満足してます。

お願いしたのは、おなじみSECOND FIDDLE(Click!)さんです。

さすが丁寧なお仕事してくれてます!

ビブラム(ヴァイブラム)のシャークソール。初めて履きましたけど、面白いですね~。

よかったら、当店でお買い上げいただいた方でご興味のある方は、お気軽にご相談下さいね~!

 

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】7CCR(セブンシーシーアール)

【アイテム】7182P Gillie Shoes

【価格】ブランドの意向により非公開(※お気軽にお問い合わせください。)

【コメント】

今季の7CCRは、先日ご紹介させていただいたダービーシューズと、こちらのギリーシューズの2型となります。

そして本日ご紹介するギリーは、夏に最適!サンダル並みに涼しいので、やっと履けるようになってきました!!!

もちろん私も既に手に入れておりますが、いろんな意味でパンチが利いてますよ!

 

それでは早速ですが、詳しく見ていきましょう。

まずは、この商品名のGillie(ギリー)とは何か?

当店でも初めて取り扱うギリーシューズ。

このギリーシューズという種類の靴は、イギリスが起源。

なのでトリッカーズでもありますし、diariesで取り扱っているQuilpでもギリーシューズはあります。

そしてそのギリーシューズの特徴なのですが、なんと!?舌=タン=ベロがありません!?!??

なので、履いてみるとこのように肌が露出するようになるんです。

レディースの靴にありそうですが、こう見えても実はイギリスには古くからある立派な紳士靴。

どれくらい古いかっていうと、なんでも古代ローマ時代。ざっくり2000年以上3000年未満ってことです!www

そこまで行くと、ソールに紐を通した原始的な靴のイメージになってしまいますが、

革靴としてのギリーシューズになってきたのは、150年前くらいだろうと思われます。

そしてそれは舞踏用の靴として重宝されました。

理由は、「タンが無いおかげで屈曲性が増し、汗も乾きやすくなるから」

これがギリーシューズの最大のポイントです!!!!!

なので夏に最適な革靴ということなんです。

 

さらに!ギリーシューズにおいては、ブローグ(穴飾り)も必須ディテールとなります。

これも本来は、革に穴を開けることで革が屈曲するようになり、湿気も逃げやすくするため。

 

 

そして今回は、たまたまパンチングレザーという素材があって、たまたま新作のギリーシューズというタン無しのモデルがあったので、

その型と素材を組み合わせてオーダーさせていただきました!!!!!

そして出来上がってきたのがこちらの靴というわけ。

さすが7CCRだけあって、ものすごくイタリアっぽい?洒落っ気満点の靴になっています。

しかし、先ほどのギリーシューズの説明にあったように、

実は自分の中ではものすごく伝統的なイギリス靴をイメージしてオーダーしました。

 

これが面白くて、伝統的で・・・イギリスで・・・といったすごい硬いコンセプトなのに、

出来上がってきた靴は、かなり自由で挑戦的なデザインに仕上がってて、

中身(コンセプト)と外見(デザイン)が天と地のように離れているんです!!!

全く正反対のものが、1つの物を媒介にしてつながっている。そんな不思議な靴なんだよな~と思うばかり。

 

まあホントは、「この革でこうデザインしたらかっこいいっしょ~!」って感じで、気楽にオーダーできたら、

一端のファッションバイヤーになれたらいいのにな~と思いますが、

こうやって難しく考えないと、自信がなくてオーダーできないんです・・・トホホ・・・

 

まあいずれにせよカッコイイ靴であることに違いはないのですが、実はもう一つ秘密があります。

それは素材。

素材はスエード。でもよく見ると、ものすごく目が細かくてベルベットのよう!

これまたすごい革を用意したのも、さすが7CCR!!!

今回のスエードは、ミラノにあるBrizziというタンナーらしく、

なんとこのスエードはジョンロブに供給されているものと同じ革なんだそうです!!!!!

あ~これもう完全にブリティッシュだわ~~~!

なので、イギリス物で合わせてみた。

Shirt/Hannes Roether (Shirts) ¥38,880-

Jacket/TENDER Co. (Double front butterfly jacket) ¥63,720-

Pants/TENDER Co. (Pyjama trousers) ¥42,120-

だからテンダーにも合うし、セットアップにも合うわ~!

いやでもパンチがあるデザインだけに(パンチングレザーだけに!色んな意味でパンチが利いてるってそういうこと!)、

足元だけ目立つように合わせるとカッコイイんです!

 

で、今度はイタリアっぽく。

T-shirt/Dead stock henly neck

Cardigan/SKIF (Cardy)

Pants/Frizzoli (easy pants)

そして暑くなってきたらショーツにも合わせられるでしょ!?

こんなにデザインが利いてて、こんなに合わせやすい靴もなかなかありません。

それは7CCRの靴全体に言えることなんですけど。

 

ホント7CCRの靴は、1人1足は持っておいた方がいいです。

 

最後にこれだけは書いておきますが、今回のパンチングレザーに関して。

実は、このパンチング作業は機械ではなく、実は1つ1つ穴が手作業で開けられているんです!!!

ジョンロブで使われているほどのレザーにパンチングするなんて、贅沢極まりない!

しかしこの作業が辛すぎて、もう二度とやりたくないとのこと。

なので、おそらく最初で最後のパンチングレザーになると思います。

是非ともこの機会にお求めください!

 

 

それではまた。お店で会いましょう。