フランス・イギリス買い付けレポート⑱&Weather Wise Wear(ウェザーワイズウェア)|Barden Jacket

ウイリアムがやってるトレストルショップのポップアップ。(※ウイリアムは来ませんよ。)と、

ウォード染めの900ジャケットと132ジーンズ(初期タイプ)の受注会の

2本立て企画になります。

受注は、メールでも受付できるようにします。(お支払はデポジット=一部前金制)




ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「感謝の日」だそうです。

リーマンショックが起きた2009年に創業し、

石の上にも3年と思いもがき続け、これからという2011年に東日本大震災を経験し、

長い間苦汁をなめ続けてきましたが、

それでも続けてこれたのは、いつかお客様が来てくれると思ってたから。

今日もまた来てくれた。

感謝しかないです。

ありがとうさえ(心から)言い続けてさえいれば、お店ってそう簡単につぶれないんじゃないかなと思うほど。

ありがとうって、大事ですよ。(みつ○かよ!)




というわけで、マンチェスターから中継がつながってます!

今回訪れたのは、科学技術博物館。

建物はなんと!?世界発の鉄道駅をリノベーションして作られたもの!!!

なぜこの地を訪れたかといいますと、綿産業の勉強のため。

TENDER Co.のブランド説明でもよく使う「産業革命」は、このマンチェスターから始まりました。

そして、その産業の中核を担ったのは「綿産業」だったんです。

そのためマンチェスターは「コットン・ポリス(綿都市)」という別名があるほど。

また産業革命により大量の物資の移動に迫られ、世界初の鉄道が生まれたのもマンチェスター。

近代経済はここから始まったと言っても過言ではないでしょう。

ちなみにイギリスは美術館や博物館といった施設は、全て無料。

思う存分吸収させてもらいます!




じゃ、時間がないので商品説明に入りますね。

ドウゾ!

【ブランド】Weather Wise Wear(ウェザーワイズウェア)

【アイテム】Barden Jacket

【価格】¥16,280-(税込)

【コメント】

こちらはイギリスから届いた、どマイナーなアウトドアブランドです。

マンチェスターからほど近い、リーズという町に1968年に誕生した

地元の人に愛される(地元の人しか知らないような)キャンプ用品店が始まり。

彼らが店を始めた頃は、ダンロップルーフというウレタンコーティングナイロンが主流でしたが、

その機能性と製造方法に疑問を感じ、より機能的なアウトドアウェアを模索していました。

次第にイギリスから、Sympatex、Cyclone、Milair、Pertex、Ventile、Exeatなどの素材が誕生し、

本格的にアウトドアウェアの製造を始めます。

しかし常に自社製造にこだわり、50年経った今でもそれは変わりません。

効率のみを追い求めるのではなく、イギリス製にこだわり顧客満足を追求しています。



という昔ながらのイギリスのアウトドアメーカーです。

そんなイギリスの奥地から届いたのは、ナイロンアノラック。

ウェザーワイズとしては軽登山・ハイキング向けに作られたエントリーモデルとなります。

しかし、その作りが実に面白い。

後身頃から袖にかけて一切縫い目がないんです。

究極の一枚袖!www

身頃はたった2枚の布で構成されているんです。

それがデザインのためではなく、機能を求めてたどり着いた答えってのが面白いし、

ファッションブランドではない服をセレクトする楽しさでもあります。

また、全く意味が分かりませんが、オリーブだけ一部生地が切り替わってます。

せっかく「身頃が2枚しか使われてない」というキャッチーな言い方ができるのに、

このせいで3枚になって魅力が減ってしまいます。

中途半端なシャレッ気はホントやめてほしいです!!!!!

しかし、ファッションに興味が無いおじさんが一生懸命作ったと思うと無下にはできず、

むしろ愛おしく感じてしまうから不思議です。


さらに泣きそうになったのが、このジャケットのパッカブル仕様

裏返すとポケットが付いているんですよ。

ここにとにかくねじ込む。

畳み方なんてありません。手品師が赤いスカーフを隠すように、ねじこむだけ。

するとこのように携帯サイズになります。ポケットにしまえちゃいます。

これはアウトドア以外でも機能的でいいですよ。


そして先ほど裏返した時に、こだわりを感じましたね。

WIND BLOCKER(ウインドブロッカー)。

とにかく風は防いでくれそうです!雨は知らん!!!!!

イギリス製にこだわってるのも伝わってきますね。

でもタグより見て欲しいのは縫製部分。

今どきシームテープではなく、全てパイピングってところに、服作りのこだわりを感じました!

テープによる劣化を防ぐのと、テープを貼る時に使うシンナーなどの毒性を配慮してのことです。

ホント優しいおじさんが作ってるんだろうな~

フードは付いてないので、雨が降って来た時はハットも必要かも。

襟もしっかり立つようにステッチをかけてくれてます。

後身頃の方が長いので、自転車用にもいいかもしれないですね。


というわけで着てみました。

Cap/KUON (Linen cap) ¥16,500-

Vest/WORKERS (Cruiser vest) ¥18,700-

Pants/WORKERS (Officer trousers) ¥22,000-

Shoes/Russell Moccasin (Sporting clays chukka) ¥90,200-

あえてのインナーに。ファッションなので!www

ハーフジップのスタンドカラーってレイヤードしやすいので、

本来の目的であるライトシェルとしてだけでなく、

中間着として考えると、着こなしの幅が広がります。

街着に、アウトドアに、色々と楽しんでください。





それではまた。お店で会いましょう。