※1/27(木)は、休店日とさせていただきます。
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)
※コロナ対策実施中です。
※VINTAGE STOCK MARKET開催中です。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「料理番組の日」だそうです。
好きな料理番組は料理の鉄人か、浅草橋ヤング洋品店の中華大戦争ですね。
料理番組なのかな?
じゃ、商品紹介です。
本日もVINTAGE STOCK MARKETの中から。
前回はフランス物縛りでご紹介させていただきましたが、お陰様で大好評でした。
まだ多くの方が気づいていないヴィンテージの魅力が伝わったようで、なによりでございます。
説明してすぐに売れるようになるまで5年かかったけどね。。。
といいますか、色んなインフルエンサーがこぞってフレンチヴィンテージを紹介してくれてるので、あやかってるみたいなもん!w
フレンチワークのヴィンテージ人気は、もう少し続きそうですね!
というわけで天邪鬼な私は、みんながそっち向いている隙に、そ~~~っとイギリス物の良い物を並べてたりするんです。
が、やはり多くの方がスルー!!!!!
最初はそれも楽しんでいたのですが、だんだん洋服たちが可愛そうになってきたので、ここでひとまず紹介しておこうと思います。
なので本日はVINTAGE STOCK MARKETの中から、French Work Vintageに対抗して、British Work Vintage縛りでお送りします。
ドウゾ!
まずは掴みからまいりましょう!
BarbourのSolway Zipperでございます!
状態良し!嬉しいベルト付き!
そして堂々の1クレスト(クラウン)!!!!!
ひとまずバブアーを極めるならば、「1クレストのバブアー」というのは外せませんね!
何故かというと、バブアーの歴史の中で最初に英国王室御用達となったモデルが、このソルウェイジッパーだから。
バブアー好きの方なら、一度は袖を通してみたいと思う逸品です。
過去にも何度かイギリスで買い付けてますが、5年前のブログみたら50000円でした。
今は14万円です!古着インフレ!w
次です。
これもマニアック!
British Railways(イギリス国鉄)のワークジャケットでございます。
いかにもイギリスのワークウェアらしい、ドリル素材のネイビー3つボタンジャケット。
この手のジャケットは、先日受注会を行ったOLD TOWNも影響を受けたヤツですね。
つまりOLD TOWNは、イギリスらしいイギリスのワークジャケットの最高峰というわけですが。
それにしてもなんでこんな何の変哲もないジャケットが、イギリス国鉄と言い切れるのか!?
それはこのボタン。
なぜかボタンがラバーでできているんですよ。
万力のように締め上げればこのように。
まあ、特徴らしい特徴はこの辺なのですが、実は裏側にブリティッシュレイルウェイズのステンシルもあったんですよね。
デッドストックだったんですけど、どれくらい縮むかな?と思って洗ってみたら、ステンシル消えちゃった・・・・・
写真も残してなかった。。。でも本物ですよ。。。。。。価格は2万くらい。
気を取り直して次です!
これね~、コレ。
一番見て欲しいのに、誰も見てくれないアイテム!!!
ヴィンテージとして以前に、洋服として歴史が詰まった最高の1着なんですけどね!
しかも5万以下って、お正月イベントということで、かなり安くしてるつもりなんですけど!
で、これがどんなアイテムなのかと申しますと?
なんとこちらもBritish Railways(イギリス国鉄)のコート。
さらに驚くべきことに、マッキントッシュ生地のコートなんです!!!!!
あのスコットランドのマッキントッシュ?
それは半分正解。
ざっくりと説明します。
いわゆる「ゴム引き」素材を使ったコートといえば?マッキントッシュというスコットランドのブランドが思い浮かびます。
1824年に、科学者であったチャールズ・マッキントッシュが、ゴム引きの防水布を発明し、それでコートを作ったのがマッキントッシュ設立のきっかけ。
以後、様々な会社がゴム引きコートを作るようになります。
しかし最初に作ったマッキントッシュの名前を取って、「マックコート」という総称でゴム引きのステンカラーコートは呼ばれるようになりました。
なので、このブリティッシュレイルウェイズのマッキントッシュコートは、
あのマッキントッシュ社が作ったかどうかは分からないけど、ブリティッシュレイルウェイズのマッキントッシュコートなんです。
意味分かる!?wwwww
で、ここからがさらに重要。
このマッキントッシュ生地、やたら重いんです。
どれくらい重いって、同じくらいのコート3着分くらい重い!w
なぜならこの生地に理由があります。
生地の断面をよく見ると3層構造になっていて、コットン→ラバー→コットンというように、
コットンでラバーを挟んで圧着した素材になってるんですよ。
ハンパないでしょ???
今のマッキントッシュのように、生地に薄くゴムを引く技術がなかったのか分かりませんが、
極厚のマッキントッシュ生地が、このヴィンテージでは楽しめるんですよ。
コットンの方も超高密度ドリルでメチャクチャ良い味が出るんですよね~~~~~!
しかも今回、サイズが良くて。日本人のS~Mくらいの方でちょうどいいサイズがあります。
このブリティッシュレイルウェイズのマッキントッシュコート、やはり国鉄の制服の上から着るので、サイズがやたらデカイ。
なので、今回入荷したコートは現地サイズだとXS相当なのですが、現代の服のサイズだとS~Mくらいでちょうどいいんですね。
こんな着やすいブリティッシュレイルウェイズのマッキントッシュコートは見たこと無いです。
着やすさという部分では、襟もいいですねえ。
こんな小ぶりな襟のブリティッシュレイルウェイズのマッキントッシュコートも見たこと無い。
このやたら大きいポケットフラップが、ブリティッシュレイルウェイズのマッキントッシュコートの特徴です。
この迫力がカッコイイんですよ!
長めのベントもAラインを強調してくれてカッコイイんですよね~~~!
背中にステッチを入れないで、荒々しいベントの取り方がこれまた迫力!
ポケットはスレーキで。
縫製部分はしっかり補強&防水してます!
生地の端っこはテーピングで。
デッドストックなので、紙タグまで残ってる!!!しかも手書きとは!?
デッドストックてことは、ブリティッシュレイルウェイズのスタンプも残ってます!!!!!これが大事w
謎のLT/RLY記号。
60年代当時のことを考えると、ロンドンから東に延びる鉄道か、もしかしたらできたばかりのロンドン地下鉄か。
歴史とロマンに胸が膨らみます。
でも、品出ししてから3週間。ほとんどの方が手に取ってません。
もう正月気分も抜けたので、価格は相場に近づけましょう。明日から7万くらいにします!
最後!
しょうもないジーンズです!これは気づかなくてOK!
でもショボい洋服も楽しんでこそ、じゃないと本当の洋服の楽しさは分かりませんよ!
こちらはTELSALDAという知らないメーカーのもの。
ピックアップした理由は、「EMPIRE MADE」一択!wwwww
EMPIRE MADEですよ!?エンパイアメイド!つまり「帝国製」!!!ヤバくない?????
このEMPIRE MADEの表記から、1960~1970年代前半と思われます。
EMPIREとはまさにBritish Empire(大英帝国)のこと。
日本も大日本帝国と名乗ってたように、戦争の名残を感じる表記ですね。
しかし、帝国とはいいつつも、、、
フラッシャーには思いっきり「アメリカンスタイルジーンズ」!?!?!?
おいおい!お前らエンパイアの誇りは無いのかよ?ってね!
まあしょうがないんですよ。
ヨーロッパは第2次世界大戦で、どの国も貧乏になってしまいましたから。
そして圧倒的に豊かになったのがアメリカです。
アメリカの豊かさに、誰しも少なからず影響されたんでしょうね。
にしてもマジでこのデニムはロークオリティ。
ネップや毛羽立ちがすごくて、今なら確実に不良品となる生地。
だがそれがいい!こんな見たことも無い生地だからこそ、どんな色落ちをするのか見て見たくなるのだ!!!
縫製もガタガタ!エンパイアの名が泣くぜ!
実際に70年代頃から植民地の独立運動が活発になり、イギリスは香港の返還を持って植民地が無くなります。
洋服って、世相を表したりもするんですよ!すごいでしょ!
そんなイキってた頃のイギリスを感じつつ履いてほしいです!!!
こちらはエンパイア価格で14000円くらいです。
というわけで本日は以上。
たった4着紹介しただけでこのボリューム。
洋服って面白いでしょ?
それではまた。お店で会いましょう。