diaries blog | Kanell(カネル)| Bonaparte

※11/16(水)・11/17(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

※12/3(土)~12/4(月)は、アンティークウォッチイベントです!

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「こんぶの日」だそうです。

先日の1ST PAT-RNのNOT A DENIMを紹介した時に取り上げたNIGO展ですが、

F岡さんにいただいた後、実はいてもたってもいられず、私も行ってしまいました!!!

アメリカ物のヴィンテージがズラ~っと並んでるって聞いたんで、

私もバカみたいなヴィンテージの組み合わせで行ってみました!

ちなみにリバースウィーブは青単(青い単色タグ)、ブラウンズビーチはそんな古くなくて5,60年代のやつかな?

今じゃどちらも価格が高騰しすぎてて、成金みたいな恰好じゃないでしょうか!爆

でも買ったのはどちらも20年くらいまえなので、6800円とかです。ブラウンズビーチなんて、店外のワゴンで見つけたし。

そんな時代でした!っていう、ヴィンテージ好きオジサンあるあるマウンティングが華麗にキマったところで、

商品紹介に移りたいと思います!

 

 

 

ドウゾ!

【ブランド】Kanell(カネル)

【アイテム】Bonaparte

【価格】¥18,480-

【コメント】

今回もしっかり2か月遅れて届きました!(号泣)

でも今年の春は1年遅れでの入荷だったので、2か月に縮んだことはありがたいと思いましょう!そういうご時世!

できれば暖かい内に届いてほしかったのですが、それなりに生地は厚いのでまだまだ着れると思います!別にド定番だし!

昨シーズンはあっという間に完売してしまったので、記憶が薄れておりましたが、改めて見るとメチャクチャかっこいいわぁ~~~。

Kanellをしっかり説明すると、とんでもなく長くなってしまいそうなので、本日は染料に関してのみご説明します。

上記の写真の通り、淡い風合いのブルー。スタイルカウンシルのCafe Bleuって感じ。

そしてまさにスタカン時代のポールウェラーのように、ものすごくフレンチな色なんです。

それがこのPASTELと書いてパステル。

 

それではパステルという染料に関して説明しましょう。


Pastel Bleuは、ホソバタイセイ(isatis tinctoria)を用いた染色方法で、「世界最古のブルー」と言われています。

その起源は古代エジプトまで遡り、16世紀末にインド藍(タイワンコマツナギ)が輸入されるまで、

ブルーを表現できる唯一の染料としてヨーロッパで重宝されていました。

パステルは、まずホソバタイセイの葉を摘み取り、すり潰し、乾燥させた後、

その繊維を発酵させ、グレープフルーツ大の大きさに丸めます。

そしてできたのがCocagnes(コカーニュ)という染料の塊。

コカーニュは、金にも並ぶ貴重な物として、大切に扱われてきました。

パステルの一大産地であったフランス・Toulouse(トゥールーズ)はその産業で栄華を極め、

そのブルーは富の象徴とされ、ナポレオンは彼の軍隊の制服にパステルブルーを用いました。

しかし、バクテリアを用い発酵を促しながら進めるコカーニュ作りや染色作業は、

非常に熟練した技術が必要で、安定した色を出すためには、天候や気圧にまで注意しないといけません。

そのため、16世紀末に安価で扱いの用意なインド藍がアジアから大量に輸入されることで次第に衰退し、

さらにドイツで合成インディゴ染料が開発されることで、技術の伝承は完全に潰えたかに思われていました。

しかし後年、この失われつつあった伝統技術を継承すべく、数名の有志がPastel Bleuの復活を試み、成功させます。

現代でもこの技術を扱える職人は数えるほどしかいませんが、

そのスピリットは確実に次の時代へと受け継がれています。


ダイアリーズのブログを以前からご覧の方なら分かりますよね。

ホソバタイセイ。テンダーのウォードと同じ染めです。。。

フランス製のKanellのカットソーを、パステル(=ウォード)で染めたやつなんです。

これだけでヤバイのは分かりますよね?

何がヤバイって、このモデルにこの染料。

というのは、KanellのBonaparteは、ナポレオンボナパルトから取っているのは先刻承知。

そしてこのパステルのブルーというのは、フランス国旗のブルーはパステルから取ったという説があるほど。

なのでもはやナポレオン軍なのです。

となれば、ナポレオン軍のマガジンポーチをモチーフにしたあのバッグを背負えば???

あなたは下町のナポレオン!

 

それはさておき、染める前はこんな色でした。

それがこう。

縫製部分が白いのは、そこだけポリエステル糸を使っているからです。

昔々からつづく天然染料なので、天然繊維しか染めることができないんです。

それはそれで、現代の服を染めた時に出る意外な結果=どのように染まるか?というのも、楽しみの一つです。

意外とワッペンはしっかり染まってたり。

 

いかがでしょうか?フランス伝統のボーダーTに同じく伝統のパステルを染を施した、これ以上ないフレンチなカットソー。

Bonaparteのシルエットは、身幅はゆったりだけど袖細目。

なので、例えばシャツの上に着て、さらにジャケットを羽織るなどのコーディネートがしやすくなっています。

これからの時期まだまだ活躍してくれる1着です。

是非ともご検討下さい。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。