diaries blog | TENDER Co.(テンダー) | Type130 Tapered & Type132 Wide Straight -dip woad dye-

※10/11(水)・10/12(木)・10/19(木)・10/21(土)・10/22(日)・10/26(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※OLD TOWNをオーダーいただいているお客様へ。現在11月中旬ごろの納品となる予定です。

“MATERIAL GEEK” TOHNAI POP UP STORE

10/28(sat)&10/29(sun) 12:00~18:30

TOHNAI POP UP STORE開催のお知らせ。

この度DIARIESでは、TOHNAI POP UP STOREを開催させていただくことになりました。
デザイナーが在店して(29日のみ)のイベントは数年ぶりで、コロナ禍以降初。
そして今回のPOP UP STOREでは、過去の作品も含め約50点ほどのアイテムが並びます。
TOHNAIは、ブランド創設からまだ3シーズンしか経っていませんが、
素材への飽くなき追及や、それを最大限に活かすデザイン等、今後の可能性を感じるには十分な時間だったと思います。
MATERIAL GEEKの異名を持つ藤内さんのこだわりを、是非ともこの機会にご本人からお聞きください。


 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「トマトの日」だそうです。

今日の出勤中、、、

まだハチが飛んでるんだな~暖かいもんな~と思ったんですよ。

でもなんか様子がおかしいと思ったら。。。

え?胴体が半分無いんだけど!?!?!?ゾンビ蜂???

つくば終わったな

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Type130 Tapered & Type132 Wide Straight -dip woad dye-

【価格】¥71,500‐

【コメント】

なんと!半年ぶりに入荷してまいりました!!テンダーのウォード染め!!!

調べてみたらその前は1年半ぶり、その前は生産が止まっちゃって2,3年ぶりでした。

それが当初の予定の半年ぶりに入荷してきたということは?

そうです!ついに生産が落ち着いて安定供給されるようになったということです!!!!!

良かったー!

 

とはいうものの、ウォードは現在フランスで染められているので、ウォード染に限っては未だ不定期というのは変わりません。

イギリスのEU脱退とかも含め、国際的な情勢不安も関わってくるので。

なのである時に僕も無理して仕入れておかないといけないんです。

 

さらに、まだ詳しくは話せないのですが、ウイリアムがイギリスから他の国へ移住するつもりらしくて。

ということはですよ、新天地をベースにしたモノづくりを行った場合、これまでの定番アイテムは残るのか?

そういった心配(もちろん期待の方が大きいんだけど)もございます。

やっぱり価格的になかなか踏み切れないというのもよく分かるのですが、なるべく後悔はしてほしくないので、

今回は130と132の両方をご用意致しました。

それでは久々の登場なので、まずは染料の説明からどうぞ。改めまして、古の青の染料「WOAD(ウォード)」でございます。

テンダーのWoad染めは、今は殆ど行われていない古いインディゴの染め方を踏襲したもの。

ウイリアムはインディゴ染めの歴史を紐解いていくうちに、この染料に辿りつきました。

WOAD(日本語でホソバタイセイ)という天然の染料。

この染め方は、すでにイギリスからは姿を消しており、ヨーロッパでは南フランスに唯一残るのみ。

もともと天然のインディゴというものは色が染まりにくく、

1度ではなかなか染まらないため、このハンドディップは5~7回程繰り返されます。

実はこのホソバタイセイを使ったインディゴ染めは、石器時代から続く青色の染色方法。

フランス南西部は、天候に恵まれ暖かく、ホソバタイセイの栽培に適した土壌であることから根付いたものと考えられています。

さらにホソバタイセイは、フランス革命後に皇帝・ナポレオンボナパルトに国旗の色としても指定されました。

しかしヨーロッパの植民地から次第に安い綿が届くようになり、次第にウォードダイは姿を消していきます。

(※このアメリカから届く生地は、フランス・ニームに最初に届き、

それはserge de nimes(ニームのサージ素材)と呼ばれ、de nimes=denimの語源となりました。)

またイギリスでは、ホソバタイセイを染料にするために発酵させると、ものすごい悪臭が漂うため、

1900年代初頭に禁止されたほどの逸話を持っています。


というような染料なのですが、お客様に一言で説明する時は「古代インディゴ」と呼んでます。

古より伝わる青色の染めという意味で。

 

ただこの染めは非常に難しい技術を擁するらしく、昔は染めが安定しなくてね~。

なにせ天候・気温・湿度・気圧などなど、自然界の様々な要素に影響を受けますからね。

下が私物ので、上のやつが今回届いたもの。

私物の方は色落ちしたのではなく、最初からこんなもんでした。

なので、今回届いてるやつはかなり染めが濃くて上手なやつだと思います。

ちょっと接客するだけで、私の指も真っ青に!

触れる者皆青くする、恐るべきジーンズです!Paint it Blue!

このウォード染めは、合成インディゴの上に天然インディゴで後染めしているわけですが、

当時はそんなクレイジーなことする人、ウイリアム以外にいなかったと思うんです。

その圧倒的オリジナリティは、10年以上経った今でも健在です。

 

ちなみに色落ちに関しては、筆舌に尽くしがたいと申しますか、

Don’t think! Feel!!!(考えるな!感じろ!)という代物なので、ブログでの解説は割愛。

長く履いた者にしか分からないTENDER Co.のWOAD DYED DENIMを、是非ともお試しください。

 

 

それではまた。お店で会いましょう。