KESTIN HARE (ケスティンエア)のKenmore Blazer

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「国立競技場落成記念日」だそうです。

先日国立競技場の近くを通って、初めて建設中の競技場を見ましたが、いや~すごい。

ファイナルファンタジーみたいでした。クレーンがいっぱい動いているところとか。

でもザハハディドの競技場だったら、まんまFFみたいな造形になってたところなので、

隈研吾さんの国立でよかったと思います。

そんな俺の意見なんてどうでもいいです。

 

というわけで、今の私は国立競技場より土浦ブーム!!!

昨日の休みを使ってまた行っちゃったよ!土浦!

なんと!?あの寂れ果てた(失礼!)土浦にアトレがオープンしました!

まさかあの東京にしか無い(時々神奈川ところにより柏)アトレが、いつの間にか常磐線を攻めてたなんて!?!?!?

しかもアトレの新業態のプレイアトレ!決してプレイコムデギャルソンのパクリではございません!!!

 

もちろんただ東京のお店がオープンしたどー!ってことで訪れたわけではなく、目当てはこちら。

茨城にしてはオシャレだっぺな~!オメ~こんな店できてどうすんだ?おりゃおっかなくて入れね~べよ!

という声が聞こえてきそうですが、土浦のアトレは実はサイクルステーションという業態がウリ。

このサイクルステーション企画は、おそらくつくばの人も土浦のお隣の石岡の人も牛久の人も考えていたはず。

それを土浦市が真っ先に勝負をかけました!素晴らしい!

やはり地元の人の柔軟な思考と危機感がある街は違いますね。

いつまでも「何とかなる」と思ってたら大間違い。どうにもならなくなった時には、手の打ちようがないんです。

(と、自分に言い聞かせてますけど。)

 

そして出来たサイクルステーションが、これまた本格的!

なんと駅ビルの2フロアを贅沢に使用しています。

 

1Fがバイクショップになってて、

地下は駐輪場やコインロッカーに、

なんとシャワールームまで!!!

 

さらにさらに!

駅ビルの上階はカフェとホテルがオープン予定とのことです!

前泊して朝から霞ケ浦を1周してもいいし、筑波山を1周して戻ってシャワーを浴びて土浦で飲んで泊まって帰るのもいいですよ!

 

にしても、賑わいはつくばに奪われどん底にあった土浦がこのようにして息を吹き返し、

それに対し商業施設がバンバンできて、このご時世なのに人口がドンドン増えているつくば市なのに、

つくば駅周辺のビルからお店が閉店しまくっているという対照的な構図が、

栄枯盛衰を表しているようで面白いですね!

 

 

 

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】KESTIN HARE (ケスティンエア)

【アイテム】Kenmore Blazer

【価格】¥37,800-(税込)

【コメント】

diariesでは実に4年ぶり2回目の入荷となるブランドです!

が、当店のブログマニアのお客様からすると、こんなブランド聞いたことない!と思われるかもしれません。

ではなぜ2回目なのかといいますと、まずはこちらの画像をご覧ください。

懐かしいですね~!コモンピープル!

実はこのコモンピープルが突如ブランド名を変えたのが、本日ご紹介するブランドになります。

その名はKESTIN HARE(ケスティンエア)

2014年にコモンピープルとしてスタートしたものの、いきなり2015年にはブランド名を変えやがったので、

個人的に「大丈夫かな~」と思いまして、数年寝かせていました。

デザインも安定してきたようですし、そろそろいいかなと思い再開させていただきます!(偉そうにスイマセン!)

 

それではまずはブランド紹介からドウゾ。


Kestin Hareは、スコットランドのメンズウェアブランド。

デザイナーであるKestinが故郷のエディンバラに戻った2014年に、common peopleとしてブランドをスタートさせます。

彼は自分のおばあちゃんが独特のスタイルを持っていることに気づき、ファッションに興味を持ち始めます。

そしてイギリスの国立大学の中でも最も古い歴史を持ち、ヴィヴィアンウエストウッドが卒業したことでも知られる

ファッションの名門校・ウエストミンスター大学のファッション科に入学。

そこでファッションデザインとマーケティングの学位を取得。

その後はナイジェルケーボンのヘッドデザイナーを務めるなどしながら15年のキャリアを形成し、スコットランドに戻ります。

生産は主にイギリスとポルトガルで行われます。

Kestinが長い年月をかけて信頼を築いてきたファクトリーで作られています。


というブランドです。

 

コモンピープルの頃と比べると、ブランド説明もちょっと長くなりました!

それなりにブランドを続けてみて、自信や発信したいことが増えたのでしょうか!?

と、私も偉そうに言ってますが、自分がお店をやってみて思います。

5年くらい経つと、声を大きくして言いたいことがどんどん出てきます。

勢いがついてきます。

そして10年くらい経つと、今度は余計な物がそぎ落とされていくような気がします。

なので、ケスティンエアもこれから5年は脂が載ってきて良い感じに、

そして次の5年は成熟して研ぎ澄まされてさらに良い感じに、

つまり10年くらいは面白くなっていきそうな予感? 悪寒じゃなきゃいけど!w

 

さらに取り扱いを再開しようと思った出来事がもう一つあります!

それはなんと、T2 Trainspottingに衣装提供してたから!!!!!

てか、お前それが一番の理由じゃねーの?www

ま、ミーハーはお客様目線で物を選ぶバイヤーとして必要な感覚だと思います!

といつつ、自分のことしか考えてない=自分の欲しい物しか仕入れないワガママdiariesセレクトです!ワガママボディでスイマセン!

ちなみに誰が着ていたかっていうと、、、レントン?スパッド?サイモン?まさかのベグビー???答えは店頭で!

 

 

それでは詳しく見ていきましょう。

こちらはKenmore Blazerというアイテム。

Kenmoreはスコットランドの田舎の地名なので、思い出でもあるんですかね?知らんけど。

 

で、ポイントはBlazer(ブレザー)だということ。

この見た目でブレザーと言われても、僕らが思い浮かべるブレザーではなさそう。

 

聞けばこのジャケット、フランスのワークウェアからインスピレーションを得て作られたものだとか。

そしてコンセプトは、「Versatile Everyday Blazer」だとか。

Versatileとは多才なとか多目的のという意味があります。

なので、多目的に毎日でも着られるジャケットといったところです。

 

それをケスティン流に落とし込むとこうなります。

まずは襟。

もうこういったいわゆる「ワークジャケット」というやつは、ウチの大好物。

なので様々なワークジャケットを見てきましたが、この襟型は秀逸です。

どいう秀逸かというと、まるで存在感の無い襟!

もうちょっとでスタンドカラーになりそうな小さな襟。

服としての主張が全くなく、だがそれがいい!と思える1着。

 

ですが商品名はブレザーなので、襟を寝かせるとちゃんとブレザーらしくなります。

そしてワークジャケットのくせに、胸ポケットが(   )仕様。

ちょいドレッシーに向けてるのがかわいいです。

 

でもよく見ると、ポケット袋のステッチがガッツリ見えてるんですけどね!

こういうちょっとキメ切れない、マヌケなところは好きですね~

 

腰ポケットは、普通にパッチポケットです。

が、生地を裏返すとイギリスのワークウェアらしい補強があって、これも好きなやつ。

しかもヘリンボーンテープではなく共地(表生地と同じ素材ということ)を使っているのがポイント高し。

 

そしてコモンピープルではなくケスティンと言えば、ブランド立ち上げ以来から使い続けているのがメタルボタン。

これがまた良いんです。

何が良いかって、パウダーコーティング(粉体塗装)をメタルボタンに施しているのですが、

使い続けていると擦れて塗装が剥がれてきて、経年変化を起こすボタンなんです!!!!!

生地で経年変化は数あれど、ボタンでってのはなかなかありませんね!

 

そして最後に生地。

当初のVersatile=多目的の理由がここに隠されています。

素材はリネン100%。しかし、表面にウレタンコーティングを施し軽防水となっています。

天候に関わらず着ることができますよ~=多目的ですよ~というのがウリってことですね!

しかし!リネン特有の通気性は失われてしまうのではないでしょうか!?!?!?

通気性を犠牲にして防水、いや軽防水!www

この不器用な多目的ぶりがウケますねー!

 

まあでもこのリネンにウレタンコーティングした素材は、

イギリス製のマッキントッシュでもバブアーでも見ることができるので、

雨の多いイギリスでは当たり前の素材なのかもしれませんね?

 

ウレタン自体は劣化が早い(=加水分解)のですが、もちろんそれも検討した上でセレクトしています。

そのウレタンが劣化したら、どんな色落ちしてくるのかな?という興味もあります。

だって上の写真を見ると不思議でしょ?

色が付いているのは表だけで、裏はリネンそのまま。

つまりウレタン塗料を塗っているのかな?と。

経年劣化して剥がれてきたら、面白い色落ちしそうだなというのが個人的な楽しみ方です。

ちなみにウレタンが劣化すると消しゴムのカスみたいなのが出てきちゃいます。

それが嫌だなという方は、ほとんどのご家庭にある〇〇で対応できます。

その辺は店頭でご説明させていただきますね。

 

というわけで着てみました。

見た目デニムっぽいですが、軽くてハリがあってなんともいえない着心地です。

でも涼しいですね。まだまだ着れます。そして梅雨時期は最高ですね。

また身幅もそこまで大きすぎないので、着回しやコーディネートが楽でいいですよ。

なるほど、そのシルエットなので合わせ方によってはドレッシーにも着こなせて、

(個人的にはバルカポケットなのでチーフを合わせたいと思っています。)

生地もボタンも経年変化が楽しめるとなると、結構面白い服になると思います。

服のバランスがすごく良くて、ケスティンエアの円熟ぶりが伺える1着ですね。

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それではまた。お店で会いましょう。