diaries blog | JADD(ジャド)| Desert Boots/Eco Vibram Sole

※5/8(水)・5/9(木)・5/16(木)・5/23(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※6月にOLD TOWNのオーダー会、7月にアンティークウォッチフェアがあります!

※前回オーダーいただいているお客様へ。

1月のOLD TOWNの納品は今週末、昨年12月のLOUNGE ACTの納品は6月頃を予定してます。

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「粉の日」だそうです。

というわけで、無事、LOUNGE ACTのオーダー会が閉幕致しました。

オーダー会に足をお運びいただき、誠にありがとうございます。

GWになると同時に、一気に気温が高くなってしまい、LOUNGE ACTのような重厚感のある服に、

果たしてオーダーをいただくことができるのか?という心配もありました。

しかしそこはDIARIESのお客様。汗ばむ夏日もなんのその。しっかり来秋冬を見据えてオーダーしていただけました。

本当にありがとうございます。

 

また、今回のイベントを受けまして、自分の中で新たな道筋が見えてきました。

まずは、DIARIESの秋冬コートのラインナップは、LOUNGE ACTのオーダー会をメインに据え、

店頭分のコートは今後減っていくかもしれないということ。

これは、年々冬が短くなりコートの需要が減っているのと、他のブランドのコートの価格がヤバいことになっているので、

よほどのことが無い限り、重衣料はセレクトしにくい状況であるためです。

なのでコートは長い目で見て、基本的にはオーダーをお勧めしますよということ。

 

もう一つ、LOUNGE ACTのオーダー会は、今後年1回(毎年GW)の開催にしようかなと思ってます。

現在OLD TOWNと1ST PAT-RNとLOUNGE ACTのオーダー会で、2か月に1回オーダー会が開催されている状況は、

ちょっと多すぎかな?お客様も疲れちゃわないかな?と思ってまして。

また納品の方も、デザイナーさんが一人で縫っていることもあり、最近だんだんと納期が伸びてきております。

またLOUNGE ACTは、冬こそ本領発揮みたいなところがあるので、

焦らずじっくり良い物を作ってもらうためには、年1回の方がいいのでは?と思ってます。

その分、スーツとセットアップに関しては、1年を通して随時受け付けようと思います。

 

といった感じで、暫定的に考えておりますので、よろしくお願いいたします。

LOUNGE ACTのオーダー会6月納品のお客様は、デザイナーが只今鋭意製作中ですので、あと1カ月程お待ちください。

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】JADD(ジャド)

【アイテム】Desert Boots/Eco Vibram Sole

【価格】¥46,200‐

【コメント】

この時期にブーツの紹介とは!?!?!?

ですが僕はデザートブーツのチャッカだったら、ショーツに合わせちゃうからね~!

というわけで、2024年春夏物の紹介も佳境にさしかかっているとは思いますが、ここにきての今季の大物の登場です!

まずは初めて取り扱うブランドになるので、ブランド説明からどうぞ。

イギリス東部・サフォーク州、レンデルシャムの森に工場を構えるJADD社は、1998年に家族経営の靴修理工場として始まりました。

現在では、「ステッチダウン製法」のスペシャリストとして認知されるようになり、

クラークス社を始め、オリバー・スウィーニー、カレダッカー、その他ノーザンプトンの革靴メーカーを顧客に持ちます。

彼らのステッチダウンのこだわりは、アッパーのレザーをインソールとミッドソールに縫い付け「ランナー」という層を形成すること。

そうすることで、修理しやすくまた耐久性に優れ、柔軟性があり歩きやすくなるという利点が生まれます。

JADDの靴作りは、外注することなく全ての工程が自社で完結する、正真正銘のMade in Englandです。


というブランドになります。

クラークスがイギリス製をやりたい時にお願いする工場ということは?

これぞまさに不朽の名作である昔ながらのデザートブーツを、今に伝える名ブランドと言えるでしょう。

 

でもDIARIESのデザートブーツといったらastorflexがあったじゃない?とお思いの方もいるかもしれません。

しかしそれは、イギリス製でコマンドソールが使えるなら、話が変わります!!!!!

 

どういうことかというと、これをご覧ください。

通称「湾岸戦争モデル」

このブーツは、湾岸戦争時(1991年~1992年)イギリス軍から要請を受けたクラークス社が、

定番のデザートブーツをベースに、クレープソールではなくコマンドソールを履かせたものです。

僕が購入したのは2000年初頭でした。

デッドストックの状態でしたが、このブーツが作られたのは1991年なので、10年じゃデッドとかヴィンテージと言えるかどうかでしたが。

でもこれは間違いなくカッコイイ!後世に伝えるべきブリティッシュミリタリーアイテムだと思ってて、好きすぎて2足持っているんです。

その名もデザートトルーパー。

数年前に本家クラークスからアジア製で発売されましたが、全く話題にならなくてウケました。

でもそれじゃ俺の好きなブーツがあまりに可哀そうなので、

いつか自分の店の別注でイギリス製のデザートトルーパーを作りたいと、長年温めていたわけです。

 

時は来た。

 

え?でもソールの色が違うじゃん!笑

これね~しょうがなかったんです。JADDが、コマンドソールは今この色しかないんだよって言うから!

まあでもこれはこれでアリ。

個人的には、1940年代のアメリカ軍のブーツでもあった、チップソールみたいでカッコイイと思うんです。

オールデンのインディブーツもそうだしね。

より土臭いブーツって感じで、本家と違って面白いんじゃないかな。

ちなみにこのソール、ヴィブラム社の物なのですが、なんでもクレープソールの一種なのだとか。

通常半透明のクレープソールは生ゴムですが、このソールは生ゴムではなく、

ラバーソールの生産時に残ってしまった端材の部分を砕いて、粒状にしたものをまぜて成形しています。

これが結構良い感じ。

 

実は前述のクラークスのデザートトルーパーは、ソールのクッション性も悪く柔軟性にも乏しいため、

履き心地が良いとは言えず靴ズレもよくしていました。

しかし、このエコソールならクッション性・グリップ性も問題ありません。

 

なので、クラークスのデザートブーツといえばのクレープソールの良さと、

コマンドソールの良さを併せ持った素晴らしい靴なんです!!!!!

そしてこのJADD(ジャド)様。俺の名を言ってみろ!

当然靴としてのクオリティも申し分なし!!!

 

こだわりは、足首の太さとアイレットの位置。

また甲を低めに設定することで、フィットが良く歩きやすいのが特長です。

内側はグレインレザーで肌触りもよく、さらにカカトの内側は羊のスエードを当てて滑りにくくしています。

さらにはなんと!?シャンク入り!

よく見ると、ちょうどヴィブラムの黄色いロゴがあるあたりが膨らんでいます。

ここにシャンクが入っているのですが、このシャンクも今時の鉄や樹脂ではなく、昔ながらの木!

ビーチ材で作られたシャンクが入ってるデザートブーツ!本当に素晴らしいと思います!

ちなみにシャンクって何?という方は、自分で調べてみて下さい。

ちゃんとした革靴ならだいたい入っているパーツです。見えませんけど。

極めつけはアッパーの素材!!!!!

この肉厚で良質なスエードは、なんと1825年から続く老舗タンナー「C F STEAD」社のものを使用しています。

CFステッド社のスエードの特長は、革を15~30%ほど縮ませ、繊維構造を密にしていること。

それにより、起毛が細かく、また耐久性にも優れています。

しかもこの革、JADDが持っていたデッドストックのCFステッド社のスエードっていうんだから、

しかもこの色ってまさにC社のその色なんですよね~!!!

 

また、デザートブーツでおなじみのステッチダウン製法で作られていますが、

ブランド説明にも合った通り、ミッドソールを挟むのがJADDのこだわりなので、

このおかげでステッチダウンの糸にも極力負担をかけずに、ソール修理・交換ができるというわけ。

 

マジですごいです!JADD(ジャド)様!俺の名を言ってみろ!!!

 

というわけで履いてみました。

26㎝・Eワイズの私で、UK7Hでピッタリでした。

幅は革が伸びて馴染んでちょうどいいくらい。捨て寸多めですね。

このモッチリとした質感のCFステッドのスエード、肉厚ですが屈曲性も良く、履き心地は最高。

グッドイヤーやノルウィージャンなど剛性を求めた製法とは異なり、ステッチダウンは曲げやすいのが特長です。

以上、JADDのデザートトルーパータイプのご紹介でした。

ちなみに先ほど別注て書いてしまいましたが、厳密に言うと元からラインナップにあったんですけど、

DIARIESしかオーダーしなかったという、結果的別注です。

つまり、一般的には不人気。DIARIESがセレクトしたアイテムは廃版になる法則発動の予感!?!?!?

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。