※19(水)・26(水)・27(木)は、休店日とさせていただきます。
※3/20祝日は営業致します!
※夜は閑散としてるので、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ待ちます!)
※1ST PAT-RN(2025SS)オーダー分が入荷致しました!当店からの着信があったら、入荷の連絡です!
※4/12~4/20にスニーカーのポップアップイベント(某ブランドの最初で最後のトランクショー、レディースサイズも有)をやる予定です。
ダイアリーズの今日は何の日?
今日は「点字ブロックの日」だそうです。
3月は分かれと出会いの季節。
つくばを離れるので、お店になかなか来れなくなってしまうことをわざわざおっしゃっていただく方もいれば、つくばに戻って来たので、また来れるようになりましたという方も。
そしてまた、つくばで新生活が始まったのか、様子を見にいらっしゃる方も。
初めていらっしゃる方にとっては、DIARIESはまあまあハードルが高いと思われても仕方がない。
なにせお店の外観には看板も何もないんですからね。
このポーチの中に入って、やっと店名が分かる始末。
いやこれね、狙ってやってるわけじゃないんですよ。看板のアイデアと予算と余裕が無いだけなんです。
でまあそんな入りにくいお店だし、いざ勇気を出して入ってみれば、大柄なヒゲのオジサンが出迎えるわけでしょ?
ホント酷い店だと思いますよ。
それも十分わかってますのでね、「言葉」ではなく「心」で理解しているので、接客はものすごく丁寧ですからね。
なぜ安心して買い物していただけます。
あなたの新生活と共に、DIARIESをよろしくお願いいたします。
じゃ、商品紹介です。
ドウゾ!
【ブランド】SKEWed WORKING(スキュードワーキング)
【アイテム】Working Pullover Jacket
【価格】¥88,000‐
【コメント】
先日ご紹介したEDWINの新プロジェクト「SKEWed」(Click!)ですが、お陰様で大反響をいただいております。
反響の割には売れてないんですけど、この後TENDER Co.も入荷してくるので、待った方がいいですよとお伝えしておりますのでね。
でも本日ご紹介するトップスの方はTENDER Co.とも全くかぶらず、非常にオリジナリティ溢れるデザインなので、すぐにでも着て欲しいのでご紹介致します。
それでは詳しくて見ていきましょう。
デニムのスモックという、非常に着脱が困難なアイテム。
が、ストレッチデニムなんかを使わないところがSKEWedらしくて素晴らしいと思います。
また困難なのは着脱どころか、冬は寒くて夏は暑いデニム生地で、温度調節ができないスモックというアイテム。
もちろんそういったデメリットを私も(心で)理解した上で、それでも尚このアイテムは取り扱いたいと思ったんです。
だってこれ、着て見るとメチャクチャかっこいいんですもん。
まず展示会で最初に袖を通した時の感想は、「ロイヤルネイビーのベンタイルスモック超えたんじゃない!?」ということ。
それくらいの迫力でした!
あの名作中の名作ベンタイルスモックを超えるような存在感のあるアイテムを、
イギリス人(ウイリアムとロバート)が作ったというのもストーリーがあって好きです。
で、僕の解釈では、ヴィンテージにおける激レアヤバイスモックって言ったら、
イギリス軍のベンタイルスモックとアメリカ軍のガンナーズスモックだと思うんですよね。
そんな2トップを掛け合わせたようなトンデモスモックが出ちゃったんだから、やらないわけにはいきません。
そんなスモックですが、さらに私の想像の斜め上を行ってます。
まさかのリバーシブル!?!?!?
これにはひっくり返りそうになりましたね~!リバーシブルだけにってわけじゃないですけど!
デニムの裏側には、HBT生地が貼られています。
でねこの感じ、今度は僕的には「MAHARISHI(マハリシ)」を彷彿とさせるんですよ。
おそらくこの感じは、ウイリアムの元生徒であり、現マッシモオスティスタジオに所属するロバートの感性と思われます。
90年代UKストリートスタイルを思わせるデザイン。最高です。
それではディテールの方を見ていきましょう。
まずはしっかり立つフード。
当たり前です。生地が厚い上に2重なんですから。
あと、例えばベンタイルスモックを着ていて嫌だなと思うところが、首の部分。
首回りをあまりに立体的にカバーしすぎていて、ご飯とか食べにくいんですよね。(使用目的がそもそも違うというのは置いといて)
でもこのスモックは、立体的でありながらアゴの部分はとてもスッキリ。
着やすい上に、とてもカッコイイです。
身幅と袖はゆったり目。
ストレッチしない素材でスモックを作った場合、その脱ぎ着にしにくさが最もストレスが溜まる部分。
しかし、このスモックはちゃんとゆとりを取っているので、肩幅52㎝胸囲1mオーバーの私でも、難なく着脱できますのでご安心を。
ポケットは左右に2つで繋がってます。
例によって下から開ける謎の仕様。
例によってストーンアイランドでも使われている、とっても滑らかなジッパー。ヌルヌル滑るジッパー。
裾にはドローストリングが。最初は生地が硬すぎて、どうやったら絞れるのか分かりませんが!!!
このヒモも綿100%ってのがカッコいいです。洗ってインディゴがにじんだ時もカッコいい。
そして裏返すとこうなります。
前身頃とフード部分にHBT(ヘリンボーンツイル)生地が縫い付けられております。
真ん中にあるのは、これまたポケット。
ですが、
ここぜ~んぶポケットとして使用可能!
さらにポケットの中を見ると、まさかのセンターで生地を割っています。
前身頃のセンターで生地を割るなんて、面白いパターンですね。
またよく見ると、生地の裏側が茶色っぽいことに気づくと思います。
これはEDWINが使用しているデニム生地で、デッドストック生地が経年により黄変したのをイメージしています。
最後のディテール説明は袖付け。
分かります?
前身頃はセットインスリーブで、後がラグランスリーブになっているのが。
このおかげで、硬くて厚いデニムを使っても、肩のシルエットがいからずに済みます。
縫製も丁寧で、さすがエドウィン謹製でございます。
にしてもさ、インディゴ側を裏にして1日着てみなよ。内側に着た服、真っ青になってるから!!!笑笑
そんなデメリットだらけの服だけどさ、夢がある服だと思うんですよね。
例えばですよ、エドウィンのスモックが8万円と聞いて、普通はありえないと思うじゃないですか。
でもね、エドウィンという会社が残って、そしてそれまでライ〇オンを始めとしたジーンズショップに沢山売ってもらって
薄利多売を続けて来たエドウィンにとって、こんな訳の分からないアイテムを作って8万円という値が付くことに対して、
エドウィンの職人さん達はどう思うか?どんな思いでこれを作っているのか?
今までL〇eとWra〇glerのライセンスでもって巷に溢れる物ばかりを作ってきた人たちが、
こんなぶっ飛んだデザインをどんな気持ちで縫っているのか?
僕の希望的観測ですが、きっと楽しんで作っているんじゃないかな~?と、思いを巡らさずにはいられません。
そう考えると、応援するという意味もあって、取り扱わなければいけないと思いセレクトしました。
日本で最も古い歴史を持つデニムメーカーの火を消さないためにも。
老舗の新しいチャレンジに敬意を表すためにも。
それではまた。お店で会いましょう。