FARFIELD(ファーフィールド)のMilitary Vest

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「香りの記念日」だそうです。

オイルの匂いてなんかいいなって思います。

特にこんな、昔ながらの工場。こうじょうじゃなくてこうばっていう所。

なんか大人の匂いがするんですよね。

昔はみんなコーヒーとタバコ吸ってたから、色んな匂いが入り混じってて。

昔の車の排気ガスすら良い匂いに思えます!

古い車(1981年)なので、オイル交換は3000㎞ごと。

これから寒くなるから、なかなかエンジン温まらなくて面倒だけど、その分愛着が増す奴です。

diariesの服もたいがいそうでしょ?www

関係ないけど、生まれて初めてエロ本みたのも、家の近くの車屋の工場の事務所でした。

秘密基地みたいで楽しかったな~。

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】FARFIELD(ファーフィールド)

【アイテム】Military Vest

【価格】¥17,064-(税込)

【コメント】

毎度おなじみイギリスのユニフォームメーカー、FARFIELD(ファーフィールド)でございます!

が!今季もなじみのフリースベストではありません!

昨年ご好評をいただいた、3種の素材をミックスした変なベスト。

どの辺が変なのかは後で説明するとして、

久々のご紹介なので、まずはブランド紹介からどうぞ。


FARFIELDは、1985年にセドバーグという田舎町にある、

150年以上前に使われていた古い織物工場を改装して設立されました。

設立当時はイギリス軍のトレーニングウェアを製作していたことからも、クオリティの高さがうかがえます。

現在は、ナショナル・トラスト(歴史的遺産や自然を保護するボランティア)のウェアや、

ガーデニング用エプロンやなどの特殊なジャケットを生産しています。

イギリス製ですが、コストパフォーマンスに非常に優れた製品を多く生み出しています。


というもの。

個人的にはイギリス軍で使われていたってことで、ピクピクと食指が動きます。

それだけでなく、ナショナルトラストのウェアというマニアックなアイテムを作っている背景も興味深く、

さらにファーフィールド自身がヴィクトリア朝時代(1800年代後半)の建物を使用していることから、

古き良き時代の物作りや雰囲気を大事にしているんだなーと感じます。

 

そんなメーカーから届いたのが、こちらのベスト。

表地は極厚のジャージー素材。

ジャージといっても殆どストレッチ性がなく、肉厚のボンディング素材のような感触です。

多少の雨も大丈夫そうだし防風性にもすぐれています。

実はこの生地、ファーフィールドが1980年代にイギリス軍にトレーニングウェアを納品していたのですが、

その時に使用していた生地だそうです。

デッドストックではなく、昔の資料を参考にして新しく作ったものになります。

約30年前の生地をそのまま復活させているので、今ほど技術が発達する前の、

薄くもなく軽くもなく武骨が生地がたまんないですね!

 

そして下の方に移ると、

ポケット部分はジャージー素材ではなくドリル素材。

いや、ドリルかどうかはよくわからないんだけど、綾織りなので勝手に。

綾織り=ツイルでいいんだけど、ドリルって言った方がイギリス軍っぽいな~と思って。

間違っててもあまり気にしないで!!!

 

そして素材よりも注目していただきたいのが、このハの字のジップポケット!

ハの字ジップポケットといえばマルジェラみたいと言いたくなりますが、そんなカッコイイものではございません。

実はこの形も、イギリス軍のジャケットが元ネタ。

1980~1990年代前半に、このポケットの形をしたフリースの長袖ジャケットがあるんです。グリーンの。

「イギリス軍 フリース」でググればすぐに出てきます。

昔から出回ってたし年代も新しいので、大してヴィンテージ価値もないのですが、

私は若い頃よく着てましたけどね。安かったので。今でも安いけど。

そういや昔好きだったな~と思い出しセレクトしてみました。

 

また、このベストの面白いところが、架空のイギリス軍ユニフォームを作っちゃったよってとこだと思います。

1980年代に使用してた生地と、1980年代にあった形を組み合わせて、

まるで昔からそこにあったようなたたずまいなのに、全く新しい服になってます。

昔の服をよく知る人ほど、「変だな~???」って思うかも!?

 

さらに個人的に好きなところが、貴重でもない古着を元ネタにしてるってとこ。

今じゃもう手に入らないヴィンテージを元にして、

現代の生地を使ってさらにクオリティを高めてリプロダクトするってのはよくあるでしょ?

でもこのベストは、今でも簡単にしかも安く手に入る古着をネタにして、

しかも誰も知らない名作でもなんでもない生地を使って、「完全なる迷作」を作っちゃったところ!wwwww

 

もうね、いつも言いますけど、これぞ「本気か冗談か分からない」スレスレのところだと思うんですよ。

もうちょっとみんなが欲しくなる「形×素材」の組み合わせがあったんじゃないの?

しかし、このターゲットが読めないユルさがたまんないですねー!

洋服なんて高尚なものにしたくない。所詮服という道具。と考える俺にはピッタリのアイテムです。

 

でもこれが着てみるとやたら機能的なんです!悔しいくらい!

風は通さないし、内側はボアフリースで保温性もあり。

生地も頑丈なので、自転車やアウトドアにもガシガシ使えると思います。

そして未だにイギリス製のままっていうのもテンションが上がるところ!!!!!

Tough Customerって強調しているところは泣けてきますね~!

 

 

それではまた。お店で会いましょう。