diaries blog | TENDER Co.(テンダー) | Type133R Bias Cut Trews exclusive for the 10th anniversary of diaries

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「ハッピーサンシャインデー」だそうです。

ちなみに月末金曜日なので、プレミアムハッピーサンシャインフライデー。

そんなことより東京駅八重洲口地下街のハッピーアワーの方が好きですけどね。



というわけで商品紹介です。

発売日を前にして、3日に1回くらいの問い合わせをいただいております。(微妙w)

それではご覧いただきましょう。

ドウゾ!

【ブランド】TENDER Co.(テンダー)

【アイテム】Type133R Bias Cut Trews exclusive for the 10th anniversary of diaries

※9月1日(日)発売です!



【価格】¥61,560-(税込)

【コメント】

コレじゃない感!?wwwwwww

テンダーの人気全盛のこのタイミングでやっちまいました!デニムじゃないやつ!

でもず~~~~~っと別注するタイミングを狙ってました。

なかなか大きな別注なので、10周年みたいな勢いがないとできませんからね!

というわけで、diariesはおかげさまで9月で10周年。

そして実はTENDER Co.もブランド創設から10周年。

おめでとう!ありがとう!

そんな思いを込めまして、10周年記念別注を作りました。

別注と言っても、diaries的要素はほとんど入っていません。

なぜなら10年たっても僕にはデザインする力はありませんでした!w

では今回の記念すべき別注は何かと言いますと、僕が初めて見たテンダーのコレクション。

雷が落ちたと言ってもいいぐらい、ショックを受けた服でした。

それはデニムではなくこの素材。

今どきブラウンダック生地でセットアップを作るブランドがあるのかと、

思わず吸い寄せられていきました。

ですが当時は東日本大震災の直後ということもあり、お店も先が見えず。

またdiariesもテンダーも無名であったことから、取り扱う勇気が起きませんでした。

しかし半年経っても忘れられず、頭に浮かぶのはテンダーという謎のブランドの真鍮ボタンの謎の顔ばかり。

とはいえいきなりこの生地から始めることはできず、

やはり日本人にとってなじみ深いデニム生地のジーンズから取り扱うことにし、

diariesでは細々とスタートしたのです。



その後、お陰様でテンダーというブランドはdiariesの顔になりました。

だからこそ、最初に見た時にオーダーしなかったことをずっと後悔しており、

10周年を機に別注で復刻しました。

この「133R Bias Cut Trews」は、Trewsという種類のパンツ。

Trewsが歴史に登場したのは17世紀。

それまでの男性が穿くズボンは、Britches(ブリーチズ)と呼ばれる半ズボンと

ロングソックスを組み合わせるものでした。

Trewsはスコットランドで発祥し、世界で最初の二股のフルレングスのズボンと考えられています。

つまり現代のTrousersの原型となるわけです。

トゥルーズとトラウザーズ。語感も近いですよね?

また生地はバイアス使いによりタテとヨコに生地が伸びるため、

立ったり座ったりが容易であり、さらに履きこむほどに、

お尻と膝が体に馴染んでいきます。

Trewsはアウトシーム(外側の縫い目)が無く、1枚の布が足を覆う構造となっています。

素材はイギリス製のアーティストキャンバス。

画家(アーティスト)が油絵を描くときに使うキャンバス布です。

時折ネップ(節)があるのはご愛敬。テンダーでは不良品とは認めません。

色はFlowepotといい、植木鉢から着想したテンダーならではのブラウンダック生地と言えるでしょう。

ブラウンダックというのは、例えばカーハートが使うような肉厚のあの生地です。

これぞワーク!って感じの生地ですね!

さらにピースダイによる反応染めを行っているため、

ウォッシュによる擦れなどがあり、独特の風合いを持っています。

ここで、「何か珍しい天然染めじゃないの?」と思う方もいるかもね?

でもテンダーというブランドが始まって、まだ1年経ってない頃のアイテムなので、

当時の天然染めといったら、まだWOADしかなかったんですよ。

みんなが期待するテンダーじゃなくてごめんね~!



クラシックなパンツなので、ポケットは右側のみ。

ちなみに商品名の133RのRとは、右ポケットだけを示すRightのRです。

ベルトループもなく、バックルバックとなっています。

ブラウンダックにバックルバックと片側右ポケットの組み合わせは、

リーバイス誕生の歴史を知っている人からすれば、たまらないはず。

詳しくは「リーバイス ヤコブデイビス」とかでググって欲しいですが、ざっと説明します。

リーバイスのジーンズ=リベット留めデニムパンツが誕生するきっかけは、

ベンデイビスの創業者・サイモンデイビスの父・ヤコブデイビスが、

ブラウンダック生地をリベット留めしたパンツを作ることから始まるんです!!!



これ面白いのが、リーバイスを疑うことから始まったテンダーのジーンズが、

回りまわってリーバイスの始祖となるリベット留めダックパンツを作るという、

もはやワークパンツの輪廻転生を感じるところ。深すぎて意味不明。



分かる人は一緒に「ドゥフフ・・・」って笑いながら穿きましょうね。w



というわけで履いてみました。

単体では派手なように見えますが、実はものすごく取り入れやすい色です。

フラワーポット。

インディゴやオリーブ色とメチャクチャ合いますね。

ブラウンダックを強調するなら、カーハートを着るようなワークスタイルで。

Trewsの背景を強調するなら、トラウザーズのようにドレッシーなジャケットを合わせるのも良いと思います。

あまりテーパードは効いてないですけど。

そして最後に、10周年らしいとこをご紹介!

現在ではなくなってしまったアンボーンデニムの袋が尽きます!

そして通常はサイズがスタンプされる部分に、10周年の「10」をスタンプ!!

でもこのままだとサイズが分からないので、、、

なんとウイリアムの直筆でモデル名とサイズが!!!

さらにはサインまで!?!?!?!?!?

ところで俺のサインも欲しい人います・・・?

いや答えなくていい。悲しい返答しかないから。

もちろん、どこにもdiariesの痕跡は残さないようにしたつもりです。

だって俺なにもしてないから!w

俺なりのデザイナーへのリスペクトです。





それではまた。お店で会いましょう。