※3月5日(木)は、休店日とさせていただきます。
ただいま詳細詰めてます・・・
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「円の日」だそうです。
突如の円安で死ぬかと思いましたが、なんとか落ち着いてきました。
企業努力でできるだけ値上げしないように頑張ります!
それでは買い付けレポートをドウゾ!
ポートベローを後にし、次に向かうはブリックレーン。
警馬
ブリックレーンで昼飯。
といえば「ベーグルベイク」のソルトビーフサンドが有名ですが、
ここにきてのイギリス名物!
フィッシュアンドチップス!!!
6年前に買い付けで来た時に色々食べ歩いたんですが、
(金がなくてフィッシュアンドチップスがごちそうだったw)
ここのが一番好きなんです。衣がクリスピーなところがお気に入り。
その名はPoppies(ポピーズ)
高いですけど、サイズはメチャクチャでかいです!!!
ここでフィッシュアンドチップスの食べ方をレクチャーしたいと思います。
日本だと、とりあえずタルタルソースでしょ?
だけどやっぱり本場はビネガー。
でもビネガーをそのままかけるとせっかくの衣がドロドロになっちゃうので、
まずはセンターで割ります!
ザクザクっと。
そこをめがけてビネガーをかける!
考えてる量の3倍くらいかけます!
この酸味が脂っこさを消してくれ、最後まで美味しくいただけるのです!
その後に塩コショウね!
ちなみにレモンは味変くらいで考えといてください。
日本であれば、既に魚に塩コショウで下味が付いてるので、塩加減の調整が難しいですね。
ていうかそのままで美味い。日本のごはんは、美味い。。。
じゃ、商品紹介です。
本日は嬉しいワケアリ商品!
ドウゾ!!!
【ブランド】Russell Moccasin(ラッセルモカシン)
【アイテム】Sporting Clays Chukka -2.5 Vamp- (double or triple?)
【価格】¥90,200-(税込)
【コメント】
なんと5年ぶりの入荷となります!ラッセルモカシンのスポーティングクレイズチャッカ!
それでは久々のご紹介となるので、まずはブランド説明からどうぞ。
Russel Moccasin(ラッセルモカシン)は、1898 年にアメリカのウィスコンシン州に設立。
創業者のWill Russell氏が、森林伐採作業を行うきこりのために、
ハンドメイドでブーツを作ったのが始まりでした。
そのクオリティーは、すぐに他のハンター達にも評価されるようになり、ラッセル社の評判が広がります。
その後、1920 年代に加わった Bill Gustin 氏の手腕により、
現在の製品群に近い幅広いラインアップが開発・生産されるようになりました。
設立から 100 年以上たった現在でも、昔とまったく変わらない製法で、
少数の熟練した職人によりすべての靴が作られています。
もちろん、ラスト(靴型)の制作、皮の裁断から縫製にいたるまでの全工程が手作業で行われています。
また自分達が作るモカシンシューズに誇りを持って
「True Moccasin Construction」(=真のモカシン構造)と呼んでいます。
これこれ、この説明ですよ。後悔しているの。
「True Moccasin Construction」(=真のモカシン構造)
真のモカシン構造って!?www
ダサくてまるでセンスを感じない直訳。
今だったらそのままトゥルーモカシンってカタカナ表記するけど、
当時はいつお店がつぶれるか分からなかったので、必死でした。
まさかこのまま広まっちゃうとは・・・
それはさておき、商品説明に戻りましょう。
これまでdiariesでのラッセルモカシンのセレクトは、
トリプルヴァンプかダブルヴァンプしか取り扱ってきませんでした。
なぜならラッセルしかやってないオンリーワンの作りだから。
しかし、そのヴァンプが廃番になってしまったんです・・・・・
ラッセルモカシン側がトリプルヴァンプを初めとした、
生産が非効率なアイテムは減らしていくという経営方針に変わってしまったためです。
だけどなぜかdiariesには、廃番となってしまってもう作ってないはずの
トリプルヴァンプが新しく届いている・・・
これを奇跡と呼ばずなんと言おう!
個人的にはラッセルモカシンの立ち位置って、オンリーワンどころか「孤高の存在」という気がします。
それには何点か理由があるんですが、先ずはモカシンに誇りを持ったブランドというところ。
ラッセルモカシンって、厳密に言うとワークブーツではなく、飽くまでもアウトドアブーツの部類に入ると思うんです。
例えるならレッドウイングよりもダナーに近い存在。
だけどダナーみたいにハイテク素材に走らないところが、ラッセルぽいなーと思うんです。
またモカシンシューズのメーカーだと、よく知られるミネトンカとかクオディ、J.L.クームス、アローモカシンなど
様々なブランドがありますが、どれもインディアンインディアンし過ぎてて、コーディネートが限定されてしまうんですね。
さらにモカシンシューズって、日本人にとって馴染みが薄いのか濃いのかよく分からないところがあって、
このモカシン独特の縫い目が苦手だったり、おっさんくさいと言う方もいれば、
若いころ履いたけど、もう履かないよねとおっしゃる方もいます。
そんな中、モカシンにプライドを持って、
ローテクな技術で作り続けるラッセルモカシンは、孤高の存在だなと思うんです。
そして、ラッセルが孤高の存在と思える、もう一つの理由はその製法。
キーワードは「ダブルヴァンプ」または「トリプルヴァンプ」。
ここからいきなりラッセルモカシンの核心に入ります。
先ずは、ラッセルモカシンの靴の中を見てください。
内側のレザーが、ぐるっと足を包み込むように貼られているのが分かりますか?単純に縫い目が見えません。
それでは次に、普通のモカシン(私物のQuoddy)の靴の中です。
普通はこうですよね?ヴァンプ(甲)と全体を包む2枚の革で構成されているのがモカシンですから。
(※Quoddyクオディだって、立派なモカシンシューズメーカーですよ!)
まさにこのヴァンプ構造こそがラッセルモカシンの真骨頂だと思うんです!
ラッセルはこれらを「True Moccasin Construction」(=真のモカシン構造)と呼び、
自分たちの作るモカシンこそが、真実のモカシンなんだと言ってるんですね。
そして今回入荷してきたトリプルヴァンプは、その中でも最高峰の作りになっているんです!
ラッセルのホームページにはこんなイラストもあります。
左から、「シングルヴァンプ」「ダブルヴァンプ」「トリプルヴァンプ」。
シングルはよくあるモカシンですが、靴底が付いてるだけでも素晴らしいです。
で、次にダブルと来るんですが、本当はシングルヴァンプとダブルヴァンプの間に
「ダブルモカシン」っていうのもあるんですが、後ほど紹介するのでお待ちください。
ダブルヴァンプになると、足をぐるっと覆う革があるのが分かります。
さらにトリプルになると、ダブルのさらに外側に「モルデッドソール」という革が付くんですね。
なんでここまでやったかって、防水性と耐久性を高めるため。そんだけ。。。
HPを和訳して隅々まで呼んでも、それ以上の理由が見えて来ません。。。。。
でもたったそんな事までのために、ハイテク素材を使わずここまで頑張っちゃう、
不器用でちょっとおバカなアメリカがたまらなく好きなんですよ!!!
ぶっちゃけ!こんなに革を重ねたら重量も相当なものになるし、重いなんてのはアウトドアで致命的ですから!
だからラッセルモカシンファンの中には、トリプルヴァンプ派とダブルヴァンプ派がいるそうです。
確かに、軽さと耐久性のバランスはダブルヴァンプの方がいいかもね?
そうそう、展示会ではメーカーさんが分かり易くディテールを説明する為に、
大事な靴をぶった切ったサンプルがありました。
これがトリプルヴァンプの断面図。
ご覧の通り、革でグルッと足をカバー。柔らかく包み込まれる感覚です!
次がダブルヴァンプの断面図。
普通のモカシンの中に、もう一枚革がグルッと巻いてあります。
これが、ラッセルモカシンが「革の靴下を履いているよう」と表現される理由。
そしてダブルモカシンなるものもございます。
通常のモカシンの下部に、さらにもう一枚革が縫い付けられているのが分かりますか?
これがモルデッドソール。
実はこのダブルモカシンで作られた靴は、ぱっと見ではトリプルヴァンプと見分けがつきません。
たまに知らないで?騙されて?ダブルモカシンを買ってトリプルヴァンプを履いていると思い込んでいる人も見かけます。
そうならない為にも、このブログを書いているわけなんですけども。
で、ダブルモカシンとトリプルヴァンプを、内側を見ないで見た目で見分ける部分がここ。
ヴァンプとなる内貼りを縫い合わせている部分が、うっすらと浮き出るんです。俺はもうこれがないとダメ・・・
とまあ、以上がラッセルモカシンの魅力になります。
True Moccasin Constructionを称するラッセルモカシンの矜持ってわけです。
前置きが長くなりました。
以上を踏まえまして、今回入荷してきたラッセルモカシンは、diaries別注アイテムになります!!!!!
今回はスポーティングクレイズチャッカをベースに、レザーはクロムエクセルを使用した、
いつものやつです!!!www
チャッカタイプは、ラッセルモカシンの数々のラインナップの中でも、
最も汎用性に長けるデザイン。
オックスフォード(ローカットの意味)シューズとブーツの間にあり、
ドレッシーな服装からカジュアルまで幅広く合わせることができ、
雨や砂などを侵入させないブーツに近い機能を持ちつつ、
オックスフォードシューズの軽快な歩行性能を併せ持つ万能シューズ。
それがチャッカブーツ。
ラッセルはチャッカでも3アイレット(靴ヒモを通す穴)にこだわります。
それは着脱も用意にするため。
とにかく「全てにおいてストレスを軽減する」ために作られたのが、
ラッセルモカシンのスポーティングクレイズチャッカなのです!!!
それに合わせるはクロムエクセルレザー。
ホーウィン社のクロムエクセルレザーは、原皮を「コンビなめし」という方法でなめし、
牛脂、蜜蝋(みつろう)、魚脂など数種類のオイルを塗りこみ浸透させた独特の牛革です。
油分が多い為、革の表情にムラがあり水にも強く、使い込むほど味が出やすい素材です。
そしてこちらが7年前にお買い上げいただいたお客様の経年変化です。
Special Thanks to F様
エグイッ・・・
1つの靴の頂点を感じてください。
て、、、え?あれ???しれーーーっとブログを書いていますが、
もうチャッカのヴァンプって作ってくれないんじゃなかったっけ???
そして2.5ヴァンプって!?!?!?
というあまりにも情報量が多すぎる今回の入荷。まさにワケアリ!w
あ、ワケアリって言っても、決してB品とかイレギュラー品ではございませんよ!
れっきとした当店の別注ラッセルでございます。
基本的にダイアリーズでは、ラッセルモカシンはトリプルヴァンプしかオーダーしないのは、皆様もご存じかと思います。
それはラッセルの魅力でもあるから。ラッセルを選ぶ唯一無二の理由。
ですがラッセル側の経営方針が変わり、
突如としてチャッカにはヴァンプは搭載しませんということになってしまいました。
しかしそれでもなお、ラッセルにワガママを通せるパイプを見つけてしまったんです!!!
そして無事に届いたのが今回のラッセルモカシン。
でも2.5バンプって何?って話なんですよ。
ちなみにオフィシャルでは2.5Vampなんてありません。
俺が勝手にそう呼んでるだけです。
なぜかというと、
「ダブルヴァンプでオーダーしたのに、届いたのはどう見てもトリプルヴァンプ」だから!?!?!?!?!?
もうね、ありのまま今起こったことを話すポルナレフ状態ですよ。
「俺はダブルヴァンプをオーダーしたと思ったら、いつのまにかトリプルヴァンプが届いていた」んですから。
何を言ってるかわからねーと思うが、
俺も何が届いているのかわからなかった
説明すると、
実はオーダー時には、やはりチャッカにはトリプルヴァンプはオーダーできず、
ダブルヴァンプまでしかオーダーできませんということだったんです。
でも実際に届いたラッセルモカシンは、「トリプルヴァンプの定義を満たしていた」んですよ。
モカシン+ヴァンプ+モールドソールの3枚を。
でもあくまでも「ダブルヴァンプでのオーダー」となり、
オフィシャルではトリプルヴァンプではないので、
勝手に間をとって2.5Vamp(ヴァンプ)と呼ぶことにしたってわけです。
どう?意味分からないでしょ?www
ちなみに今回の2.5ヴァンプと私物のトリプルヴァンプを比べてみたら、
違いはこの部分にありました。
左が今回ので、右のが俺の。
(後で詳しく説明しますが、)ヴァンプが付いているのは同じだけど、
チャッカの羽根部分の裏にレザーが張ってあるか無いかだけの違いです。
ね?2.5くらいがちょうどいいでしょ?
謎のヴァンプですが、価格はダブルのままに、トリプルヴァンプのラッセルがご購入いただけます。
あ、そうそう。
これをラッセルに問い詰めることはできません。
そういうの嫌がるんですよ。
それやっちゃうと、また作ってくれなくなっちゃうからね。
ラッセルが細かいオーダーを受け付けてくれなくなったのは、
僕ら日本人があまりに細かいせいってのもあります。
おおらかに受け止めてくれる方のみ、お買い求めください。
それではまた。お店で会いましょう。