diaries blog | 1ST PAT-RN(ファーストパターン)| Anders & Ranger

※11/5(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。)

※コロナ対策実施中です。




ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「ユネスコ憲章記念日」だそうです。

アメリカ大統領選挙やってます!

これはアメリカの州の名前を一度に覚えるチャンスですね!

一番ビックリしたのがロードアイランド。

Roadかと思ったらRhodeでした。どうでもいい!w

友人の奥さんが、日本にいながらも郵便で投票してました。

リアル~!





じゃ、リアルに商品紹介です。

ドウゾ!


【ブランド】1ST PAT-RN(ファーストパターン)

【アイテム】Anders

【価格】¥58,300-(税込)

【コメント】

先日、1ST PAT-RN(ファーストパターン)から第2便も到着しまして、

ひとまず2020FWの当店オーダー分のラインナップが出そろった感じです。



それでは改めまして、まずはブランド説明からどうぞ。


イタリアのブランド『1ST PAT-RN (ファーストパターン)』は、
2011年にデザイナーCristiano Bertoによって立ち上げられた。
ブランド名の由来は、ミリタリー用語として使われた”First Pattern” (一番最初のプロトタイプ)からきている。
ブランドのコンセプトは、ニット生地やシンプルかつファンダメンタルな素材を使うことによって、
洋服として普遍的な構造・品質・デザインを復刻させることにあり、
そのため大量生産を避け、生地や縫製にこだわり1着1着最高の洋服を作ることだ。
デザインのインスピレーションは主に、
『Civil (シビル)』『Military (ミリタリー)』『Utility (ユーティリティー)』の機能美からきているが、
1st Pat-rnの洋服は、糸・生地の生産から、ボタン、レーベル、タグ、
商品の仕上げの工程まで、すべてがイタリアで行われている。
そして、洋服としての最高の品質と仕立てを常に追及し続けている。
例えば、英国とイタリアの仕立ての具合をうまく融合させ、
綺麗なウエストライン、すっきりとした肩のライン、
動きやすくスタイリッシュに裁断された腕周りなどの新しいフィットを作り出したり、
第一次世界大戦でイタリア陸軍や海軍が着用していたユニフォームをデザインのインスピレーションにしたり、
レーベルにモデル名を入れたりと、細かな気配りとこだわりが
1ST PAT-RNの価値をより一層引き立てるものとなっている。
デザイナーCristianoが “We must try to wear them, to understand” と主張しているように、
1ST PAT-RNの本当のフィットの良さは、実際に着てみないとわからないものだ。
長く大切に着て初めて分かる本当の洋服の良さを教えてくれるような洋服作りが1ST PAT-RNの洋服作りだ。
伝統的なイタリアのものづくりを後世に継承していきたいというデザイナーCristianoの気持ちがあふれ出ている。


というブランドです。

そして僕が思うに、現時点で最もDIARIESらしいブランドだなぁと思うわけです。

マイナーな部分も含めてね!w

当店のお客様に分かりやすく例えるなら、また誤解を承知で言うのならば「イタリアのTENDER」といったところでしょうか。

いや、それはこのファーストパターンに大変失礼ではあります。本当に申し訳ない。

しかし言い得て妙で、実はこの2つのブランドには共通点もあるんです。

どちらのブランドも、そんなに型数がありません。

ざっくり言うと、トップスが5型にボトムス5型程度。

そしてそれぞれのアイテムごとに2,3種類の素材を載せ替えることができる。



さらにです、例えばテンダーのウイリアムなんかは、デザイナーよりもセントマーチンの講師業としての立場が強いのですが、

ファーストパターンのクリスティアーノも、このブランドよりもイタリアのデザイナーを相手に、

コンサルやコーディネートを行う仕事を生業としています。

つまり、どちらのブランドも本当に好きな物しか作らず、また素材に徹底的にこだわります。



そして彼らは、当たり前のように自国生産にこだわります。

「俺の生まれ育った国は、こんなに素晴らしい物が作れるんだぞ。」という声が聞こえてくるようです。

そうなんです。ブランド説明に最後にも書いてありますが、

思いを込めて服を作るとね、溢れ出て来ちゃうんですよ。何かが・・・



それでは、詳しく見ていきましょう。

やはりファーストパターンといえばジャケットからですね。

僕が思うファーストパターン良さとは、「イタリアから見たアメトラ」とでも言えましょう。

派手な印象のあるイタリアンファッションをグッと抑え、

本来のイタリアの服作りとは、サルトリアに代表されるように

繊細で緻密なディテールを持つ服であることを思い出させてくれます。

その背景をベースとし、アメリカントラッドが持つカジュアルな部分、

言い換えればアメリカンファッションが持つ合理性を兼ね備えています。

さらにその合理性は、ミリタリーやワークウェアが持つデザインと相性が良く、

結果として1ST PAT-RNの服が生まれてくるんだと思います。



そして本日ご紹介するANDERSというモデルは、Utility(実用性)がコンセプト。

ゆったり目で動きやすく、ポケットも機能的なデザインが特徴です。

中でもこだわったのは裏地。

ミリタリージャケットから着想し、「裏地の意味」を改めて見直しました。

再定義された裏地は耐久性と着心地を両立すべく、綿×ポリエステルのヘリンボーンツイルを使用しています。

また使いやすいようにポケットの角度までこだわりぬいています。

小さい方のポケットは、サングラス・ペン・メモ帳などを入れることができます。

フラップ付きポケットは、パスポート・携帯などを入れることを想定し、

フラップでセキュリティを高めています。



そして今回も気になる素材はというと?

ウールリネンオーバーサイズチェックというもの。

1ST PAT-RN(ファーストパターン)オリジナルの生地です。

まずこのウールリネン生地に関して。

ウールリネンという呼び方ですが、組成はリネン54%、ウール38%、ナイロン8%と、麻が一番多いんです!

秋冬物なのに???

そうなんです。実は今季はCristianoが麻に凝っているみたいで、

シーズン問わず麻を着ようということを提唱しています。

特に秋冬は、麻とウールの組み合わせは、保温性・吸湿性・通気性・耐久性のバランスが非常によく、とても快適に過ごせるんだそうです。

というのが、Cristiano自身が日常的に着用し、

さらにはハイキングなどで実際にフィールドで試験を行ってから出した、一つの結論になります。



そして機能的にはもちろんですが、その表情も素晴らしい。

肉厚でふっくらしてる。

リネンの弾力性とウールの肌触りを兼ね備えた独特の素材。

そこに絡めるのは「オーバーサイズチェック」というもの。

なんのことはない、チェックの縮尺を4倍以上に引き伸ばして配置しただけですが、

結果的に柄合わせするのが難しくなり、クレイジーパターンのようにも見えます。

この絶妙な外し具合が良いんです。

ちなみに袖口のボタンは、1つボタンの本切羽。

実はこれは、ロメオ・ジリへのオマージュ。

ロメオジリの名前、知ってる人いるかな?




では次のアイテム紹介に移りましょう。

【ブランド】1ST PAT-RN(ファーストパターン)

【アイテム】Ranger

【価格】¥38,500-(税込)

【コメント】

こちらは、昨シーズンにもあったWanderというベストにも似たトラベルベスト。

Travelがコンセプトだけに、ポケットいっぱい夢いっぱい、希望に胸膨らませどこかへ出かけたくなるアイテムです。


ワーカーズでいう三日月ポケットは、ファーストパターンの場合はネックについてます。

容量はそれより少なくなりますが、よりセキュリティ度がアップ。

そのせいか、クリスティアーノ的にはパスポートを想定しているそう。

カードケースもいいですね。

個人的には携帯を入れてます。すぐに気づくので便利。

フラップ付きポケットは全てにマチがあり、使った人はみんな

「これメチャクチャ入りますよ!」という感想をいただいてます。

そしてポケットは当然背中にも。

昨シーズンは、ハンティングジャケットのゲームポケット風でしたが、今回はセパレート。

縦長のポケットと、横長のポケットがあります。

前にも書いた通り、バゲットが入るので便利です。


いや~Travelに最高だわ。



というわけで、このジャケットとベストを組み合わせるとこうなります。

このベストは、ジャケットの上に着る。

これ一見すると奇抜なようにも見えるかもしれません。

ですが、実はこのレイヤード(重ね着)は理にかなったものなんです。

いや、理にかなっているというか、昔からそうだったてこと。



アメリカのハンティングベストを、古着屋さんとかでご覧になった方は分かると思いますが、

ものすごく身幅が広いと感じなかったでしょうか?

それを見て、私も若い頃は「アメリカ人は太ってるからな・・・」という認識しかありませんでした。

しかし、その身幅またアームホールの広さを見て気づいたのは、

なるほど、上着の上に着るためだったのか!ということ。



ハンティング時、素早くポケットのアクセスし必要なものを取り出せるよう持ち運ぶ。

そのために生まれた「着るバッグ」としてのベスト。



そのようなハンティングベストから着想を得ているので、このようなコーディネートはセオリー通りなんです。

着てみて思うのは、オーバーサイズチェックのせいでクレイジーパターンぽくなってるし、

一般的には奇抜に思われるレイヤードぽいのに、存外普通に着られちゃうってこと!

もちろん他の服との組み合わせも自由なので、コーディネートが無限に広がります!

当然私も、昨年のイベント時にはこの組み合わせでオーダーしたのですが、

テンションが爆上げしてしまい、Cristianoでもやってなかった3ピースでオーダーしてしまいました!!!

オーダーした時は、やりすぎちゃったかな?と思ったけど、これは最高です!

我がオーダーに一片の悔い無し!!(ドコーン!)



パンツの紹介もしないとだけど、このパンツも非常にお勧めで4種類もの生地を用意してるので、

また日を改めてご紹介致します!

気になる方は、お早めにどうぞ~~~~~!





それではまた。お店で会いましょう。