diaries blog | AUBERGE(オーベルジュ)| CA NEST

※8/18(水)・8/19(木)は、休店日とさせていただきます。

※夜の自粛中につき、当面の間18:30閉店です。(割と19時まではいます。お電話いただければ!)

※コロナ対策実施中です。

※時計ベルトのオーダー受付中です。

 

 

 

 

 

ダイアリーズの今日は何の日?

今日は「終戦記念日」だそうです。

雨だしあまり外を出歩きたくない。まさに先日そんな気分だったので、そんな時はカフェ。

カフェって言うのが恥ずかしいくらいだけど、やはり良い場所は良い。

そんなベストプレイスを求めて来たのはこちら。

千年一日珈琲焙煎所改め、千年一日珈琲焙煎所Cafeとなった、千年一日珈琲焙煎所があった場所にできたカフェ。

久々に店内で味わったんだけど、この浅煎りブラジル・・・・・うんま~~~~~い!!!!!

いや~まいったまいった。

そして贅沢にケーキまで。

以前の千年一日珈琲焙煎所の時には想像もできなかったハイカラなケーキを、千年一日珈琲焙煎所Cafeで食す。

このチーズケーキ、あっさり具合が絶妙で、浅煎りのコーヒーの風味を邪魔しません。

控えめに言って最&Co.

いいなぁ~近所にカフェ。DIARIESの近くに誰かカフェ出してくれませんかね?

 

 

 

 

じゃ、商品紹介です。

ドウゾ!

【ブランド】AUBERGE(オーベルジュ)

【アイテム】CA NEST

【価格】¥52,800-

【コメント】

気温が急に下がったので、急いでニットを紹介します!(急ぎすぎ)

それでは早速ですがご覧ください。

この時期ですがハイネック・・・です。いやもう時期とか言ってられない。良い物は良い。届いたら早く紹介したい!

というわけで、オーベルジュから届いたCA NESTというモデル。

このハイネックセーターは、1940年代「アメリカンレッドクロス」の「アイスランドセーター」という

ミリタリーウェアを元にオーベルジュがデザインしたもの。

 

なぜオーベルジュがこの「アメリカンレッドクロスのアイスランドセーター」を選んだか?

それは、「究極のハンドメイドニット」を求めて。

 

このハンドメイド感を表すには、レッドクロスアイテムの背景を説明した方がよろしいかもしれません。

 

このレッドクロスから支給される服は、北の戦地で闘うアメリカ兵に向けて、

家庭のお母さんたちに毛糸と棒針と仕様書を渡して、ボランティアで作ってもらうものでした。

それはつまり、プロの手ではなく、完全に素人が作ったものでした。

決して上手ではないのですが、人が作ったものならではの表情やディテールが満載なのです。

 

大きな部分でいうと、コチラ。

リブ編みの上の天竺編みの部分をご覧ください。横方向に段々になってしまっているのがお分かりいただけますでしょうか?

(実際に見てもらわないと分からないと思うけど!www)

これを、現在88歳でベテランのニットの先生に伺ったところ、「ゲタ目またはトラ目」が出ている、素人ならではの特徴らしいのです。

なぜこのようなことが起きるのかと言うと?

手順は、まず裾線から目を立て、その後にリブ目を編む。

そして通常の天竺目へと向かうのですが、右方向と左方向の編み時に、利き手による力加減が上手くいかず、

例えば右方向はキツイ、左方向はユルイと交互にテンションが変わり、トラ目が出てしまうのです。

 

しかしこれは、戦時中に戦地へ向かう夫や家族や友人・恋人を想い、必死で作った人の温もりなのではないか?

オーベルジュはそう考えました。

 

しかし現代の「製品」としては、完全にハンドメイドで、しかもわざと下手に作ることはできません。

そこで使用されたのは「ハンドフレーム」を使用すること。

これは機械を使用するものの、動力は人間の力。

ハンドフレームを動かす際、1回1回テンションを調節し、わざとトラ目を出すという、非常に手間のかかる作業でつくられました。

そしてオリジナルのアイスランドセーターに倣って、脇の下からサイドのラインは裏目にしてリンキング。

オリジナルはガーター編みですが、ハンドフレームではガーター編みができません。そのため裏目でガーター編みを表現してます。

 

以上までが、「1940年代のアメリカンレッドクロス・アイスランドセーター」を元にした部分。

そして次は素材の説明に移ります。

糸もオーベルジュが別注したもの。ウール・カシミア・セーブルを特殊な撚糸しています。

こちらは1800年代の毛糸を再現するために行われました。

文献などで見るガンジーセーターやアランセーター、シェトランドセーターなど、いわゆる昔のハンドニットに共通する風合い。

それは「化炭処理」を行っていないことでした。

化炭処理とは、酸性の液で不純物を炭化させ、獣毛から取り去るもの。

しかしその際、本来獣毛が持つ良さは半減してしまうそうです。

そこで天然のウールの風合いを残すために、「未・化炭」。水洗いのみでウールの洗浄を行いました。

そのため獣毛の臭いを感じることができる、また不純物も残っています。

紡績が粗くて、糸もボコボコ。さらに染色を行わず、ウールそのままの風合いを楽しめます。

非常に荒々しい風合いに仕上がってます!!!!!

でもね!?普通にこれがウール100%だった、絶対チクチクして着れないのよ???

だからオーベルジュのこちらのニットは、ウール50%・カシミヤ40%・セーブル10%という配合なんです。

 

ハンパない!!!!!!!!!!

 

この荒々しい風合いで、個人的には全くチクチクを感じません!さすがのカシミア!

そしてセーブル!これはもう、私もまだ着たこと無い高級素材なんですよぉぉぉぉぉ!

セーブルはヤバイ。セーブル入りのニットなんて、「へっ!?いいの?」ってなるわ。

 

このニットの見た目と、着心地のギャップ。それが最大の魅力かと。。。

 

というわけで着てみました。

冷房ガンガンにして・・・

身長178㎝・体重85㎏で、サイズ44を着用してます。

渋い。渋いぜ。

 

 

そして最後にお知らせが。

え?ベストも???

と思ったら、すいません、またまた私物です。

でもこちらは、妻の私物。

まさかのアメリカンレッドクロスのニットベストを持ってるっていう・・・

僕も持ってますけど、妻も持ってますね。。。いいなぁ~

というわけで、この分かりにくいトラ目を、DIARIESなら実物を見比べることができます。

 

オーベルジュを取り扱ってよかったな~と思うのが、こういう時でもあるんですよね!

別に僕も、オーベルジュの元ネタをわざわざ買って用意したわけではないですよ!!!

たまたま持っていたものと同じものが元ネタになって、オーベルジュから発売される。

つまり趣味嗜好が近いということになりますよね?

もちろんコーディネートも自然にできますし、DIARIESでセレクトしている服には間違いなく合います。

俺がセレクトした服と俺の私物が、合わないわけないじゃないですか。

 

もちろんお客様にとっても、自分が着ている服への理解がより深まると、愛着を持って長く着てもらえるんではないかと思ってます。

是非ともご覧ください。

 

 

 

それではまた。お店で会いましょう。