NEW ENGLAND SHIRT FAIR 開催中!!!
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「万年筆の日」だそうです。
先日お客様から万年筆の世界を聞き、こちらもファッションと同じように危ない世界だなと認識しました。
万年筆の書き味と筆跡は好きです。一応自分のサインなどは万年筆のペン先で書いてますよ。
サインといっても芸能人みたいなサインじゃないですよ!契約(借金とか保険とか借金とか)の時とか。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】Fileuse d’Arbor(フィルーズダルボー)
【アイテム】Brest
【価格】¥14,904-(税込)
【コメント】
今季も届いておりますよー!
大分こちらも定着した感がありますね。
入荷する前から入荷時期を聞いてくれるお客様がいたり、
店頭に並んでいるのをサクッと見つけてお買い上げいただくお客様もいらっしゃったり。
このブログのように、店頭でも一生懸命商品を説明するのも好きですが、
商品が入荷して、お客様がご来店され、私「これ入荷しました」お客様「ウム。これにしよう。」という
一切無駄のない流れも好きです。
いや、楽に売りたいという意味ではなく、例えるなら試合のような感覚ですかね。
柔道や剣道のように、服道とでも言えばいいでしょうか
私も売るプロなら、お客様も買うプロ。セレクトは真剣勝負だと思ってます。
真剣というからには、まさしく「研ぎ澄まされて」なければならないですね。
ちょっと話が逸れちゃいましたが、 では詳しく見ていきましょう。
久々の紹介なので、まずはブランド紹介から。
Fileuse d’Arvor(フィルーズダルボー)は、1927年にフランス北西部ブルターニュ地方の大西洋を望む港町
Quimper(カンペール)にて、Pierre BrestとMarie Brestにより設立されました。
およそ一世紀に渡り、Fileuse d’Arvor社は地元に根付いた経営を続け、今でもMade in Franceにこだわり続けています。
創業当初より幅広くマリンウェアを展開しており、中でもボートネックのマリンセーター「マリニエール(=バスクシャツ)」は、
同ブランドを象徴するアイテムです。
Cut&Sawn(丸編み)のバスクシャツは本場フランスでも様々なメーカーで展開されていますが、
「バスクシャツ」の名称は、その発祥の地であるスペイン・バスク地方手編みニットセーターが元となっている説があります。
そしてFileuse d’Arvorのコットンマリニエールは、ニットの手法を用い作られており、
よりオリジナルのバスクシャツに近いアイテムと言えるでしょう。
またマリニエールという名称は、フランスではブルトンシャツ(=ブルターニュ地方のマリンシャツ)と呼ばれることも多く、
ブルターニュ地区最古のマリニエールサプライヤーであるFileuse d’Arvorは、
フレンチマリンウェアのルーツを語る上で最重要ブランドの一つと言えます。
上質なコットンをたっぷりと使用し、丁寧に編み上げられたFileuse d’Arvorのマリニエールは、
丸編み機では再現できないニット特有の質感と優しい肌触りと耐久性を備えています。
中でも、Fileuse d’Arvorの製品の特長である、伸び止めと補強のために2重に縫製されたショルダーは
同社のオリジナルとして商標登録されており、他のメーカーではマネができない普遍的な縫製仕様となっています。
海外に生産拠点を移すブランドが多い中、実直にMade in Franceを守り続け、
フランス海軍のオフィシャルサプライヤーとしても活躍していた実績などもある
歴史と確かな技術に裏付けされたフレンチマリンワークブランドです。
裾口に付くワッペンは、海軍のユニフォームを支給していたフランス海軍の空母、
JEANNE D’ARC(ジャンヌダルク)号の旗章であり、オフィシャルサプライヤーとして正式に使用を受諾されています。
というブランド。
ブランド説明が長ければ長いほど興奮するという、本当にどうしようもない性癖性格です。
長文フェチ。
ドキドキするブランドに出会った時は、もうアドレナリン出まくりですが、
さすがに肝心の服を作りを気にしないとまずいので、見ていきましょうかね。
まずフィル―ズダルボーを知るために、最初に手に取ってほしいのがこのモデル。
創業者一族の名を冠した「BREST」。
ブランド説明にもあった通り、カットソーではなくニットなんです。ニットソーといったところ。
裾口もご覧になると分かるのですが、こちらは縫い代を取ってないんです。
なんていうか、まあ実際に見てもらえれば分かります。
裾口もリンキングしただけになっています。
だから着心地は、みなさんが「バスクシャツ」と呼ぶあの硬くてザラザラした生地とは正反対で、
しっとりサラサラでストレッチ性にも富み、非常に着心地が良いのです!
なので非常になじみがいいのがこのカットソーの特長。
次はボーダーカットソーの肝といっても過言ではないネック周り。
ネックのヘム幅(折り返しの縫い代)が湾曲しているので、クラシックさを感じます。
ボートネックの語源て、ネックがボートの形って言われているけど、
もしかしたらこのネックのステッチの形あればこそだったりして!?!?!?
さらに!ブランド説明でも気になる「商標登録された縫製仕様」が肩の部分。
前身頃と後身頃を重ねて生地をこの部分だけ2重にして縫製してるんです。
たったそれだけのことなんですけど、それを何十年も前からやり続けてたことに価値があるんだと思います。
「商標登録された縫製仕様」が、まさにこの部分なんです!
そしてボーダー柄は「肩抜き」。
いつからそう言われてたのかは知りません。肩の部分だけボーダーが無いから肩抜きなんです。
ま、ピカソが着てたってことで人気ですよね。
そして次に語れるウンチクがこちらのディテール。
これがなんと戦艦ジャンヌダルク号の旗章で、しかもオフィシャルで使用を許されています!
またジャンヌダルクって名前がズルい!
調べてみたら本当にありました!当たり前ですけど!
戦艦ジャンヌダルク発進!
カッコイーーー!
そして紋章もありました!
ホントだ!一緒だ!(ヘリコプターって書いてある気がするけど。まあいっか。)
とまあこのようにウンチク満載ですが、
その背景もさることながら個人的に見た目で好きな部分はこんなところだったりします。
最近のブランドは、シンプルでオシャレなタグが多い中、
こういう絵画的な刺繍をほどこした気合を感じるブランドタグってだけで評価!
羊は原料となるウールを表し、ヨットは漁師の夫が着るものという意味を表し、
そして手編みから始まったことを表現しているのかもしれません。
なんてストーリーに溢れたブランドなんでしょう!!!
既にXSとLは完売してしまいました。
普通のお店だとSとMが先に売れるんですが、ワケが分かりません。
それだけウチの店が、平均的な店じゃないってことは分かりますね。
本当に流れが読めなくて辛いので、もっとたくさんの人に来て欲しいです。
よろしくお願いします。
それではまた。お店で会いましょう。