diaries blog | RENDO(レンド)| Loafer 26w270H01

※8/13(木)・8/19(水)・8/20(木)・8/27(木)・8/28(金)・8/30(日)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)

※今後のイベント日程と納品予定は以下。

1ST PAT-RNのオーダー会は、8月に開催すると思います。→開催できなくなりました!

今年の2月にオーダーいただいた1ST PAT-RNは、9~10月頃に届く予定です。

今年の7月にオーダーいただいたOLD TOWNは、11~12月頃に届く予定です。

今年の6月にオーダーいただいたLOUNGE ACTは、来年2月までに届く予定です。

次回のアンティークウォッチフェアは、2027年夏頃の予定です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「山の日」だそうです。

東京駅八重洲口よりほど近い、アーティゾン美術館で開催されているエットレ・ソットサス展よりお送りしておりますDIARIES でございます!

このあたりから段々と理解不能になっていきます。

ただこの2つは、先史時代の巨石構造物や仏教の仏舎利塔からイメージ作りが始まったということを知ると、

TENDER Co.やMIDDLE DISTANCEのデザインの方法論に近いものだと感じ、

DIARIES の服を通してアートを身近に感じることができるのは素晴らしいなと思うんです。

ここまで来ると理解しようとも思いませんけどね!笑

やっぱり岡本太郎なんだよな。

先ほどの派手な家具「カサブランカ」に追いやられ、所在なげに佇んでいる椅子。

なんかこうコムデギャルソンの川久保玲がデザインした椅子に通ずるものがありますね。

ソットサスがまだメンバーに名を連ねていた、初期アルキミア時代に作ったもの。

この時のアルキミア展のタイトルがまさかの「バウハウス」だっただけに、どことなく人をコケにしたようなデザインだと思います。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】RENDO(レンド)

【アイテム】Loafer 26w270H01

【価格】¥84,700‐

【コメント】

もうシーズンも終わろうとしてる、いや終わってる!?

2026年春夏、新しく取り扱うことになった靴ブランドをご紹介致します!

それはなんと日本のブランドから!

長い間インポートブランドをメインに取り扱ってきたDIARIES ですが、円安の影響によりさすがにそれも難しくなってきました。

だからというわけではないのですが、常に「DIARIESが日本のブランドで選ぶとしたら?」という視点は常に持ち続けてはいたんです。

本日ご紹介するRENDOも、10年くらい前から気になってたブランド。

日本のブランドで取り扱うとしたらRENDOだなと思っていたところ、まさかRENDOさんからご紹介をいただきました。

(ちなみにDIARIESをRENDOさんにすいせん推薦していただいたのは、根津のシトロン藤島さん!)

これはまさに渡りに船というわけで、取り扱いを始めさせていただきました。

 

それではまずはブランド説明からどうぞ。

RENDOは、東京・浅草にあるアトリエ兼ショップを拠点に活動するシューズブランドです。

革靴のパタンナーとしての経験を持つ吉見鉄平により、2013年に立ち上げられました。

企画は、アトリエ内でオリジナルの靴型を製作することから始まりました。

靴のフォルムやデザイン、フイッテングの両面において重要な意味を持つ靴型。

RENDOの靴は履き心地を一番に考慮し、日本人の足の特微を踏まえ、足形の採寸データをもとに何度も検証を繰り返しながら削り上げられた靴型がベースです。

靴の印象を決めるつま先は主張しすぎないバランスのとれた形状を持ち、流行に左右されない上品な足元を演出します。

またその靴型の背景を熟知する制作者が、自らのパタンナーとしての経験と技術をもとにクラシックな意匠を型紙に落としこむことで、

靴型の意図を損なうことなくより一貫性が保たれ、更に洗練されたラインを持つデザインを生み出しました。

RENDOの靴は、浅草の熟練した職人技を持つ工場に生産をお願いしています。

ブランド名の由来である「連動」をテーマに、自らが企画の段階から何度も工場に足を運び、円滑にものづくりができるよう職人のみなさんと話し合いを重ね、

試作と検証を繰り返すことで、よりイメージに近く高いクオリティーを持つ靴が出来上がりました。


というブランドです。

 

そうなんです、浅草のブランドなんですよね。

正直つくばから近いんです。だから欲しい人は浅草まで行っちゃえばいいので、別にDIARIESで取り扱う必要はないよなあと思ってたんです。

実際に「オーダーで革靴を作りたいんですけど」という方には、RENDO行った方がいいですよって言ってましたし。

 

そんなわけで取り扱いを始めることになり、実際にRENDO主宰の吉見さんにお会いし直接話を伺いながら製品を見てみると、

これはもうローファーを履かずにはいられませんでした!!!!!

 

なぜか!それが木型(RENDOでは靴型)がすごいから!!!!!

 

ブランド説明にも「日本人の足型を踏まえた木型」と書いてある通り、履いた時のフィットに感動したんです。

そしてそのフィットや履き心地を最も分かりやすく体感するにはローファーだ!と。

具体的には、「こんなカカトが浮かないローファーは初めてだ!」と感じたんです。

 

私も様々なローファーを履いてきて、カカトが浮いてしまうのはしょうがないと諦めていたんですよね。

なのでDIARIESでは、本格的なグッドイヤー製法のローファーをセレクトしたことは一度もありません。

グッドイヤーはソールの屈曲性が乏しいので、カカトが浮きやすいんです。

なのでQuoddyやAurlandskoenといった、モカシン由来の柔軟性がに富むローファーを履いてきました。

 

また本格的な革靴で言えば、万力固めなんて履き方もありますよね?

当然それもやってます!

US8・Eウィズの私が履くウェストンは、6H・Eウィズ。

正直オールデンよりは足型に合い、好きで履いてました。

ですが10年目にしてソールがこのようになってしまったのです。

溝が無いどころか?

バカっと割れてしまったのです!中のコルクやグッドイヤーのステッチまで見えるほどに!

しかも両足!

まあね~私ずっとサッカーやってきてて今はキックボクシングでしょ?

それなりに健康で平均より歩くスピードも速い上に、蹴り足も強いと思うんですよね。

なので相当な負荷がかかったのではないかと思うのですが、ソールが割れたのは初めてでした。

だからといってウェストンが悪いわけではありません。

上記の理由以外にも、靴の保管状況によりソールが硬くなってしまったのかもしれませんし。

でもやはり万力固めという履き方は、弊害なのではないか?というのが今のところの答えです。

 

そんな荒波を乗り越えて、やってきたのは浅草RENDO~

RENDOはブランドスタート当初、高いフィット感を誇るレースアップ(紐靴)モデルを中心に展開していました。

その後、ドレススタイルからカジュアルスタイルへの移行期に、顧客の「脱ぎ履きしやすい靴が欲しい」という声から初代ローファー「No.2701」が誕生。

さらにコロナ禍が明け、ローファー需要が再び急増したことを機に、「もう一度ローファーを見直してみよう」と全面的なアップデートを開始します。

それが今回の「26w270H01」。

まず行ったのは、木型の見直し。

旧ローファーでは高いフィット感を実現していた反面、お客様から「長時間の着用で甲が痛くなる」という声が寄せられていました。

そこでアップデートモデルのファーストサンプルでは、甲部分の高さを3mmアップ。

RENDOらしいシュッとした美しい見た目は維持しながらも、内部にほんのりとしたゆとりをもたせ、長時間の着用でもストレスのない快適性を獲得しました。

 

次に行ったのは、タンとバンドの位置調整です。

タンとサドルバンドの位置を、従来よりもやや下方(低め)に下げています。

裏から見ると分かりやすいかな?

サドルバンドの下まで空いていて、タンの屈曲性が増す=甲が高い人でもなじみやすいんです。

またそうすることで履き口が広がり、靴ベラがなくてもスッと足入れしやすい設計になりました。

さらに、旧モデルではバンドのステッチが「裏革(ライニング)まで貫通」して固定されていましたが、新仕様ではあえて貫通させていません。

甲に強いテンションがかかった際、革が持つ本来のストレッチ性がわずかに効くようになり、甲の圧迫感を劇的に軽減されています。

 

また、旧モデルはすっきりとした「テープ仕上げ」でした。

ホールド感が強いメリットがある反面、足の骨が出ている方や扁平足の方には、硬いテープが当たって痛みが出やすい傾向がありました。

これを「ビーディング(玉縁)仕様」へと変更。縁をふっくらと仕上げることで、足当たりが非常にソフトになり、履き始めから快適な歩行をサポートします。

この玉縁も非常に細くて、素晴らしい仕事です!

最後にモカの仕様変更(ラインの拡張と割縫い)を行いました。

U字のモカラインの幅を旧モデルよりもあえて少し広げています。

ラインを広げてカジュアルな汎用性をもたせつつ、シンプルで端正な縫い割りの美しさによって、全体が上品にまとまる絶妙な視覚バランスを整えています。

さらに、専用の道具を用いて職人が仕立てる「縫い割り(割縫い)モカ」を採用。

割縫いは、2枚の革の端を合わせ、革の厚みの「内側」だけを針と糸ですくいながら縫い合わせる非常に難しい技法です。

これがその割縫いだ!!!

そうして出来上がったRENDOのローファーは、極上のフィットでカカトも脱げにくいのが特長です。

標準的な日本人の足型は幅が広くてカカトが細く、ローファーとは実は相性が良くありません。

しかし上記の通りミリ単位で木型の調整を行い、日本人の足型に合うローファーを開発しました。

製法は堅牢なグッドイヤー。

さらにRENDOでは、木型の特徴である「小さな踵(かかと)」の立体感を出すため、

木型に革を通常よりも長く留め置き、革のクセを限界まで引き出します。

これにより、グッドイヤー製法の靴特有の「最初はソールが硬くて曲がりにくい」というデメリットがあっても、

絞り込まれたヒールカップが踵をガッチリとホールドするため、履き始めから踵抜けを起きにくくしているのです。

 

ソールの中(中物)はコルク。

このコルクも、練りコルクではなく板コルクを使用しています。

練りコルクほど沈み込み過ぎないため、購入時のサイズ合わせもしやすくなっています。

アウトソールはイタリアのレザーを使用したヒドゥンチャネル。

見事な出来です。

ただし、このレザーは馴染みは良いものの柔らかくて削れ易いので、気になる方はハーフラバー(+ヴィンテージスチール)がお勧め。

僕は少しなじませてからラバーを貼りますが。

 

アッパーに使用するレザーは、国産キップレザー。

浅草という靴づくりの聖地で培われた職人の知恵と、日本のタンナー(皮革なめし職人)の高度な技術が凝縮されています。

キップ(生後6ヶ月〜2年未満)はカーフに次ぐキメの細かさと美しさを持ちながら、革に適度な厚みと高い強度(耐久性)を兼ね備えています。

カーフに比べると、キズが付きにくいというメリットがあります。

日本のタンナー、特に姫路や東京・墨田などの職人が手がける国産キップは、世界でも高く評価されています。

海外の有名タンナーの革は柔らかさを重視する傾向がありますが、国産キップは芯のあるしっかりとしたコシを残してなめされています。

グッドイヤーウェルテッド製法で仕立てた際に、靴の立体的な美しいシルエット(特にRENDOの絞り込まれたヒールカップや甲のライン)が長年崩れません。

日本の気候や日本人の足型、そしてローファーという靴の構造によく合うという理由から、このレザーが用いられています。

以上がRENDOのローファーの説明です。

このローファー、ギチギチのタイトフィットにしなくても、不思議と脱げませんでした。

私も、甲高幅広のくせにカカトが細いという典型的な足型。

母指球に体重をかけるとボールジョイントで革が引っ張られ、カカトがクイっと付いてくる感覚があります。

つまり立っている状態では締め付け感はなく、歩き出すと革が足に吸い付いてくるのです。

この体験、是非とも皆様にも味わってほしいと思います。

 

 

 

それではまた、お店で会いましょう。