diaries blog | 1ST PAT-RN(ファーストパターン)| Crafts Trousers

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※コロナ対策実施中です。

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「マフィアの日」だそうです。

ヤクザを題材にした映画は北野武映画だよね。

そんでマフィアを題材にしたとなると?

ゴッドファーザーと言いたいところだけど、俺はファーゴ。

個人的に一番好きな映画監督、コーエン兄弟のファーゴ。

ファーゴ、ビッグリボウスキー、オーブラザーの頃は最高でした!!!!!

で、ファーゴといったらアマプラで見れるドラマのファーゴがヤバイ。

これは是非とも見て欲しいんだけど、コーエン兄弟の映画の魅力ってのは、

どこか間が抜けていて、それでいてリアリティがあって、そして映像も音楽も途轍もなくセンスがあるところが好き。

まるで、DIARIESの目指すセレクトそのものだったりするんです。

 

というわけで、本日ご紹介するアイテムもそんな感じ。

ドウゾ。

【ブランド】1ST PAT-RN(ファーストパターン)

【アイテム】Crafts Trousers

【価格】¥51,700-

【コメント】

ヨーロッパがなかなかの状況ですが、なんとか無事にイタリアから1ST PAT-RNが届き、ホッと胸筋を撫で下ろしているところです。

(最近トレーニングできてないから、胸が小さくなったな・・・)

そんな俺のどうでもいい情報はさて置き、今季もまたまた難儀な商品が届いております。

何が難儀って、説明がね!難しい!www

それが今季登場した素材、THIS IS NOTA DENIM PRODUCT!?!?!?

いやいやいやいや、どう見てもデニムにしか見えないのに、何故NOT A DENIMなのか?????

それをまず説明していきたいと思います。

「THIS IS NOT A DENIM PRODUCT」

1S PAT-RNが全精力をかけて2022年にリリースする、NOT A DENIM素材を使用したアイテムです。

どう見てもデニムにしか見えないNOT A DENIM。これは1ST PAT-RNが、レプリカでもなく奇抜なアイデアも使わず、

デニム生地をどうすればUTILITY(機能的)になるかを考察し生み出した素材です。

その考察は、デニム生地の起源であるSerge de Nimes(サージドゥニーム)まで遡りました。

そしてその「ニーム地方のサージ生地」を元に、さらに機能的な素材にするため、持続可能な素材でもあるヘンプを使用しています。

ヘンプはその中空構造から天然の体温調節機能を持ち、1年を通して着用することができます。

また糸ムラは生地に表情を与え、さらに糸が持つ弾力性は生地に柔軟性を与えています。

そして驚くべきことに、この生地はデニムのような色落ちがありません。

インディゴではなく反応染めを採用し、あくまでもネイビーサージに留めています。まさにNOT A DENIM。


以上がオフィシャルの説明。

 

もうちょっとかみ砕いて言いますと、なぜNOT DENIMかというのは「デニムの定義を満たしていない」からと考えられます。

というのは、デニムの元祖はフランスのニーム地方で生まれたサージ生地、Serge de Nimesと言われています。

それは、「タテ糸にインディゴ、ヨコ糸に晒しの糸を使った、綿100%のサージ(綾織)生地」のことなんですね。

 

それを踏まえて、まずファーストパターンの生地はインディゴではなく、一般的な定着の良いリアクティブダイ(反応染め)

の染料を使用しています。つまり色落ちがありません。

そして、サステナブルな素材という観点からヘンプを混ぜています。

ここでもまた綿100%ではないので、デニムの定義を外れるわけです。

さらにこの生地、コットン×ヘンプの糸を甘く撚っているので、ストレッチ素材を入れていないのにもかかわらず。

柔軟性が非常にあり、軽くしなやかなんですね。

 

結果として生まれたファーストパターンのNOT DENIM生地は、

多くのデニムに見られるような「硬い」「重い」「激しい色落ち」という問題を解消し、

「柔らかく」「軽く」「劣化しない」新しい生地となったのです。

あまつさえ天然素材のみにもかかわらず、若干のストレッチ性させ付与しています。

 

ここまで来るとデニムに似せたネイビーの生地になるだけに、

果たしてNOT A DENIMというおおげさな表現が必要だったのかどうか?

 

否!必要なのです!

 

DENIMを見つめ直すことから始まり、生まれたのは偽デニムだとすれば、

このファーストパターンのNOT A DENIMはデニムにとってのアンチテーゼ。

とすれば、ついに1ST PAT-RNはデニムにAufheben(アウフヘーベン)を起こしたのであります!!!!!

もはやデザイナーのクリスティアーノは、デニム界のヘーゲルとなったのです!知らんけど。

(いや、まじで弁証法とか説明できないから・・・)

 

 

というわけで、そんなNOT A DENIMを用いて作られたパンツがコチラ。

1ST PAT-RNが考える軍パンのシルエットを用い、デザインされた5ポケットパンツ。

ややルーズでテーパードがかかるかかからないか?といった、非常に履きやすいシルエットです。

バックポケットはボタンで留めることができます。ウエストのタブでサイズ調節が可能。

そのボタンにも注目です。

メタルボタンなのですが、ずいぶんマットな質感じゃないですか?

これにもファーストパターンらしい秘密があるんです。

このマットな質感は、非常に細かいエンボス加工(凹凸を付けている)を施しているのですが、

もともとはミリタリーウォッチなどの時計に施す技法なんです。名前を「パーカー加工」といいます。

なぜミリタリーウォッチかといいますと、メタル部分が反射して光らないようにするため。

なので、先ほど「このパンツは軍パン」と書きましたが、ボタン一つまでこだわっているというのがお分かりいただけますでしょうか?

 

さらに、ファーストパターンらしい秘密というのは、この加工は時計で行われていたということ。

 

以前からDIARIESが扱うファーストパターンの商品を覚えている方なら、これが分かりますかね?

そうです。あの1ST PAT-RN×TIMEXのコラボウォッチ。

この時計のケース部分をよくご覧ください。

まさにこれと同じ加工なんですよ!!!!!!!!!!

この時計は、1ST PAT-RNのCristianoがデザインしたもの。(彼は時計にも詳しいんです。)

そしてクリスティアーノは、もうずっとこのアイデアを温めていたんだろうなと思うと、

彼には一体どれだけの引き出しがあるんだ???とワクワクさせられるんですね!

 

そしてまた手前味噌ですが、ここまで説明できるのも、長年1ST PAT-RNを取り扱っているDIARIESだからというのもお忘れなく!wwwww

まだまだお伝えしきれない魅力たっぷりの1ST PAT-RNを、DIARIESの目線で紹介してまいりますので、どうぞご期待ください。

 

 

あ、着用画像のっけておきますね。

Shirt/1ST PAT-RN (1982) ¥37,400-

Belt/Martin Faizey (Dress belt)¥19,800-

Shoes/Sanders

身長178㎝ 体重85㎏の私で、XLをゆったり目に穿いています。

夏は涼しく、冬は暖かく、それがヘンプの機能性。

おそらくヨコ糸にヘンプを使っているので、折り返すとうっすらベージュがかったヘンプが見えます。

股上深めで、ポケットもヨークも深め。お尻周りが包み込まれた安心感がハンパないわ!

これで全く色落ちしないってんだから不思議よね。不思議というか錯覚を覚える。

あと、このように濃いデニム色に白シャツってのも、普通のデニムじゃできないから新鮮ですね!

 

気になる方は、是非ともご覧ください!!!

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。