POKIT(ポキット)Classic Shoulder Capsule&Classic Capsule

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「ストラップの日」だそうです。

全国のストラップファンのみなさん!出番ですよ!

 

 

じゃ、ストラップと切っても切り離せない関係の、むしろストラップが切れたらヤバいアイテムのご紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】POKIT(ポキット)

【アイテム】Classic Shoulder Capsule

【価格】¥39,960-(税込)

【コメント】

さて、今月は重いです。何が重いって、重量級のアイテム紹介がかなり控えてます。

ブログを書き始めると長くなることが分かっているので、若干憂鬱なほど。

ということは、お店に来てもらうのが一番早いです。かなりのボリューム。1時間くらいあっという間に過ぎちゃいますよ。

 

ではその中から、今後diariesでも定番となるバッグのご紹介です。

 

その名はPokit(ポキット)。かわいい名前のくせして、かなりの存在感を漂わせるニクイヤツ。

ずっとやりたいと思ってましたが大人の事情で見送ってました。

やっとこさ、我々弱小個店でも取り扱うことができる体制になりましたよ。

 

それでは初めてご紹介ということで、まずはブランド説明から参りましょう。


pokitは1999年、バイオード・オデュオールとクレア・プリングルにより、ロンドンで設立された高いデザイン性と品質を備えたラグジュアリーグッズブランド。

バックミンスター・フラーのジオデジックドーム理論に影響を受けたショルダーバッグが、同ブランドを代表するアイテムです。

ジオデシックドーム理論とは、三角形・五角形・六角形の組み合わせで構成し、最小限の表面積で最大の空間を作り出す理論のこと。

ちなみに、ノースフェイスの75年に発表されたテント「オーバルインテンション」はこの理論を元に完成しています。

またデザイナー自身が元は大学の化学専攻であるため、分子の構造式から思いついたデザインだそうです。

またそのデザインは高く評価され、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品にも選ばれています。


というブランド。

 

アパレル関係にしては珍しく理系出身!?

個人的な意見ですが、ファッション好きには文系の人の方が多い気がします。

なので理系でファッション好きの人と話すと、観点が違ってて面白いんです。

それこそ正確なデータは無いので固定観念かもしれませんが、

このバッグを初めて見た時に感じた衝撃は、今でも忘れられません!!!

「なんじゃこりゃ!?!?!?」としか言いようがなかったですね。

 

 

 

 

ではそのなんじゃこりゃを、詳しく紐解いていきましょう。

まずはこれですね。

この立体的なドーム型のフタ部分。

2本のダーツで形作られています。なるほど言われてみるとジオデジックドーム。

 

別確度からもどうぞ。

この形を思い付きた時、デザイナーさんはまず平面に下書きをし、紙でバッグの形を考えたそうです。

 

これが初めて見た時の衝撃といったら、、、

衝撃を受けたのは形だけ、ではないんです。

最初はバックミンスターフラーだジオデジだ地デジだか地デ鹿だのは全然知りませんでしたから。

では何に衝撃を受けたか。

それは相反する物同士の融合。

 

上の写真をご覧ください。

メインとなるボディは、例えばブ○ディに代表されるイギリスの古典的なフィッシングバッグに使われるラバーボンディング。

しかもイングランド北部で未だに作られている、天然ゴムを使用したバルカナイズドキャンバス生地。当然防水性があります。

さらにレザー部分も、こちらも英国伝統のブライドルレザーを使用しています。

そして形はこの近未来性を帯び、いわゆる古典や伝統とは正反対じゃないですか。

分子の構造式から始まりジオデジックを経て、それらが違和感なく結合しているんです。

そしてもちろんバッグとしてのクオリティも、そりゃ相当なもんです。

負荷のかかる場所にはレザーで補強してあったり、

裏張りもあり。フラップの開閉もマグネットというのもポイントです。

またジッパー付きのセキュリティポケットも便利ですね。

ジッパーの引き手もよく見ると面白いデザイン。

この六角形は、おそらくジオデジックドーム理論へのリスペクトでしょうか。

また先ほど「近未来」と書きましたが、昔ロンドンにあったPOKITのショップも近未来的でした。

2001年宇宙の旅かっつーーーの。

いやでも、キューブリックのあの映画を見た時のような、時代性を飛び越える発想かもしれません!!!

 

クラシックなのに新しい。初めて見たのに、もうずっと使っていたような気がする。

実際手に持ってみると、そういった実感が湧いてくるんです。

 

なぜか安心するんです。でもそう思ってしまうことに衝撃を受けるんです。

 

もうわけわからないでしょ!?俺も書いててよくわかんねーもん!!!www

 

まあこのバッグがどれくらい凄いかって、例えるなら新元素・ニホニウムが見つかったようなもんなんですよ。

構造式つながりで無理矢理だけど!

イギリスだからイギニウムか。

イギニウムって言われても商品案内はできませんけどね!今日書いたブログのことは、明日には忘れてるんで!

 

で、このバッグの良い所はコーディネートにもつながります。

この手のバッグって、「スポーティじゃないもの」を探すのが意外と難しい。

しかし、このボンディングとブラドルレザーの組み合わせは、こんなスーツスタイルにもいけちゃいます。

フライツォーリならではかもしれないけど、これで自転車とかカッコいいな~。

時間軸を飛び越えたアイテムなので、スタイリングのジャンルなんて簡単に飛び越えるわけです。

 

 

でまあこれだけ素晴らしいアイテムなので、当然私も持ってるわけですよ。初めて出会った頃に買ったやつをね。

ざっと15年近く前の物になりますかね。昔すぎて、何色を買ったかよく覚えてません。ベージュなのかカーキなのか。今は作ってない色かも?

実はマイナーチェンジを重ねているので、改良されています。

この擦り切れた部分には、今ではブライドルレザーで補強されていますね。

 

ここもまだ未熟だったな~

今ではパスポートくらい入るサイズになっていますが、当時のはカードくらいしか入らなくてね。

 

でもこのPOKITは、私と一緒に生まれ故郷であるイギリスの地を踏んでいるんです。それは2014年、初の買い付け!(決して私がイギリス生まれというわけではない。MADE IN IBARAKI。1977Vintageです!)

いやーもうなんでこんな写真撮ったか覚えてませんがね!なんでマンチェスターカラーのマフラー巻いてんの???

確かロンドン買付最終日!疲れ切って目が死んだ魚の目になっています!

でもポキット使いこなしてる感出てるでしょ???右手がすごい速さで動いてるのが分かりますか?

そりゃもう便利なことこの上なし。この見た目で結構な容量があります。本当に使いやすいです。

 

つーかこの写真、見てると合成に見えてきちゃうんですけど気のせいでしょうか???

いや絶対行ってますから!ロンドン!確かここオクスフォードストリートですから!

えーとセルフリッジに行く途中だと思ったんだけど、奥のSALEって書いてる建物なんだっけ?思い出せない。ヤバイ。

本当に言ってますからね!言えばいう程ウソっぽくなりますけどね!

でもむしろ今どきこんな下手な合成見ないでしょーーー!

 

 

というわけで、昔はMADE IN ENGLANDだったのですが、現在はMADE IN EUとなっております。

イギリスがEU脱退したらどうなるんでしょ。

 

しかし、こちらのタイプは縫製工場が違うのか、MADE IN ENGLANDのままとなっています。

ドウゾ!

【ブランド】POKIT(ポキット)

【アイテム】Classic Shoulder Capsule Leather

【価格】¥77,760-(税込)

【コメント】

まずいですね。この圧倒的なまでのプレッシャー。

オールレザーのポキット。

ちなみにレザーの種類は、アニリンカーフレザー。

アニリン染め=水性染料のことで、ベタ塗りで染めた油性ではなく、水性の染料で染めたカーフレザー。

メリットは、革本来の表情が活きているということですね。

もちろんデメリットもあり、移染しやすいです。白い服の上に背負うことはできません。

 

しかしながらこのレザーのクタり具合、

使い込んだらどうなるのか。未だ私の知らない境地です。

ここまでくるともうアレですね。ポキットにハマってしまった方のためにご用意しました。

 

実際にコレクターみたいな人もいるんです。

2000年初頭に初めて日本に上陸し、我々アパレルの人間を中心に、そりゃもうセンセーショナルなデビューを飾ったわけです。

次々と発表される新作には、毎回驚かされたもんです。

デザイナーさんのこと、もう天才だろ!と思ってました。

そりゃMoMAにも収蔵されるくらいですからね!

MoMAの収蔵品とえば、日本人でいうと柳宗理のバタフラスツールとか、Think Padもそうです。

MoMAはアートだけでなく、後世に残すべきプロダクトデザインも集めているんです。

そんな歴史的価値のあるものが、頑張れば買えて、しかも機能的に使えるんですからね。

色々手元に置いておきたくなるのも分かります!

 

しかしそれから10数年経った今。知る人ぞ知るブランドになってしまった。日本ではね。

 

でもようやくこういったアイテムが、、多くの人に受け入れられる土台が固まりつつあるのではないでしょうか?

当時はおそらく流行り物止まりだったと思います。そして物はまだ消費されるための存在でした。

 

話題として消費され、センセーショナルに売り上げを作ったら終わり。

今までたくさんのそういったブランドを見てきました。

 

しかし、やっと物の大事さを知り、大事に物を扱うことが多くの人に浸透し、

本当に良い物、後世に残すべき物が何かを考えて、買い物をするようになったと思います。

そこでやっとウチの店でも扱うべき製品ではないかと思い、取扱いを決めました。

 

それくらいの積年の思いがあるので、まだまだございます!!!

ドウゾ!

【ブランド】POKIT(ポキット)

【アイテム】Classic  Capsule

【価格】¥51,840-(税込)

【コメント】

さっきのスーツにも合わせてOKと書きましたが、いざ通勤で使うとなるとやはりこれくらいの容量は必要ということで、

ショルダーバッグもご用意しました!!!

A4ファイルがすっぽりおさまり、13インチまでのノートPCも入ります。電子機器用に、最近のポキットはパッドも入ってます。

仕切りもちゃんと設けられており、メインコンパートメントにサブコンパートメント。

セキュリティポケットに、外側には2つのポケットが。

このポケットの配置は、まさにイギリスのフィッシングバッグ然としてますね!

でもやっぱりフタを閉めると、

ポキットなんだよなぁ~!

で、また開けると、、、

ほら便利ーーー!!!!!

 

いやでもこのサイズになると、容量が桁違いになります。

マチ巾がすごいんですよ!

お弁当なんかも横にしなくていいので便利だと思います!

またちゃんとレザーの補強もしてありますし、硬いブライドルレザーもこうやって立体的に縫製してるんですね~。いい仕事!

 

 

とまあこんな感じで、ひとまずポキットのご紹介は以上です!

以上ロンドンからお伝えしましたー!(エイプリルフール)

合成じゃないからね!ロンドンからってところがウソ!今は日本にいますよ!

 

 

それではまた。お店で会いましょう。