ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「植物学の日」だそうですが、
3年前より新しく「ファッション再考の日」となりました。
最高ではなく再考です。
今着ている服をよく考えてみようという日。
なぜなら、この事件が起きた日だから。
ファッションのせいで、一瞬にして1129人もの命が奪われた事故、いや事件です。
3年経った今も、遺族は苦しみ、労働者は今も弱い立場に置かれ、
政府は無関心を貫き、起業は理解を示さず、事件を起こした某ファストファッションブランドは売れ続けています。
かく言う私も、正直すべての取扱い製品がどこで作られたか把握しているかと言えば、それはできておりません。
しかし取引先各位には、根掘り葉掘り生産背景を聞いて、(たいてい嫌がられますがね。企業秘密だったりしますし、
そんなこと聞いてどうするの?と思われたり。)その上で自分が納得いった物だけを仕入れることで、
これは間違いない商品だと自信を持ってお勧めできるものしか揃えていないつもりです。
それもつまりは、ファッションという業界に生きる者にとって、
ファッションという言葉が持つ意味が軽んじられないようにするため。
皆さんはファッションという言葉に対して、どんな意味をお持ちなんでしょうか。
私の経験則からして、どちらかというとマイナスの意味を持つ方が多い気がします。
それだけ遠いものかもしれません。
diariesがファッションとどう関わるべきか、また当店だけでなく全てのアパレル関係者が、
自分達が生きる世界を最高のものにするため再考する日なんだと思います。
それでは、再考した結果、こちらの商品をご紹介させていただきたいと思います。
ドウゾ!
【ブランド】SBTRACT(サブトラクト)
【アイテム】Linen Cardigan Jacket
【価格】¥28,080-(税込)
【コメント】
こちらも生産背景をたっぷり聞かせてもらったサブトラクトさんから。
国内のブランドでもあるので、動画まで用意してくださってます。
気が付けば、ガイアの夜明けでも取り上げられたファクトリエさんも使っていたとはね・・・
ただ、どちらも目指すのは同じゴール。
みんなでJapanese craftを世に知らしめていこうではありませんか。
先日ご紹介したリネン100%スウェット(Click!)
昨年までは、このスウェット1型のみでしたが、今季はバリエーションが増え、
テーラードジャケットタイプがリリースされました!
テロテロな素材ゆえに、形は細身のテーラードジャケットながら、カーディガンジャケットと表記せざるを得ませんが、
この着心地とシルエットは、他の服では例えられようもないアイテムに仕上がっています!!!
最初から最期まで、この生地があればこそなのですが、
スウェットにしようがジャケットにしようが、今まで未体験素材だけに、未体験のアイテムになってしまうんです。
また、本日のブログの冒頭でも書いた通り、根掘り葉掘り聞いてみたのですが、
和歌山県のどこか、日本国のこの1か所でしか作られない素材であり、
1シーズンに1反しか作ることができない素材だそう。
その為、ほぼこのSBTRACTで使い切ってしまう上に、
他のブランドがこの生地を使おうと思っても、コストが合わず高くなってしまうそうです。
さらには海外有名ブランドからの引き合いもあり、生産できる国内分の生地は、サブトラクトで使われてしまうそうな。
というわけで、ほぼ寡占状態にあるこのリネンスウェット生地。
ジャケットタイプではありますが、肌触り・通気性ともに優れ、夏の間ももちろん着ることができます。
ショーツとの合わせもいいですね。
もちろん日本のファクトリーブランドとしてのプライドもありますので、
生地に頼り切った作りではなく、パイピングなどの縫製も手を抜いておらず、
ジャケット型ということで、襟裏にもステッチが施されています。
正直、もう亜熱帯である日本春は、アウターがそんなに必要ではないと思うんです。
だからこそ、このような夏も着られるアウターがあると非常に便利。
サイズはS/M/Lとご用意。
日本が世界に誇るアイテムだと思います。
それではまた。お店で会いましょう。