ご来場いただき、ありがとうございました!

過日2017年9月16日から18日に開催させていただいたTENDER Co.  TRUNK SHOW & 2018SS Exhibitionは、

皆様のお陰をもちまして、盛況のうちに執り行うことができました。

ご来場いただいたお客様、本当に本当にありがとうございます。

 

と、ちょっと堅苦しくなってしまいましたが、どうにか感謝を伝えたくて、

あらたまった表現で、まずはお礼を伝えさせていただきました。

 

ここからはいつも通りです。(あと長いです)

 

いやー終わった!終わりましたよ!テンダーのトランクショー&エキシビション(展示受注会)が!

昨日トランクショーの商品を梱包し、(ありがたいことに梱包中にもお客様にいらっしゃっていただいて!)

お店の中からテンダーの商品がなくなり、(あ、今季仕入れた分はまだまだありますよ!)

やっと自分の中で、あのイベントが終わったんだなぁと思い出を噛み締めることができています。

 

この感じは、海外買い付けから帰ってきた様子に似てるかな。

無我夢中で商品を買い付けてきて、長いようで短い1週間が過ぎ、

帰国して荷解きをして、やっとその旅が終わったことを実感する。

 

しかし、1週間の買い付けと比べても、この3日間の方がエキサイティングでした。

それくらい素晴らしい3日間だった。

もう1か月くらい買い付けに行ってたくらいの濃密さでした。

もちろん我々スタッフの疲労感もそれくらいですが、こんな心地よい疲れは久々です!

 

このような素晴らしいイベントを行うことができたのは、

まずはTENDER Co.のデザイナーであるWilliam Kroll氏、

次にTENDER Co.を日本に紹介しディストリビューションを行うI江氏、

そして最後に、これまで当店でTENDER Co.の商品をお買い上げいただき、

またご来場いただいた皆様のおかげで、

この中の誰一人が欠けても実現できないものでした。

 

お客様の中には、「こんなイベントを開いてくれてありがとうございます!」

なんてことをおっしゃる方が何人かいらっしゃいます。

私から言わせてもらうと、それは大きな間違いです!

 

「こんなイベントを開かせていただくことができて、ありがとうございます!」なんです!!!

 

前から何度も言ってますが、(いや言わせてください。何度でも言いたいんです。)

ウイリアムが東京から離れた茨城の田舎にあるこんな小さな店に来てくれたのは、

当店では(買い付け資金を集める以外では)セールをやらないにも関わらず、

(デザイナーをはじめ、作り手の思いや苦悩を知れば、勝手に安売りなんてできなくって・・・)

他で半額で買えるとしても、diariesで皆様1人1人にお買い上げいただいたからに他なりません。

別に私にコネも権力も財力もあったわけではないのです。

 

 

そんな私に夢のような光景を見させてくれた皆様には、感謝に堪えません。

 

だから、私にとってはまずウイリアムが来てくれることだけで嬉しくて、

私にとってのご褒美はそれで充分でした。

しかし、それを実現させてくれたお客様に恩返しができるかどうか、

つまりイベントを無事に遂行できるかどうか、お客様が楽しんでくれるかどうか、

そればかりが気がかりで、この1か月間は「イベントなんて早く終わってくれ・・・」と思うばかりでしたね。

 

でも結果は大成功!

やっぱりやってよかった!

月並みな表現ですけど、自分で言ってて恥ずかしいですけど、

「みんなが笑顔になってよかったー!」って感じです。

 

ではここからは、備忘録のようにつらつらと書いていきますね。

 

 

まずはウイリアムについて。

数年ぶりに会ったウイリアムは激ヤセ!ベジタリアンに転向し、ナイスガイになってました!

(俺と同じく)ぽっちゃりしたウイリアムも愛嬌があって良かったのですが、

やっぱりデザイナーはカッコイイ方がいいよね。

そして相変わらずチャーミング。そしてジェントル。さすがイギリス人です。

その紳士的な対応には、お客様がみなさん驚かれ、感動しておりました。

サービス精神も旺盛。

例えば皆さんがサインを求めるにしても、お客様の言いなりにならず、

かならずどこかにウイリアムらしいアレンジを加えてました。

このユーモアセンスといい閃きのセンスは、なるほど服にも活かされてるんだろうなあと。

1日いると(半日ですが)普段見られない部分が見られて良いですね。

あとプレゼントも喜んでくれて嬉しかったなあ~。

デッドストックでコレクションしておいたマイサイズのとあるセットアップを、ウイリアムにプレゼントしました。

サイズが一緒でよかったわ。

 

次にディストリビューターのI江さんに関して。

この方は、実はアパレル業界ではもう伝説的な方と言っても過言ではありません。

私が今セレクトしてる服とか、昔買ってずっと大事に取っておいてある靴とか、

このI江さんが日本に紹介したというケースが多く、

結局はI江さんの手の上で転がされているだけだったんだなと気づきました。

そんなI江さんでも、テンダーは最初全然売れなくてさ~って言ってて、確かに俺もそうだったなあ。

最初はTYPE130のジーンズ5着だけのオーダーでしたからね。次のシーズンも7着とか。

そんな少ないオーダーでも取り扱いをさせてくれたI江さんには、本当に頭が上がりません。

またテンダーに関する色んな裏話も聞けてよかったです。

それを聞くと、テンダーというブランドがいかに奇跡的に存在しているかが分かりますよ。

気になる方は店頭で聞いてください。

 

次にお客様に関して。

これはもう、本当に「ありがとうございます」としか言いようがないです。

また同時に、皆様方の存在は私の誇りでもあります。

 

というのは、今回のイベントで最も印象に残ったのは「diariesのお客様のクオリティの高さ」。

実はこれはウイリアムに言われて気づきました。

ウイリアムに「うちの店はどう?」って聞いたんです。

そしたらすぐに返ってきた答えが、「客層が幅広くて驚いた。」ということでした。

なるほど、込み合う店内を見渡してみると、みんな「テンダーを自分らしく着こなしている」のが分かりました。

テンダーらしくゆったり目のサイジングの人もいれば、ジャストサイズで上手に着こなす方もいる。

中にはテンダーのアウターを2枚重ね着してたり!?(S藤君さすがだわ!)、

これには思わずウイリアムも「Amazing!!!」と声を上げてました!

 

この幅広い着こなしに関しては、diariesぽいのかなと思いました。

というのは、diariesって良くも悪くもスタイルがないじゃないですか?

いやあるのかもしれないけど、どんなスタイルがdiariesらしいかと聞かれると、

ぶっちゃけ俺もよくわかりません!

スーツも扱えばフェスファッションもできるし、トラッドもあればアウトドアウェアもあり、

ゴリゴリのヴィンテージウェアもある。

結局は何でもアリなのがdiariesのスタイルなのかもしれませんね。

 

またdiariesのお客様は、洋服に限らず人間性も素晴らしいんですよ!ホントに!

さすがに店内は込み合ってまして、それはオープン以来9年目にして初めてのことで、

私もお会計とオーダー作成でレジから出ることができずにいたのですが、

ふと店内を見ると、初対面のお客様同士で接客し合ってるんです。(さすが元ビー〇ス!)

 

これを見て、さっきのウイリアムの話を聞いて思いました。

お客様がみんな自分らしく楽しんでいるのは、洋服だけでなくこの空間も含めてなんだ

ということに気づき、その時やっと「ああ、やってよかったなあ。」と心から思えたんです。

 

お客様に関しては、他にもたくさん書きたいことがあるのですが、ひとまずこの辺で。

むしろ、イベントの時にお客様と話すことができなかったので、

皆様がウイリアムとどんな話をしたか、どんなことがあったかなどを、後で教えて頂けると嬉しいです。

 

ちなみに、みなさんウイリアムと一緒に写真も撮ってたようですが、

俺とウイリアムの写真が全然ないんですよ!!!

だからみんなの見せてね!メールで送ってもいいよ!

 

最後にTENDER Co.に関して。

思えば2010年に展示会でその存在を知り、しかし価格にビビって取り扱うことができず、

2011年に東日本大震災があり、こんなことが起きるなら後悔しないようにセレクトしようと決め、

2012年の春から取り扱いを開始しました。

さっきも書いたように最初は全然売れなくて、そんな状態が3年くらい続き、

それでも何度も何度もブログで書き続け、やっと売れるようになったと感じたのは5年目くらい。

こんななかなか結果が出ないのに、それでもやり続けるというのは経営者としてはアウト。

売れない物を仕入れるのはバイヤーとしてもアウト。

しかし私は「ただの服好き」としてこの服が良いと思い、諦めずに取り扱ってまいりました。

その結果がこのイベントだとすれば、少しは自分を肯定できそうです。

そんなチャンスを与えてくれたTENDER Co.に感謝いたしますし、

今後も良い服を作ってもらうべく、応援してまいりたいと思います。

 

それでは最後になりますが、あらためて、深く御礼申し上げます。

皆様本当にありがとうございました。

それではまた。お店で会いましょう。