diaries blog | Gorsch the seamster(ゴーシュザシームスター)| Two Layers Front Linen Shirt

※4/28(水)は、休店日とさせていただきます。(4/29木曜日は営業です!!!)

※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。)

※コロナ対策実施中です。





ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「著作権デー」だそうです。

昨今、アパレル業界の著作権侵害ぶりといったらもう、目も当てられません!

最近だとコチラでしょうか?(著作権ではなく商標権ですけど。)

https://allyours.jp/blogs/journal/highkick-jeans-trademark

にしても、対応と選ぶ言葉がスマートすぎて憧れますね~!




じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】Gorsch the seamster(ゴーシュザシームスター)

【アイテム】Two Layers Front Linen Shirt

【価格】¥40,150-(税込)

【コメント】

またまた!新しい国内ブランドをご紹介させていただきます!

先日のLOUNGE ACTでも店内をザワつかせておりますが、このブランドも見ちゃうと、

明らかにお客様の情報処理が追い付いてないのが分かります!www

今のお客様のリアクションを見る限り、いい意味でお客様の期待を裏切れたんじゃないかな~と思ってます。



それでは初めての登場となりますので、まずはブランド説明からどうぞ!

ゴーシュという名のとある仕立屋見習いの物語。

ある日屋根裏で見つけた古びた足踏みミシンと仕立ての道具、そして3着のジャケット。

ゴーシュは、今は亡き祖父が仕立屋だったことを知る。

祖父の仕事姿を思い描き、それは憧れに変わり、そして同じ道を歩み始めた。

腕はまだまだ未熟だが、仕立技術の向上のみならず、様々な異国に移り住み、異文化に触れ、感じたままにゴーシュらしい物作りに励む。

故郷に想いを馳せ、いつの日かその地での物作りを通して、様々な国の人々に “Gorsch” を楽しんでもらいたい。

そんな事を想いながら、世界のどこか片隅で日々腕を磨いている。


というブランドです。



これもまた追加情報が必要ですね。

Gorsch the seamster(ゴーシュザシームスター)デザイナー・鈴木氏がデザイナーを目指すきっかけになったのは、アフリカはボリビアでのこと。

当時、外務省に勤める傍ら、赴任先のボリビアで地元のソーイングレディに服作りを教わったのが始まり。

その後、本格的に服作りを学ぶために外務省を退職し、FIT(ニューヨーク州立工科大学)へ入学した後、イギリスはセントマーチンに編入。

そのセントマーチンも1年ほどで中退しベルリンに移り、ベルリンで30年以上も続くオートクチュールアトリエ・

STUDIO ITOと、同じくベルリンのデザイナー・FRANK LEDERのアシスタントを務める。



というのがデザイナーさんの経歴です。

またフランクの影響を受けたということからどこか通じるものもあり、

アルティザンとワークウェアが融合したような雰囲気は、個人的に大好きなところです!

なので、当店のラインナップとは間違いなく親和性が高そうですね!!!

それでは詳しく見ていきましょう。


こちらは「2レイヤーフロント」という、ゴーシュが提案する形になります。

まるで重ね着をしているようでしょ?

このアイデアは、友人のアイルランド人のおじいさんから生まれたそうです。

友人の結婚式に呼ばれて行った際、そのおじいさんはベストを2着重ね着し、その上にジャケット羽織るという、

凡そファッションのセオリーを逸脱した着こなしながら、決して派手過ぎることなくその場に馴染んでいたそうです。

そのスタイリングに非常に感銘を受け、思いついたデザインが「Two Layers Front」。

ちなみにどうなっているかというと?


ベストのように見えるフラップ状の生地が縫い付けてあります。

非常に丁寧に縫製されているので、着用時の違和感は全くありません。

着て、見て、フフッと思わず笑みがこぼれてしまう服です。

今の時代にピッタリな服なんじゃないかな~?


また、この丸みのある独特の形をした襟も気になりませんか?


これはドイツの古い写真から着想を得ているそうです。

しかしこのデザインはあくまでも写真を見て想像したもの。

元からあったのか、そう見えたのか。

新鮮ですが昔からあったように思わせるのは、Gorschの技術とセンスがそうさせのでしょう。

縫製はフレンチシーム(袋縫い)ですっきりと。一本針の工業用ミシンで、丁寧に縫われています。

袖口も見たこと無い、ダブルプリーツとストラップというデザイン。

剣ボロもカフスも付けないワークシャツのような構造ですが、Gorschオリジナルのデザインです。



実はこの袖口の構造には余談がありまして、現在ゴーシュの服は全てデザイナー自身の手により縫われています。

そのため、カフなどを付けずに時間を短縮し、効率よくカッコイイ仕上げを考えて作られたのですが、

なんだかんだで時間がかかってしまい、時間短縮にはならかったといういわくつきのデザインです!www

生みの苦しみだけが残った魂のディテール!

是非とも2つのプリーツと差し込まれたストラップの丁寧な仕上げをご覧いただきたい!

ポケットが片方にしか付いてないってのも、ドイツのワークウェアにありそうで好きです。



というわけで着てみました。

Inner/LOUNGE ACT (Cotton linen silk plain shirt) ¥36,300-

Pants/Quilp (Sharrock) ¥25,300-

Shoes/Quilp by Tricker’s (Plain oxford) ¥106,700-

Mode et Artisanをコンセプトとするクイルプには間違いなく合いますね!

まずはモノトーンが合いそうだったので、よく見るとヒゲも2トーンになってます!!!オシャレ!

今季取り扱いを始めたばかりのブランド同士のコーディネートもヤバイくらいカッコイイです!

生地はリネン100%で、厚手のキャンバス織り。なので、シャツオンシャツでライトアウターのようにも着ていただけます。

バックヨークも袋縫い(コンストラクションヨーク)にダブルプリーツ!

身幅ゆったり目で着心地も楽ですね~!

ご覧の通り、身幅ゆったりめなので極太のパンツと合います。

当店ですと、TENDER Co.のジーンズとも合わせてみたい!!!

ちなみに気になるこのロゴ。これはチェロ(セロ)と靴です。



ゴーシュといえば、セロ弾きのゴーシュですよね?

セロ弾きのゴーシュといえば、宮沢賢治。

宮沢賢治の生まれは岩手県。そしてGorsch the seamsterデザイナーの生まれも岩手県。

またGorschは、フランス語(gauche)で不器用という意味があり、

セロ弾きのゴーシュも不器用ながらも一生懸命研鑽を繰り返して腕を上げていく、

そんなGorschに自身を重ねているのだと思います。



でも決してGauche=不器用ではなく、作りは一流。でも、生産効率はまだ不器用かな~?なんて。

是非ともゴーシュを、よろしくお願いいたします。





それではまた。お店で会いましょう。