※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。)
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ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「焼肉の日」だそうです。
いつものLa Stallaの前菜ですが、写真下の方の常陸牛は添え物という扱い・・・
肉がわき役になる。それがスタッラ。
もう一つの前菜は、カツオとネクタリン。
皮付きは茨城の人にとってはなじみ深いですね!
このインスタ映えしない料理もスタッラの特徴です!!!w
奥の料理が衝撃的で、ナスのパルミジャーノ。なんと皮しか食べない料理!?
でも確かに・・・・・美味い!
僕らはトロトロとした中身が好きですけど、イタリアでは皮しか食べない文化もあるんだって!!!
これは好物になりそう。
ナスは好きだけど、皮のキュッキュッとした歯触りは実は苦手。
だからナスの漬物もあまり好きじゃないし、ナスの味噌汁も嫌い。
でもナスは好き。
スーパーフルーツトマトと蝦夷山椒。
もはやカルボナーラではないカルボナーラ。
トリュフの量はおかしいし、ベーコンではなくグアンチャーレ。
ブタのほほ肉。つまりトントロのベーコンてとこです。
冷えたまま焼いたマグロにレモンソースで。
そしてパスタ2品の後に、メインが2品も出てしまうのがスタッラ地獄。
さすがに腹はち切れるわ!!!!!
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】JUNGHANS(ユンハンス)
【アイテム】Wehrmachtswerk
【価格】¥140,800-(税込)
【コメント】
ひとまず初回入荷分のアンティークウォッチの紹介は、本日で最後です。
長かった・・・(文章がw)
高いのから紹介してまいりましたが、本日ご紹介するのが最もDIARIESらしいかもしれません。
誰も知らないor興味が無い。王道ではない。でも中身は良い。
それではまた一気に書き上げるので、お付き合いください。
ユンハンスの創業は1861年。
昔から修理職人や発明家を生み出してきた、ドイツ南西部・シュヴァルツヴァルト地方の
中心部・シュランベルクにて設立されました。
創業者は、エアハルト・ユンハンス。彼は義兄弟と共に時計部品工場である
「Zeller&Junghans」社を設立し、時計の製造を開始しました。
しかしユンハンスは輝かしいデビューを飾れたわけではなく、
設立当初は鳩時計の部品製造を請け負って生計を立てるなど、
地味な時計部品製造メーカーの1つに過ぎませんでした。
それでもなお、機械式時計の研究を進め、創業から5年が経過した1866年には、
初の自社製時計を完成させます。
1930年代に入ると自社ムーヴメントを開発し、ドイツ国内大手時計メーカーの仲間入りをします。
そしてユンハンスが一気に知名度を上げるのは1957年のこと。
世界初のモダンデザインの美術学校「バウハウス」において、
最後の巨匠と言われている「マックス・ビル」にデザインを依頼し
発売されたウォールクロックは、造形美が評価されMoMA(ニューヨーク近代美術館)の
パーマネントコレクションとして保存されています。
以上がJUNGHANS(ユンハンス)のブランド説明ってところ。
やはりユンハンスといえばマックスビルデザインのイメージが強いです。
ですが、今回セレクトしたユンハンスは1950年代前期に作られたもので、
まさにブレイク前夜といった微妙で絶妙なDIARIESらしい時計だと思います。
ぶっちゃけ誰もそんなの知らないよ。興味もないよ。
時計マニアからするとイマイチ価値を認めにくいと思います。
だけど俺はすっごく良いと思う。デザインも中身も。
というわけで、まずはデザインから説明しますが、
やっぱりブラックミラーダイアルはカッコイイです!!!!!
60年以上前の時計ですが、まだまだ文字版は味が出そう。
だけど楔形インデックスの塗料はまあまあ剥げてて、
この辺に、まあ・・・ユンハンスは時計メーカーとしては名門と呼んでいいか
微妙なとこだよね・・・ってのを感じますね!www
ただし、この微妙なところながら、時に良いヤツが見つかったりする。
このブワッと来た瞬間最大風速を捉える感じ。これがいいんですよね~~~~~!
ま、そんあ詰めの甘さを差し引いても、やはりユンハンスは元からデザインに強かったてのが、
この時計から分かる気がします。
この時計も、ブラックミラーダイアル・くさび型インデックス+アラビア・
ドーフィン針・スモールセコンドと、アンティークウォッチらしいディテールがてんこ盛り!
1950年代の時計ながら、この1940年代頃のデザインを引きずったクラシックさ。
さらには第二次大戦後ということもあり、ミリタリーテイストも相まって、
クラシック×ミリタリーなデザインへと昇華していると思います!
では次は肝心の中身を見ていきましょう。
ねじ込み式てのもありがたいです!少しは防水性が高まります。
ちなみに、このタイプなら僕でも開けられます。
内側のパッキンもまだ生きてます。
そしてムーヴメントは「AS1130」というのを使用しています。
ASは、スイスのA Schild(ア・シールド)社が作ったもの。
キャリバー1130は、ドイツ軍の時計で多く使われたムーヴメントです。
(ついでにゾディアックやジラールペルゴも使ってましたよ!)
それだけ耐久性もありますし、比較的メンテしやすい構造でもあるそうです。
ちなみにドイツ軍つながりで、文字盤のスモセコ(スモールセコンドね)の上に、
Wehrmachtswerkと書かれていますが、直訳すると「ドイツ国防軍」という意味。
ですがこれはあくまでもモデル名?のことで、実際に軍に支給されたものではありません。
でもムーヴメントは軍でも使われたものであったり、ミリタリーウォッチ並みに強いということだと思います。
現に人工ルビー17石使いやインカブロック耐震構造であったりと。
よく見ると、ケースから伸びた角ばったラグも、デザインの硬質さを表していて締まりますね。
亜流、だが地味に良い。
というわけで、サイズです。
そうそう。ちなみに黒文字盤にゴールドのインデックスってことで、
単純な理由でジェームズ・ボンドカラーのNATOタイプベルトを付けています!www
黒×金の配色で本気のベルトを付けちゃうと、なんか高そうに見えちゃうか悪目立ちしそうなので、
これくらい間が抜けた方がいいんじゃないかと思って・・・
こういう正解のない遊びができるのも、アンティークウォッチの良いところだと思ってます!!!
そうそう、さっきマックス・ビルとバウハウスのことが出てきたので、あとがきを書きます。
(あとがきを・・・書く???)
時計とは全然関係ないので、DIARIESか家具に興味がある人だけ読んでください。
こちらの物体は、DIARIESの移転と同時に店内に設置された物です。
これには「ウルムスツール」という名前がついています。
移転当時は、何人かのお客様に「自分で作ったんですか?」と聞かれたのですが、
実は立派なデザイナーズ物。
そのデザイナーとは?
max bill!?そうです!ユンハンスの時計をデザインしたバウハウス最後の巨匠、
マックスビルでございます!!!!!!
あまりにシンプルな造形だけに、確かに自作と思われても仕方ありませんが、
ミース・ファン・デル・ローエの思想を受け継いだマックスビルを代表するデザインスツールなんです。
そしてウルムスツールという名前は、マックスビルが1953年に開設したウルム造形大学の名前から。
マックスビルは、学校で学生達が快適に過ごせるようにこのスツールを作りました。
まずは一般的なスツールとして。
コの字型が特徴ですが、横にしても重量に耐えられる構造。
また1辺が棒状なのは、持ち運びしやすくするため。
また持ち運ぶのはスツールだけではありません。
例えばこのようにして、学生なら教科書を持ち運ぶことができるのです。
ちなみに釘は一切使っておらず、足はほぞ組。
座面はあられ組。
これじゃあ自作なんて不可能です!!!!!!
というわけで、このウルムスツールが作られている頃と時を同じくして、
本日ご紹介した時計も作られていたことを考えると、
ジ~~~ンと胸が熱くなるんですよね。
そうそう。今都内でバウハウス展やってるんですよね。行きたいなあ~。
それではまた。お店で会いましょう。