ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「地方公務員法施行記念日」だそうです。
市役所で受付の人が臨時職員だと気にするタイプ。
まずは個人情報なので、しっかり守れてるかな?とか、
正規職員さんは協力的で働きやすいかな?とか、勝手に心配しちゃいます。
税金高くなってもいいから、公務員増やしてほしいですけどね。
何かあると公務員叩きみたいなのありますけど、
ウチの店のお客様で公務員の方は、激務の方が多くて心配ですよ。
というわけで、巴里から。
水曜夕方に着いて、木曜日は朝から晩まで買い付けしてたので、写真無し!
残ってたのはやはりメシの写真だけでした!
買い付け初日、初めてのパリ。そりゃ気持ちも逸るし、ペースも早まります。
お昼食べようと思っても、なんとなく機会を逃しちゃって夕方になっちゃうことありますよね?
もうちょっと我慢して晩御飯たらふく食べようと思っても、
やっぱり腹へってるとイライラするし、買い付けの判断に影響します。
そんな時はファラフェル。ビーガン料理のファラフェル。
海外行くと肉ばかりで、野菜を採る機会が少なくなるので、便利な食べ物。
もちろん美味いしね!
ヨーロッパはファラフェル屋さんて結構あるので、
初めて行く街はどこのファラフェルが美味いか気にするほど!
パリのファラフェルはここが美味いみたいよ?
LA’Sは2つあって、大きい方は混んでますけど、小さい方はすぐに入れます。
50mくらいしか離れてません。同じ通りにあります。
そうそう。野菜不足を解消するために、今回こんな仲間を連れていきました。
茨城名産「ほしいも」。
食物繊維の塊です。つまり便通がパーフェクト。パーフェクト便。
パリで食べる、いつものほしいもの味。
僕にとって新鮮みがないことが、成功の証だと思う。(byブルー〇トル)
フランスに持ち込む時に、税関で止められたらどうしようかと思いましたけどね!?
ドライポテト? ジスイスソウルフードインマイカントリー!?!?!?
やっぱり海外行くとトイレのタイミングが怖いですね。
急にお腹が痛くなったらどうしよう、、、
オナラが止まらなくなったらどうしよう、、、、、
そんな心配も、毎朝ドッサリ出してくれる仲間がいれば安心なんですよーーー!
なので、毎晩お酒飲めます。
フランス来たのでワインのみたい。
でもブリュードッグが200円ならそりゃ買うわな。
どこで飲んでも美味すぎるパンクIPA。(K川さんありがとうございます!)
あとジャケ買いしたボヘメビール?
どの辺がBIOなのか知らんけど、とにかく泡出すぎ!なにこれ???
まだバリウム飲んだ方がマシっていうくらい泡出るよ!コワイ!
と思ったビールです。(備忘録)
というわけで、2日目の晩飯は夕方にファラフェル食べちゃったのでこんなもん。
旅行じゃなく買い付けなので、基本節約です。
2種類のパスタとチーズと野菜と生ハム。
俺一人ならいいんですけど、これに付き合わされる妻が不憫です。
いつか豪遊できるように頑張ります!
じゃ、商品紹介です。
今日でヴィンテージ商品の紹介はひとまずおしまいです。
ドウゾ!
Herringbone Butcher Coat (dead stock from 1980’s)
こちらはデッドストックで見つけたコート。
恐らく素材がコットン×リネンなので、スプリングコートに最適だなと思い買い付けました。
色も黄色みがかったベージュで良いしね。
譲ってくれた人が「バチャー!バチャー!」と連呼するので、
何?怖い!フランス語でどういう意味なの?と思ったら、
私が毎年Yarmoの紹介で書いてるButcher=肉屋でした。
わざわざ英語で説明してくれてたんですね。
オヤジ、メルシー(=ありがとう)な。
これまで何回もブッチャーコートってお客様にしたり顔で説明してきたくせに、
いざ海外でブッチャーって言われても分からんもんですね。
いかに自分が今まで知ったかしてきたか痛感しました。ごめんなさい。
でもこれもまた本当に肉屋に使われてきたというのが分かったので、
使われ方も聞いてきました。
やはりダスターコートと一緒で、汚れてもいいように着るみたいです。
血や肉汁(と聞くと美味そうと思っちゃう)、塵や埃から身を守るためのコート。
汚れまくってボロボロになって、そしてまた修理されて着られるんだそうです。
そんなタフな服の素材は、コットン×リネンで厚みのあるヘリンボーン生地。
上半分が裏で、下半分が表。
このヘリンボーンの凹凸がすごいんです。
おそらくタテ糸がコットンで、ヨコ糸がリネンなんですよね。
それで糸の撚りを見たのですが、リネンの方の糸の撚りが結構甘い。
それで生地に立体感が生じているのかな~?って思ってます。
あと強く撚ったコットンの硬さと、撚りが甘いリネンの弾力性が合わさって、
ハードなワークウェアってだけではない、独特の質感を楽しめます。
着てみるとこんな感じ。
俺着てないけど!w(撮影協力:J君 サンクス!)
サイズはL~XL程度。
縮率が分からなかったので、完全なデッドストック状態から、
ワンウォッシュ&乾燥機40分かけたので、もう縮みはないと思います。
大き目のフードもカッコイイ!
雨の日も風の日もこれをかぶって、肉を担いで運んでたんだそうです。
ちなみにこのコートはボタンの形状から1980年代。
その頃までこんなコートが作業用として作られていたことの方が驚き。
譲ってくれたオヤジも、3,40年前までは見たんだけどな~と。
そして個人的に気に入っているディテールが、内ポケットの位置。
前立てにくっつけて、って、コレよくテンダーがやるやつ!!!
そういやテンダーにも、コットン×ウールのヘリンボーンがあったな・・・
というわけで、デザインの元ネタにも良さそうな服だと思います。
次です。
Belle Jardiniere(べル・ジャルディニエール)のシャツ。
フランスに行くならば、自らの手で買い付けたい!と思うアイテムがあります。
モールスキンジャケット、動物ボタンハンティングジャケットなどなど、
その中の1つがベルジャルディニエールの物。
パリの蚤の市で目にした時は、涙が出そうになりました。
もうコイツは俺が来るのを待っていた。そうとしか思えない時があるんです!
責任を持って連れて帰ります。
それにしても作りが素晴らしい。
これでワークウェアっていうんだから信じられません!
ちなみにべル・ジャルディニエールのアイテムが、なんでそんなに憧れかというと、
まずはその歴史ですかね。
べル・ジャルディニエールとは、パリに世界初の百貨店と言われています。
建物の着工が1824年。完成が1927年。
実に3年の月日を要し作られたのが、世界初のデパート・ベルジャルディニエールというわけ。
そしてベルジャルディニエールの功績がまたカッコイイんです!
当時はまだ階級社会で上流・中流・労働者とハッキリと別れていました。
しかし、このベルジャルディニエールの考えは、
中流階級と労働者階級が等しく同じ店で買い物ができるようにすることだったそうです。
なので、ベルジャルディニエールの服にはワークウェアもあるけど、
ただのワークウェアとは思えないクオリティの高さが窺えるんです。
と、個人的には思ってます。
まずはその歴史の古さは好きな部分で、さらに時代に風穴を開けた功績。
そりゃカッコイイわな!!!!!
謎のカッコイイ袖の切り返し!長袖なのに半袖みたい!
わけがわかりません!!!
カフスはシングルですが、カフスボタンが必要という難易度の高さ!
さすがべル・ジャルディニエール!!!!!!
縫製もこの通り!マチ付き巻き縫いシングルニードル!ヴィンテージの証!
バンドカラーではなく、当時は付け襟の時代。
ロッカーループらしきパーツも確認できます。
そして身幅たっぷりな上に、サイドプリーツが2本づつ。
ハイクオリティーワークウェアです!!!
最後にもう1回言っとく!ベル・ジャルジャルディニエーーール!
次です。
出ました!まさか出るとは思ってなかった、通称コルビュジェジャケット。
かのLe Corbusierが好んで着ていたレザージャケットになります。
1930年代ながら裏地もしっかり。
ヤバいわ!
問い合わせは不可でお願いします!
次です。
PALLADIUM (dead stock from 1990’s)
これもフランス行くなら・・・と思ってたやつ。
これだけ世の中で1990年代がフィーチャーされてるのに、
なぜパラディウムだけが取り残されているのか!?
あんまりじゃないか!
なので俺の手でよければ、ろうそくの炎のような小さな明かりだけど、
光を浴びせたかったブランドなんです。
高校生の頃履いてたんだよなあ。
と思ったら、年配のお客様からは80年代にも流行ってたよとのこと。
なので80年代から90年代にかけて、一瞬流行ったやつです。
今もあるブランドだけど、もちろん当時のMade in Franceにこだわって買い付けたところ、
3足だけ見つかりました!意外と少ない!
これこれ、このコマンドソールにキャンバスっていう、
ブーツとスニーカーを足して2で割った中途半端な感じがツボなんです!
ここにね、MADE IN FRANCEと書かれてないとね。
で、今回久々にパラディウム見て、やっぱり面白い靴だなと思ったんですが、
まさか今になって初めて見るパラディウムでした。
パラディウムといえば、フランス外人部隊に使用されていたというのが有名なのですが、
このネイビーと、売れてしまったブラウンは、まさかのミリタリー物!?!?!?
通常はコットンキャンバスなのですが、このネイビーはナイロンキャンバス!
バリスティックナイロンのような質感なんです!
そしてアンクルパッチもよく見ると、いつものパラディウムロゴではなく、
世界地図のようなデザイン???
こりゃすごいもの見つけちまったな。歴史に残る名作ですよ!多分。
いや~もう満足。
フランス→ベルギー→オランダと、ヨーロッパを北上して集めたヴィンテージは以上になります。
誰もが欲しいゴリゴリのヴィンテージから、マニアックなモード服や、
誰が欲しいのかよく分からないけど自分だけが興奮するウケる服とか、
diariesらしいThread and Thrum(玉石混交)な買い付けができたんじゃないかなと思ってます。
さて、明日はお休みをいただいて、朝から晩まで展示会巡りです。
金曜日からはいつも通りのセレクトした服をご紹介してまいりますので、
ドウゾお楽しみに!!!
それではまた。お店で会いましょう。